リヴィング・ソウル/リチャード・グルーヴ・ホームズ - カフェモンマルトル

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ジャズと映画とプラモの日々:高野雲

リヴィング・ソウル/リチャード・グルーヴ・ホームズ

      2018/09/10

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リヴィング・ソウルLiving Soul

貫禄オルガン!

リチャード・グルーヴ・ホームズが全身から放出するコテコテオルガンはベテラン、大人(たいじん)の貫禄。

スケールの大きな安定したプレイ。
ダイナミックに盛り上げるベテランの手腕。

とくに、ハーレムのライブハウス「カウント・ベイシーズ」でのライブを収録した『リヴィング・ソウル』は、客席からの熱狂的なリアクションからも分かるとおり、ライブの熱気、客を沸かす術を身に付けたリチャード・グルーヴのオルガンを楽しめるはずだ。

スタンダードもソウルテイスト

面白いのは、音程をひん曲げてぐにゃぁ~とベンドさせるのが非常に巧みだということ。

「ここぞ!」というところで繰り出される音程のベンドは、身体が内側から裏返るような快感がある。

さらに、演奏レパートリーも面白い。

《イパネマの娘》に《オーバー・ザ・レインボウ》。

え、なぜに、こんなに美しい旋律のスタンダードを?!

しかし、演奏を聴くと、う~ん、全然、ボサでもスタンダードでもない。
まるで、リチャード・グルーヴ作曲のソウルナンバーのよう(笑)。

とはいえ、《オーバー・ザ・レインボウ》なんかは客席から口ずさむ声が聞こえてくるので、きっと彼のオルガンパワーに陶酔したお客さんなのだろう、うーん、良いライブだったんだよな~というのがライブハウスの「空気の音」からも伝わってくる。

自在にダイナミクスに緩急をつけながら、こなれた演奏で、にくたらしいぐらいに巧みに聴かせてくれるグルーヴ・ホームズのオルガンは、やっぱり場慣れした男にしか出せない安定感と貫禄だよな~。

アーシーさ、泥臭さ、ソウルフィーリング、コテコテっぷり。
これらすべてがバランスよく共存したリチャード・グルーヴ・ホームのオルガン、ご堪能あれ!

記:2004/02/22

album data

LIVING SOUL (Prestige)
- Richard "Groove" Holmes

1.Living Soul
2.Blue For Yna Yna
3.The Girl From Ipanema
4.Gemini
5.Over The Rainbow

Richard "Groove" Holmes (org)
George Randall (ds)
Gene Edwards (g)

1966/04/22

 - 音楽