ラゴンは、人型、直立二足歩行なのに爬虫類なのだ!

      2021/02/11

海底原人 ラゴン(ウルトラマン版)

顔が怖い

『ウルトラマン』の第4話、「大爆発五秒前」に登場する海底原人ラゴンは、正直、顔が怖い。

大昔の北京原人やアウストラロピテクスは、このような顔をしていたのだろうかと思わせる、モロに猿顔です。

しかも色が青だから、さらに怖さに拍車がかかって不気味。

青い半魚人といったおもむきです。

こんな生物に遭遇したら、恐怖で腰が抜けてしまいそうです。

爬虫類だった

ラゴンは「海底原人」と定義されているくらいだから、猿や原人が海の中で進化した生物だろうと長年思っていたのですが、違いました。

なんと哺乳類ではなかったのです。
ラゴンは爬虫類だったのです。

「原人」と呼ばれているのは、我々人間の祖先に似ているため、「見た目」で分類されたに違いありません。

爬虫類ですから、卵を生みます。

そのわりには、人間や猿のように乳房もあります。

二本足直立歩行なところは、もろ人間的ではあるのですが。

ようわからんです。

『ウルトラQ』にもラゴンは登場しましたが、ウルトラマンバージョンのラゴンは、木星開発用原子爆弾が深海で爆発したために、このような巨大かつ不気味な生物になってしまったのです。

ゴジラにせよ、ラゴンにせよ、生物を巨大で凶暴に換えてしまう原爆(水爆)は恐ろしいです。

爬虫類も、哺乳類のような姿に換えてしまうほどなのですから、核兵器が理由であれば、もう何でもアリって感じですね。

テラフォーマーズのゴキブリ

しかし、『テラフォーマーズ』に登場する火星ゴキブリも、人間のような形に進化していますので、そう考えると、直立二足歩行は、なにも哺乳類だけの特権ではないのかもしれません。

ちなみにラゴンは爬虫類なのに音楽好きです。
音楽聞くと踊りだします。
爬虫類も音楽好きなのかな?

植物もモーツァルトをかけると良いという話を聴きますので、爬虫類だって音楽には反応するのでしょう。

しかも、口から光線を吐きます。
すごい爬虫類です。

しかも、耳に水爆をぶら下げていたりもする。

ラゴン、なにげに凄いウルトラ怪獣なのかもしれません。

そんな恐ろしいラゴンの関心を引き付けるために、「ラゴン、わーい、わーい」と囮になったホシノ少年は、本当に偉い。勇気があると思います。

ザラブ星人に流用

幼い頃に、『ウルトラマン』の再放送で、たまたまラゴンを見て、それがトラウマになったという女の子がいましたが、それ、分かるような気がします。

けっこうインパクトのあるルックスですからね。

身体中がトゲトゲしているし。
この特徴あるギザギザなウロコ?みたいなもの、ウルトラマンに登場したほかの宇宙人で見覚えがありませんか?

そう、ザラブ星人です。

ラゴンのボディはザラブ星人に流用され、生まれ変わっているのです。

ラゴンの青緑のボディを金色に置き換えてみれば、もうそのままザラブ星人ですね。

ベムラーがギャンゴに。
パゴスがネロンガに。

怪獣の着ぐるみの流用をたどるだけでも楽しいものです。

記:2013/05/23

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