カフェモンマルトル

text:高野雲

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ベースの練習はゆっくりと。

      2016/03/11

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kame

練習はゆっくりと。

結局は、これが上達への一番の近道。

ウサギになるより、カメになったほうが、結局は目標としている到達点にまで早くたどり着くこと請け合い。

だから、練習のときは、出来ればゆっくりと弾く。

私は家で練習するときは、外で弾くほどの速さで弾くことはほとんどない。フレットレスをメインに弾いているので、音程に気を配り、なおかつ、運指や左手のポジショニングを常に考えながら弾いている。

このように思考をフル回転させていると、とてもじゃないが速いテンポで弾くことは不可能だ。

そして。

不思議なことに、スローなテンポを弾ければ、速いテンポも弾けるようになる。もっとも多少の指慣らしは必要かもしれないが、なによりスローなテンポで練習すると、速いパッセージを弾いたときもリズムの重心が安定する。

遅い速度で練習すること。

これって殆ど我慢と忍耐の世界だ。慣れないと指の筋肉が攣ってくる。

また、テンポが遅くなればなるほど、時間の流れに我慢しきれずに、次の音を早く弾いてしまいがちになる。

しかしそこを堪える。

自分が今鳴らしている音程は本当に正確なのか?

自分が今押弦しているポジションと指が果たして本当にベストな位置なのか?

今鳴らした瞬間のこの音、このタイミングで本当に良かったのか?

そして、音の長さ。もっと短く切った方が良かったのか?それとも次の音を発する瞬間までは鳴らしっぱなしの方が良かったのか?

これらのことをいちいちアタマの中で考えながら弾く。

速いテンポではこれらのことを確認出来る余裕はない。

したがって、私はいつも曲の弾き始めは、だいたい50から60ぐらいのテンポから弾き始める。

かえってこの方が曲をマスターするのが早いと思う。

弾けないフレーズをいつまでも同じテンポで何度も何度も繰り返し、何回でも弾けば「そのうち」弾けるようになるだろう、という楽観的な考えを持ち、いつまでもサルのように同じことを繰り返しても上達出来るわけがない。

それだったら、メトロノームのテンポを思い切って落としてみる勇気を持とう。

どれぐらいの速度なら自分は弾けるのか、逆にどのくらいの速度から怪しくなってくるのかを客観的に把握する。

まず現状を把握出来なければ、対策の立てようなどあるわけがない。

テンポを落とし、ゆっくりと、何度も何度も指に染み込ますように弾いていくうちに、曲がカラダに馴染んでくる。

退屈でつまらないかもしれないけれども、このような練習方法を是非オススメしたい。

我慢をした分、見返りも大きいハズだ。

結局のところ、上達への近道でもある。

もちろんメトロノームは忘れずに。

記:2000/08/30(from「ベース馬鹿見参!」)

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