カセットテープの音源をデジタル化できるラジカセを買いました

      2019/07/19

カセットテープの音、良いよ

先日、秋葉原の「清進商会」で、中古のONKYOのカセットデッキを格安で購入しました。

6800円ぐらい。

80年代を感じさせるデザインが可愛らしいと思い、店頭で一目惚れですね。

で、家に帰って部屋の隅っこに積み上がっているカセットテープのケースから、最近まったく聞いていなかったカセット音源を取り出して、むさぼるように聞きまくっていました。

CDやMP3音源にはない暖かさがあって、カセットテープに録音された音は、やっぱり良いですね。

音のエッジが円やかでトゲトゲしていないというか、とにかく滑らかで気持ち良いのです。

なんだか、身も心も昔の自分に戻ったような気分になり、半日近く、久々に聴く80年代、90年代中頃まで録音していたカセットテープの音源を、ケースから取り出しては巻き戻して再生、聞いたらケースにしまい、次のケースからカセットを取り出し……ということを延々と繰り返していました。

自作自演のカセットテープ音源

さらに私の机の引き出しを開けると、そうそう、中学生の頃から自宅で録音しはじめた音源や、ライブをした時に録音した音源も膨大な量のカセットテープが入っていたのですね。

私は、子供が生まれた1999年を境に、自宅では作曲や多重録音を一切しなくなってしまい、どちらかというと暇な時間は外で演奏することにエネルギーの比重を傾けるようになってきたのですが、1997年ぐらいまではシコシコと曲を作ったりMTRに多重録音をして遊んでいました。

そして、カセットテープに記録されていたこれらの音源を久々にONKYOのカセットデッキで聴いてみるとと、うーん、懐かしい。

幸いなことに、カセットテープの保存状態は良好だったので、音は劣化していなかったのですが、でも、この先、良好な保存状態がもつのかはわかりません。

そう考えると、急に不安になってきて、「せっかく作ったこれらの作品はデジタル音源化したほうが良いのかなぁ」などと思い、レコードやカセットの音をMP3化してくれる「デジ造」というものを購入してみました。

デジ造

細かいことは何もチェックせず、発作的に「デジ造」を購入したので、後になってマックでは専用ソフトが使えないことに気がつきました。

本当はMACで音源を取り込もうと思ったんですけどね……。

仕方なくウインドウズのほうのパソコンに付属のDVDからソフトをインストールし、専用のプラグをUSB端子に取り付けて録音をしてみようとしたのですが、うーむ、再生している間は音が出ないのですね。

なにやらモニターに表示されている波形をみながら、曲と曲の間を判断しなければならないようです。

面倒くさっ!

なので、本日もアキバに行き、USBを差し込めるラジカセを買ってきました。

USBラジオカセットレコーダー

埼玉県のオーム電機という会社の製品で「USBラジオカセットレコーダー」という名前のラジカセです。

なにしろ5000円を切る値段というのが嬉しいですね。

ヨドバシカメラのアキバ館では4800円ぐらいでした。

usb_radicase

で、帰ってアマゾンで調べてみたら、なんと4000円弱の値段だった。

アマゾンのほうが今は安いのね……。

ま、大した値段の差じゃないからいいんだけど、とにかく、このラジカセにUSBメモリをグサッとさして、カセットテープを再生すると、自動的に音がMP3に変換されてファイル化してくれるのです。

どうせ、昔録音したオリジナルは、元から音質が悪いのだから、「音の良し悪しはそれほど気にすることないかっ!」と思い、即決即買い。

早速家に持ち帰って、箱から取り出してみました。

コンパクトで軽量なのが良いのですが、あらら、なんだかカセットのボタン類の並びがちょっと雑な気も……。

button

でも、お値段から考えれば、この程度のことは目をつぶれます。

それに、カセットの音源がデジタル化できればそれで良いわけですし。

ブルトンのライブ音源

というわけで、目の前にあるカセットテープで最初に目についたものを取り出し、さっそくトライしてみました。

カセットテープの録音したい曲の直前をポーズして、USBの録音スイッチを長押しした後に再生すれば、あとは勝手に録音を開始してくれます。

で、曲が終了してカセットの再生を停止させれば、自動的にUSBへのデータ化も終了(曲が長い場合は、数秒待つ必要があるようです)。

試しに、ブルトン・アプレゲール・テケレッツのライブ音源をMP3化した後に、適当に映像をくっつけてYouTubeにアップしてみましたよ。

《あの日美しかった君の仮面》という、変態硬派テクノバンドのブルトンにしては、ちょっとセンチなナンバーです。

たしか、94年? いや95年頃のライブ音源かな?

この時期の私は、相棒のジョニーと一緒に、2ヶ月に一度ぐらいのペースでブルトン・アプレゲール・テケレッツのライヴを行っていたので、いつ、どこで行ったライブの音源なのかうろ覚えなのです。

ライブハウスは、おそらく吉祥寺の「ZEN」か東池袋の「SUNRISE」だと思うのですが、もしかしたら高円寺の「LOS ANGELS」だったかもしれません。

ただ、ブルトンのライブでの私は、ベースでステージに立つこともあれば、キーボードでステージに立つこともあり、この音源の中の私はキーボードを弾いているので、おそらくは東池袋でのライブだと思うのですが、まあ細かいことはどうでもいいや。

なにしろ20年前の出来事ですからねぇ〜、記録をとっておくことの重要性を再認識しました。

音飛び?

それはそうと、USBメモリーに記録された音源を聴き返してみると、音が飛んでる箇所が数箇所ありますね。

ダンプしている感じ?

なんか、規則的な打ち込みドラムのパターンが飛んじゃっている箇所が結構あるのですよ。

念のため、MP3化する前に、一度音源を聴いてみたのですが、音飛びはなかったので、もしかしたら「USBカセットレコーダー」が音楽をデジタル化する際に、音飛びさせたデータにしちゃったのかもしれません。

今後、デジタル化したい音源は山のようにあるので、少しずつ原因を探っていければと思っています。

でも、ラフな演奏によるラフな音源ばかりなので、それほど気にせず、とにもかくにも、カンタンにデジタル音源化できるオモチャを手にいれたという喜びの気持ちを最優先させて、色々と遊んでみたいと思います。

もしかしたら、今後のYouTube投稿が増えていくかもしれません。

音とび直った!

この記事書いてから数時間の間、家にあったUSBを取っかえひっかえしながら、何度か《あの日美しかった君の仮面》のデジタル化を試みてみたのですが、どのUSBメモリを使っても音は必ず飛ぶんですよね。

なかには、曲がはじまって3秒後ぐらいにいきなりドラムの音が次の小節にワープしちゃったりと、もう大変。

どのUSBも音声データや画像ファイルなどがはいっていたので、もしかしたら空のUSBだったらいけるかも?と思い、近所のスーパーで買ってきた新しい空のUSBでトライしたら、見事、音飛びがなくなりました。

後でネットで調べてみると「FAT32」にフォーマットすると良いという情報があったのですが、新しく買ったUSBメモリーは最初から「FAT32」にフォーマットされていましたね。

ちなみに、買ったのはコレです。

ビクターの8GB、このシリーズでは、いちばん安いやつです。

そして、再びYoutubeにアップしたのがコチラです。

記事前半に貼り付けた動画は、そのままにしておきます。

「こんな感じで音が飛んじゃうんですよ」ということをアップしておけば、今後、「AudioComm USBステレオラジカセ U500K」の購入を検討している方の参考になるでしょうし、仮に音が飛んだとしても、USBメモリーの新規購入かフォーマットで解決できますからね。

それにしても、ブルトンの《あの日美しかった君の仮面》、今日は聴きすぎた。

頭の中でまだシンセの音がチカチカしてクラクラ状態……。しばらくは聴けないな。

記:2015/09/15

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