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おかめ蕎麦

おかめ蕎麦

warabukiyane

おかめ蕎麦が好きだ。

“五目蕎麦”とでも言うべき蕎麦だが、無愛想に「五品だから五目」とは言い切らずに、浮かんでいる具を、なんとなく人の顔に見立てようとしているところが、なんともほのぼの風流なネーミングではないか。

蕎麦屋によって、具の内容も異なるが、だいたいが、かまぼこ、椎茸、おふ、ウズラの卵、そして出汁巻き玉子などがはいっている。

季節や地域によっては、竹の子やニンジンが入っていることもあるし、もっと具の少ない蕎麦屋だってある。

かまぼこの代わりに、ナルトが入っていた蕎麦屋もあった。

このように、中に入れる具は、店や地域によっても様々。だからこそ、オリジナリティや工夫をしやすいメニューの一つなのかもしれない。

しかし、他の具に、多少の差こそあれ、出汁巻き玉子の入っていないおかめ蕎麦は、まず無いと思う。

私がおかめ蕎麦が好きな理由の最大の理由は、この出汁巻き玉子にあるといっても過言ではない。

この玉子の美味さが大きなポイントだ。

蕎麦の汁とは別に、口に入れた瞬間にジュンワリと拡がる、玉子のほんのりとした甘みと、卵を焼いたときの油の成分と香り。

そして、玉子の中の油の香りが、口の中の蕎麦汁と溶け合い、混じり合う瞬間が、おかめ蕎麦を食べているときにおいての最高の至福の瞬間なのだ。

個人的には、関西風の昆布を効かせた薄口の汁よりかは、カツオを効かせ、それもちょっとショッパいぐらい濃い目の味付けをされたおかめ蕎麦を好む。

おかめ蕎麦に関して言えば、関西風よりは東北風のほうが、なんとなく田舎風でいいな、と思うのだ。

田舎の家で出される煮物って、なんかショッパイだけではなく、甘みの占める割合も多いような気がしませんか?

もちろん、毎日食べるには、ちょっとクドいかな?と思ってしまう味付けではあるけれど、たまに食べる分には、なんだか、ノスタルジックな気分になってしまうような感じにもなってしまう。

農家のわらぶき屋根の下の縁側で、のんびりとした気持ちでカボチャの煮物を頬張っているような気持ち、というとちょっと飛躍しすぎだけれども、そんな気持ちで食べれるおかめ蕎麦は最高だ。

記:2002/03/12

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