カフェモンマルトル

text:高野雲

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巨匠セゴビアのギター

      2017/05/19

グレート・ギタリスト・シリーズ/セゴビア アンドレス・セゴビア 第2集アンドレス・セゴビア 第2集

text:高良俊礼(Sounds Pal)

低価格のクラシック名盤

ジャズやクラシック、そしてロックやソウルの、いわゆる「往年の名盤」が、今、“買い”である。

かつては¥2000クラスで再発されていた作品群が、今や軒並み¥1500とか¥1000の超低価格でリリースされている。

その中には、昔大枚をはたいて買ったものも多くあり、音楽好きとしてもCD屋としても甚だ複雑な気分ではあるが、こういった低価格が魅力となって人々の耳に良質な音楽がまたひとつ届きやすくなったことは、素直に喜ばしいことだ。

NAXOSレーベル

そんな昨今の「低価格ブーム」の火付け役となったのは、香港に拠点を置くクラシック専門の小さなレーベル「NAXOS」だった。

「NAXOS」はいわゆる大手のレコード会社ではなく、クラシックの昔の音源や、無名の新人の作品などを細々と紹介するレーベルに過ぎなかったが、税込みで¥1000ちょっとという驚きの低価格と、コスト・パフォーマンスを度外視したかと思えるほどの素晴らしい内容で、クラシック・ファンに関わらず、世界中のあらゆる音楽ファンのハートを射止めた。



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セゴビア

セゴビアといえばクラシック・ギターを志す人やギター・ファンにとっては、足を向けて眠れないほどの巨匠。

何てったってクラシックの世界でギターをソロ楽器として脚光を浴びることのできる位置に持って行った人である。

このCDで聴く彼の演奏は、ピュアで情熱的で、「クラシック」という言葉から匂う格調よりも、まるで民謡のような素朴さと、土臭さが香る。

不思議な懐かしさをも感じさせるクラシック・ギターの素敵な音色は、何ともいえない暖かな魅力がある。まだ聴いたことのない方も、ぜひこの機会に。

text by

●高良俊礼(奄美のCD屋サウンズパル

※『南海日日新聞』2007年2月23日「見て、聴いて、音楽」掲載記事を加筆修正

記:2014/10/04

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