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ジャズと映画とプラモの日々:高野雲

コンプリート・キーノート・セッション/レニー・トリスターノ

      2017/05/21

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The Essential Keynote Collection 2: The Complete Lennie Tristano by Lennie Tristano, Billy Bauer, Clyde Lombardi, Bob Leininger (2003-06-05) 【並行輸入品】The Essential Keynote Collection 2: The Complete Lennie Tristano

聴こうぜ!トリスターノ

君は、トリスターノが好きか?

いや、それ以前に、レニー・トリスターノを聴いたことがあるか?

ない?

あらら、それは勿体無い。

是非、聴いてみよう!



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少しずつ感覚が拡張されてゆく

一聴、あまり印象に残らないかも
二聴、そこはかとなく独特
三聴、なかなか面白いピアノじゃないですか
四聴、普通にサラリと聞き流していたつもりが、流麗さの中になにか独特なモノがある
五聴、ピアノの語尾のシャキッとしたメリハリ、どこか他人行儀な丁寧さ、これいったい何
六聴、聴きやすいかもしれないけれども、全体にうっすら漂うこの独特の空気っていったい何?
七聴、うーん、そこはかとなく微妙には狂っているのでは?

この感覚に気がつくと、トリスターノという存在が自分の中のジャズワールドの片隅に陣取るようになり、自分の中の感覚が少し拡張されるとともに、自分の頭の中のジャズ勢力分布図が微妙に書き換えられ、結果、他のジャズを聴いていても、今までとは違う聞こえ方がすることもあるかもしれない。

このキーノートにおけるセッションのコンプリート盤は、スタティックな美しさと、ビリー・バウアーとの色っぽい絡みが聴きどころ。

スムースに進行してゆく演奏は、ジャズ初心者にも聴き易いはず。

ただ、注意深く聴いていないと、耳の右から左へと音が通り過ぎていってしまう可能性アリ。

このさり気なさから匂いたつ官能的なちょっとだけ倒錯した美を享受しよう。
クセになります。

コニッツの『サブコンシャス・リー』を聴いたことがある人は、そのサウンドからアルトが抜けたサウンドをイメージしていただければ、ニュアンス的には間違いではない。

嗚呼、それにしても《言い出しかねて》の美しさといったら……。

記:2009/03/14

album data

THE ESSENTIAL KEYNOTE COLLECTION (Mercury)
- Lenny Tristano

1.Out on a Limb
2.Out on a Limb
3.Out on a Limb
4.I Can't Get Started
5.I Can't Get Started
6.I Surrender, Dear
7.I Surrender, Dear
8.I Surrender, Dear
9.Untitled Blues
10.Interlude
11.Interlude
12.Interlude
13.Interlude
14.Interlude
15.Interlude
16.Blue Boy
17.Atonement
18.Coolin' off With Ulanov
19.Coolin' off With Ulanov

Lennie Tristano (p)
Billy Bouer (g)
Clyde Lombardi (b)
Bob Leininger (b)

1946/10/08 #1-15
1947/05/23 #16-19

 - ジャズ