チャーリー・パーカー・ストーリー・オン・ダイアル Vol.2/チャーリー・パーカー

      2017/05/22

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チャーリー・パーカー・ストーリー・オン・ダイアル Vol.2チャーリー・パーカー・ストーリー・オン・ダイアル Vol.2

北朝鮮の兵士も聴いていた

朝鮮戦争で戦死した北朝鮮兵の遺品に、パーカーの《バード・オブ・パラダイス》のレコードがあったという。

バード(パーカーのことです)の奔放に空を駆け巡るアルトサックスは、あの国の兵士も魅了していたのか、と思うと、ちょっと感慨深いものがある。



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メランコリックなパーカー

《バード・オブ・パラダイス》というナンバーは、スタンダードの《オール・ザ・シングズ・ユー・アー》のコード進行を拝借して、パーカーがほとんど即興で吹き上げたものだ。

テンポはミディアムスローで、印象的なイントロは、後のジャズメンたちが、こぞって模倣することに。

スピード感、アドリブの斬れ味。

かようなテクニカルなことが引き合いに出されることの多いパーカーだが、《バード・オブ・パラダイス》の吹奏は、ちょっとメランコリック。

しみじみとした哀切感が胸に迫る。

パーカーは自由にはばたける翼を持った鳥だが、この曲のモチーフとなった南国の「極楽鳥」の剥製は、脚がもがれた状態で飾られるという。

つまり、人間に捕獲されたら最後、二度と地上に着地できない運命を背負ってしまうのだ。

それを知ってか知らずか、ジャズのイノベーター、バードことチャーリー・パーカーは、ついぞ、その生涯を休むことなく羽ばたき続け、短い生涯を終えた。

『ダイアル盤』のパーカーは、初心者にはちょっと難しいかもしれない。
しかし、《バード・オブ・パラダイス》だけは、マニア、初心者関係なしに、聴く者の胸を打つのではないだろうか?

必要以上に情感を込めず、どちらかというと淡々と吹いているパーカーのアルトサックスが、不思議とこちらの胸を打ち、なぜか溜息がこぼれ出てしまうのだ。

記:2010/08/22

album data

CHARLIE PARKER STORY ON DIAL vol.2 NEW YORK DAYS (Dial)
- Charlie Parker

1.Dexterity
2.Bongo Bop
3.Prezology(Dewey Square)
4.Superman(The Him)
5.Bird Of Paradise
6.Embraceable You
7.Bird Feathers
8.Klact-Oveeseds-Tene
9.Scrapple From The Apple
10.My Old Flame
11.Out Of Nowhere
12.Don't Blame Me
13.Drifting On A Reed
14.Quasimado
15.Charlie's Wig
16.Bongo Beep
17.Crazeology
18.How Deep Is The Ocean

#1-6 Charlie Parker Quintet
Charlie Parker (as)
Miles Davis (tp)
Duke Jordan (p)
Tommy Potter (b)
Max Roach (ds)

1947/10/28

#7-12 Charlie Parker Quintet
Charlie Parker (as)
Miles Davis (tp)
Duke Jordan (p)
Tommy Potter (b)
Max Roach (ds)

1947/11/04

#13-18 Charlie Parker Sextet
Charlie Parker (as)
Miles Davis (tp)
J.J.Johnson (tb)
Duke Jordan (p)
Tommy Potter (b)
Max Roach (ds)

1947/12/17

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