《ストローリン》が好きだ!/デクスター・ゴードンの『ジ・アパートメント』

   

ジ・アパートメント

ホレス・シルヴァー作曲の《ストローリン》という曲が好きで好きで。

彼のリーダー作の『ホレスコープ』に収録されている演奏も、もちろん好きだが、個人的には、デクスターがワンホーンで吹いているバージョンが一番好き。

スティープルチェイスから出ている『アパートメント』というアルバムに収録されている。

ApartmentApartment

このアルバムでのデックスの演奏は、短く言えば悠々、そして堂々。

デックスならではの泰然自若とした吹奏と、この堂々とした曲調がピタリと合っている。

もちろん、私はこの『アパートメント』というアルバムは大好きで、個人的にはデクスターの中のナンバーワンのアルバムだけあって、収

録されている曲はどの曲もよい。

冒頭のタイトル曲から、急速調のラストまで、まったく飽きない演奏や曲調が見事に配列され、演奏のクオリティも申し分なし。

リラックスしたナンバーから、深く染み入るバラード、楽しげなナンバーから、エキサイティングな演奏、そして、ホレス・シルヴァーのこの《ストローリン》、と。

時々、自宅でパーティをやるが、そのときは必ずかける音楽の中にこっそりとこのアルバムの中から数曲を混ぜるようにしている。

もちろん、《ストローリン》も、その中の1曲として必ず混ざっているのだ。

デクスター・ゴードン入門のみならず、このアルバムはジャズのテナーサックス入門にも最適なテナーによるワンホーンカルテットを存分に楽しめる内容だ。

テナーサックス1本!
これぞジャズ!
しかも楽しめるアルバムを聴きたい!

そういう人は、コルトレーンの『バラード』よりは、まずはコチラをどうぞ(笑)。

記:2005/09/02

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