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ジ・アザー・サイド・オブ・ベニー・ゴルソン/ベニー・ゴルソン

ジ・アザー・サイド・オブ・ベニー・ゴルソン/ベニー・ゴルソン

ジ・アザー・サイド・オブ・ベニー・ゴルソン

『モーニン』録音直後のレコーディング

YouTubeにアップした動画でも同様のことを語っています。

読むのが面倒な方は、こちらをどうぞ!

ブルーノートに録音された、アート・ブレイキー・アンド・ザ・ジャズ・メッセンジャーズの『モーニン』。

テナーサックス奏者のベニー・ゴルソンは、このレコーディングに参加し、プレイヤーとしてのみならず、音楽監督としてもブレイキーを代表する1枚のアルバム作りに貢献している。

これが録音されたのが、1958年の10月30日。

そして、ゴルソンがリーダーとなり、リヴァーサイドに吹き込んだ『ジ・アザー・サイド・オブ・ベニー・ゴルソン』は、『モーニン』のレコーディングからわずか12日後。

参加したジャズマンの中には、『モーニン』を吹き込んだときのメンバーのジミー・メリットがベースで参加している。

編成的には、『モーニン』と同じく、2ホーンのクインテットだが、管楽器はトランペットではなく、トロンボーンとなっている。カーティス・フラーだ。

ピアノはバリー・ハリスで、ドラムスがフィリー・ジョー・ジョーンズ。

いわば、オーソドックスなハードバップが演奏されているといえば、それまでの話かもしれないが、興味深いのが、『モーニン』でも演奏されていた《アー・ユー・リアル》が再演されていることだ。

名曲の再演

《アー・ユー・リアル》というナンバーは、『モーニン』の中では隠れ名曲だと個人的には思っている。

作曲はもちろんゴルソン。

12日後のリーダー作でも再演していること自体、ゴルソン自身、このナンバーを相当気に入っていたのだろう。

だからこそ、当時所属していたグループ(メッセンジャーズ)の名義だけではなく、自身名義の作品にも、自作曲を刻印しておきたかったのかもしれない。

それも、やるからには『モーニン』のバージョンと同じような内容で演奏しても意味がないと考えたのだろう。

だからこそ、なのかもしれないが、カーティス・フラーの参加が効いている。
彼が吹くトロンボーンの暖かな中音域が、この曲の異なる側面を効果的に引き出している。

『モーニン』のバージョンでは、トランペットのリー・モーガンが主旋律を奏で、テナーのゴルソンがオブリガードをつけているが、こちらの作品では、ゴルソンが主旋律を吹き、フラーがトロンボーンでオブリガードをつけている。

音域が、ぐっと下に下がり、まろやかさが増した感じ。

よって、まったく異なる《アー・ユー・リアル》に仕上がっている。

まさに、《アー・ユー・リアル》のジ・アザー・サイドだ。

この違いを聞き比べるだけでも、この『ジ・アザー・サイド・オブ・ベニー・ゴルソン』は買いだ。

もっとも、これはあくまで私の好みだが、熱くなってくると、高音域でうねうねしたフレーズを吹くゴルソン特有のアドリブの展開が、あまり好みではなかったりもするんだけど……。

記:2019/01/17

album data

THE OTHE SIDE OF BENNY GOLSON (Riverside)
– Benny Golson

1.Strut Time
2.Jubilation
3.Symptoms
4.Are You Real?
5.Cry A Blue Tear
6.This Night

Benny Golson (ts)
Curtis Fuller (tb)
Barry Harris (p)
Jymie Merritt (b)
Philly Joe Jones ds)

1958/11/12

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