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ジャズと映画と本の日々:高野雲

ライド・ザ・ライトニング/メタリカ

      2017/11/16

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Ride the Lightning

ドラムに金をかけられなかった

ドラマーのラーズ・ウルリッヒ談、「ドラムの音に金をかけられなかった」なのだそうだ。

もしドラムが、これ以上の迫力と重さで録音されていたら、いったいこのアルバムのサウンドはどこまでブッ飛んでいたことやらと想像をたくましくしてしまうのがメタリカのセカンド・アルバム『ライド・ザ・ライトニング』なのだ。



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しつこいリフで迫力倍加

個人的にメタリカの曲で好きなナンバーは《バッテリー》に《シーク・アンド・デストロイ》、そして《ライド・ザ・ライトニング》がパッと頭に浮かぶ。

全部、初期のナンバー(1~3枚目)だ。

そして、この3曲の共通点を考えてみると、リフが滅茶苦茶カッコいいということ。

それも、単にカッコいいだけではなく、シンプルで印象的なリフを、これでもかというくらい、ゴリゴリと力強く繰り返しているところだ。

もちろん、メタリカのナンバーには他にもカッコ良いリフの曲はまだまだたくさんある。しかし、リフのカッコ良さに「しつこさ」が加わることで、さらに迫力と凄みが倍加する。

それが、先述した3つのナンバーなのだ。

メタリカのカッコ良さって、リフがカッコいいことと、そのカッコいいリフを、これでもか、これでもかと畳みかけることによって聴き手の興奮度をどんどん盛り上げてくれることだ。

特に《ライド・ザ・ライトニング》のヤバ凄いリフが、延々と繰り返される様が本当に鼻血ものの大興奮。

もちろん、1曲目の《ファイト・ファイヤー・ウィズ・ファイヤー》も滅茶苦茶カッコ良いのだが、間髪を入れずに2曲目の《ライド・ザ・ライトニング》につながるところなど、もう悶絶してしまうほどのカッコ良さなのだ。

やはり最初の2曲!

『ライド・ザ・ライトニング』で人気曲は、後半の《クリーピング・デス》のようだが、私の場合は、断然前半の2曲だ。というより、私にとっての
ほとんど、怒鳴るようなメロディの無いヴォーカルの一曲目、リフがかっこよすぎて、これが出た途端「きた~っ!」と思わずコブシを握り締めてしまう二曲目。

もちろん、他の曲もいいんだけど、冒頭の2曲はダントツですね、私のなかでは。というよりも、「メタリカの2枚目」と言われた瞬間に、1曲目と2曲目のリフが同時に頭の中に鳴り響く自分がいる。

ラボ・クラフトの細胞ぞわぞわ感

そういえば、ラストのインスト《ザ・コール・オブ・クトゥルフ》も最初は大仰さしか感じていなかったが、少しずつ好きになっていった曲だ。

以前フランスに旅行した際、海岸でラボ・クラフトを読みながら、ぞわぞわした感触を楽しんでいたことがあるが、そういえば、ベーシスト(当時)のクリフ・バートンは、ラボ・クラフトが好きだったなということを思い出し、で、彼の作品からインスパイアされて作った曲があったことも思い出し、それが、『ライド・ザ・ライトニング』のラスト曲《ザ・コール・オブ・クトゥルフ》だということも思い出し、帰国したら急いで棚から『ライド・ザ・ライトニング』を取り出し《ザ・コール・オブ・クゥトゥル》を聴いた。

《ザ・コール・オブ・クゥトゥルフ》のサウンドが、体内(精神内?)に残留していたラボ・クラフトのぞわぞわ感を倍加させ、興奮状態に誘われた。

とにもかくにも、脳天直撃・アンド・細胞ぞわぞわな1枚なのだ。

album data

Ride the Lightning (Megaforce)
- Metallica

1.Fight Fire with Fire
2.Ride the Lightning
3.For Whom the Bell Tolls
4.Fade to Black
5.Trapped Under Ice
6.Escape
7.Creeping Death
8.The Call of Ktulu

James Hetfield (vo,rhythm guitar,acoustic guitar)
Kirk Hammett (lead guitar)
Cliff Burton (bass guitar)
Lars Ulrich (ds)

1983-1984

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 - 音楽

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