「風船」って何だ? サチモスの《ステイ・チューン》

   

金曜の夜の繁華街と終電

東京の夜、週末の金曜日。
終電近くになればなるほど、電車が混みますよね。

それ以前に渋谷、新宿、池袋などのターミナル駅になると、ホームにたどり着く以前に、駅の構内、改札口付近も人でいっぱい。

しかも駅構内の柱や壁には、必ずといって良いほど、グズッてる女性とそれをなだめる男性、あるいはその逆のカップルの姿が見受けられます。

こんな感じの。

あ、これは壁ドンか。

いずれにしても、グズグズするなよ、はっきりせいよ、もっと早く歩けよ、帰るんだったら早う帰りゃんせ~!ラブホ行くんなら早よ行きゃんせ〜!な人たちが多いです。

週末だから、居酒屋で呑んで、その後キャバクラにハシゴしたりしてイイ気分になってる酔っ払いサラリーマンいるしね。

そういう人たちと一緒に、帰りの満員電車に押し込まれるわけです。

金曜の夜の繁華街や、帰りの電車はヤな感じ。

さらに、金曜日の終電近い電車は、運行が遅れることが多いんですよね、他の電車との接続待ちやら何やらで。

車内で何分も立ちどおし。
イライラ感がつのる。

だから、私の場合は昔から、金曜日に飲んだり遊んだりする場合は、帰りの電車に乗るのがイヤなので、終電以降まで飲むことが多く、終電が終わったらタクシーで家に帰ることが多いですね。

お金はかかるけど、そのほうが良い気分をキープしたまま家に帰ることが出来るので、「気分代」を払ったと思えば安いものです。

帰省ラッシュの時期でも意外と席があるグリーン車に乗るようなものです。

とにかくイライラするんだよね、金曜日の夜の街の路上や電車は。

サチモスの風船

この金曜日の夜の東京にイライラする「金イラ」は、なにも私だけではなく、サチモスも随分苛立っているようですよ。

ご存知、彼らの代表曲《ステイ・チューン》の歌詞を吟味してみよう。

なにやら、ゾンビ扱いっすよ(笑)。

ウンザリされてるし。

風船扱いされてるし。

♪ 風船ばっか見飽きたよ うんざりだもう

ところで、この歌詞に登場する「風船」って何だ?

風船が意味するもの

風船。

中身が空気。

空っぽ。

頭が空っぽな人たち?

風任せで、ふわふわ飛んでゆく風船。

確固たる目的なしで、ふわふわ漂っている人たちのこと?

そういえば、週末の夜の繁華街を徘徊する人たちって風船に見えなくもない。

三次会どこ行く?
ふらふら。

みたいな。

そのような姿を見て、ヨンス(vocal)は「風船・ウンザリ」と歌っているのでしょうかね?

おそらくはサチモスのメンバーたちでなければ真意は分からないのだろうけれども、流されているような、ふらふらしているような、主体性無く目的も曖昧で、ただ「なんとなく」ふらふらしているような繁華街の人たちが「風船」、で、「うんざり」なんでしょう。

全然関係ないけど、大島優子は風船嫌いで、昔なにかのバラエティ番組で、風船見て泣いちゃっていたところを見た記憶があるけど、サチモスの「風船嫌い」は、大島優子の「風船嫌い」とはまったく別種なものであることは言うまでもないです。

しかし、やっぱりカッコいいな~、《ステイ・チューン》は。

クルマのCMに使われたり、コンビニLAWSONで先日流れていたし。

だいぶ世間に浸透してきた感じがします。

もっと色々なところで流れて、ダラりかつマッタリした世の中に、スタイリッシュな「喝」を入れて欲しいものです。

記:2017/04/21

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