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ジャズと映画とプラモの日々:高野雲

レストレス・ハート/ノーバディ

      2018/04/06

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NOBODY/レストレス・ハート

甲州街道を歩くと思い出す

ノーバデイは、最初に『ベスト』で入門し、このアルバム中のA面のラストナンバー《アイム・ノーバディ》にハマりました。

で、もう1枚何か無いかな?とノーバディ好きの友人に相談したら、貸してくれたアルバムが『レストレスハート』。

早速、TDKのSRX(カセットテープです、当時の高校生の小遣いではちょい高めのもの)にダビングして、数日の間、ウォークマンで1日3~4回は聴いていました。

やっぱり冒頭のタイトル曲、《レストレス・ハート》のサビにやられましたね。

♪Um 西へ向かう長距離バスに一人揺られ、心細さと見えない明日を抱きしめてた

のところ。

続く、♪Sha,la,la,la~ のところからは、アメリカンな日本人ロック、いわゆるノーバディが得意とするテイストに戻ってしまい、そこが良いといえば良い、ワンパターンといえばワンパターンに感じたものだけど、将来に対する漠然とした不安と、どこか遠くを旅したいという衝動と、未知の土地アメリカ(当時はまだ海外に行ったことがなかった)への憧れなどが入り混じり、歌詞とメロディがうまく当時17~18歳の私の感性にゆるりとシンクロしていたんだと思います。

で、繰り返しきいているうちに《ストレンジャー》という曲も気にいりました。

芸能人のスキャンダルを写真とともに報道する『フォーカス』や『フライデー』のような写真週刊誌を「狂ってるぜ、狂ってるぜ」と批判している歌詞の《ダーティ・アイズ》は、ベタ過ぎてあまり好きにはなれなかったけど。

そういうわけで、高校3年生のときは、よく《アイム・ノーバディ》や《ストレンジャー》をウォークマンで聞きながら新宿の甲州街道をトボトボと歩いていました。

甲州街道を歩きながら上を見上げると、新宿の副都心の高層ビル群が見える(現在は都心)。

ストレンジャーの「♪高層ビル街の~」の出だしと自分を重ね合わせて、気分にひたっている青臭い若造でありました。

当時通っていた予備校が、このあたりにあったので、また模試の会場もこの副都心エリアのビルだったこともあり、当時はよくノーバディをヘッドフォンで聴きながら徘徊していたものです。

で、あれから随分と月日が経ってしまいましたが、今でも、時折甲州街道を歩くと、当時の空気の香りやひんやりとした風を細胞が思い出し、ちょっと切ない気分になるのです。

記:2012/04/30

収録曲

1.レストレス・ハート
2.ブレイク・イット・アップ
3.ジョニー・ビー・バッド
4.愛は胸に深く
5.ダ・ダ・ダ・アイ・ラヴ・ユー
6.ダーティ・アイズ
7.ストレンジヤー
8.エデンの東
9.夏の日の少年

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