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ジャズと映画とプラモの日々:高野雲

ガラガラだったタトゥーのコンサート

      2018/05/10

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t.A.T.u.

ガラガラだったコンサート

もうだいぶ前の話ですが、備忘録として記しておきましょう。

2003年の末に水道橋の東京ドームにてタトゥー(t.A.T.u.)のコンサートが行われました。
私、「招待」で、そのコンサートに行ってきたんですが、会場は、それはもうガラガラもいいところでした。

うろ覚えですが、おそらく5分の1、いや10分の1にも満たない入りだったんじゃないかと。

しかも、開演時間になっても、まったく始まる雰囲気なし。

会場のお客さんからは「まさかドタキャンじゃないだろうな」との声も聞こえてきます。

つまり、あまりの客の入りに不満を感じた彼女たち、あるいはマネージャーがコンサートを中心にするのではないか、いや、彼らならやりかねないというような雰囲気が蔓延しはじめた、あの空気はよく覚えています。

しかし、それは杞憂で、1時間、いや、それ以上?
たぶん2時間は待たされなかったとは思いますが、ようやっとのことで、会場には《オール・ザ・シングズ・シー・セッド》のイントロが流れ始め、ライブが始まりました。

途中、観客サービスなのか、曲の途中でオナニーシーンなんかも混ぜながらも、しかし、長く続くと思ったコンサートも呆気なく終了しました。

アンコールもなし。

あっという間に「タトゥーは既に車で会場を去りましたので、サインを待ってたりしてもムダです」みたいなアナウンスが場内に流れ、多くのオーディエンスは半煮え状態で帰路についているように見えました。

大塚製薬との契約打ち切り

では、なぜ、こんなにも観客がガラガラの惨憺たるコンサートだったのでしょう?

理由は、あちら側(ロシア)のプロモーターか事務所が日本のことを舐めていたからという話を聞きました。

これは人づてに聞いた「また聞き」の話だということを念頭に置いてくださいね。

どこまで本当かは分からないのですが、結局、大塚製薬の社長を怒らせてタイアップがなくなったことが原因のようなのですね。

なんでも、タトゥーをCMキャラかキャンペーンのキャラとして使用する際の打ち合わせがあったそうで。

その時、社長室で社長がタトゥー一行の到着を待っていたそうなのですが、2時間、いや3時間以上も待たせてもいっこうにタトゥーとマネージャー、関係者はやってこなかったのだそうです。

大遅刻です。

これに社長が業を煮やしたため、契約がなくなったという話を聞きました。

大塚製薬との契約がなくなると、ポカリスウェットなどを販売している自動販売機のポスターなどで、タトゥーの日本公演のポスターなどが貼られなくなります。

テレビCMでも告知されなくなります。

そうすると、一部のファンを覗けば、タトゥーが来日して東京ドームでコンサートをするという情報すら、一般の人には知れ渡りません。

知っている人が少なければ、行ってみようと考える人もいなくなります。

おそらく大塚製薬としては、オロナミンCなどのドリンクを何本か買えばタトゥーのチケットが当たるみたいなキャンペンを組みたかったのでしょうが、それも叶わず。

結果、告知が行きわたらず、ばかデカい会場がスカスカな客入り状態にしかならなかったという話なのです。

本も出版停止

ロシア、というより、タトゥー側が日本とのビジネスを舐めているのではないかという推測は、本の緊急出版停止事件にもつながります。

タトゥーの来日にあわせてタトゥーの写真集のようなファンブックの出版を中止するようにと、一方的にタトゥー側から伝えられたのだそうです。

既に印刷と製本も終了し、あとは、全国の書店に流通されるのを待つのみというタイミングでの出版停止命令。

その理由は定かではありませんが、あまりにも強引かつ一方的な通告だったようです。

ロシアとのビジネスは気を付けたほうが良いのか、あるいは、たまたま、強引かつワガママなビジネス相手がタトゥー関係のプロモーターだったのか、そのあたりは分かりませんが、東京ドームでの一件を思い出すにつれ、日本の常識はタトゥーを擁するロシア側とはまったく相いれないものだったに違いありません。

記:2008/11/13

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