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再発!ジェリ・アレンの『セグメンツ』

再発!ジェリ・アレンの『セグメンツ』

DIWから再発、『セグメンツ』!

ジェリ・アレンの『セグメンツ』が、本日再発された!

これは嬉しいぞ。

セグメンツ
セグメンツ

私は、このアルバムが、出た時にリアルタイムで買って聴いているが、これは、素晴らしく聴きごたえのあるピアノトリオです。

いや、「ベーストリオ」といってもいいかもしれないですね。

もちろんジェリのネットリとした重厚プレイも良いのですが、それ以上に、チャーリー・ヘイデンのベースがフィーチャーされたアレンジが多いのです。

ヘイデン好きにとっても見逃せないアルバムの1枚であることは確か。

ヘイデンの歌うベース

とにかく、全面に出てベースソロを奏でるヘイデンは、歌う歌う。

しかも、ハイポジションはほとんど使わず、あくまでローポジションの低音域で、朗々と、メロディアスに歌うヘイデン。

一曲目のオーネットの曲《ロウ・イヤーズ》なんかは、じつに印象的なソロを奏でているので、かつてはベースでコピーしたものです。

ヘイデンが奏でるこのベースのソロ、これはもう立派にひとつの「曲」ですね。

CDを再生しながら、流れてくる演奏に合わせてベースを弾くだけでも、なんだか気分は知的で思索的なジャズマンになれること請け合い。

それほど難しくないメロディなので(だからこそヘイデンは凄い!)、ベース初心者にもオススメな教材となってくれることでしょう。

さらに、ヘイデンが作曲した悲哀のナンバー《ラ・パッショナリア》。

これも、ヘイデンの沈痛なベースが、重く沈む、沈む。

この重量感はいったい何なのだろう?

私がヘイデンというベーシストにますます興味を抱くようになったアルバムでもあります。

ヘイデン入門にも最適

それにくわえて「ヘイデン入門」にも最適な1枚でもありますね。

じつは、林家正蔵氏の『知識ゼロからのジャズ入門』を企画、執筆している際に、「ヘイデン入門」として、このアルバムをセレクトしようとしたんだけれども、廃盤だったのかな、アマゾンではすごい値段がついていたので、掲載を諦めたんだよね。

知識ゼロからのジャズ入門
知識ゼロからのジャズ入門

もっとも、その代わりに選んだジョーヘンと一緒にやっているアルバムも、ヘイデン入門にはふさわしいアルバムであることには変わりはないのだけれども。

重いが重苦しくない

ジェリ・アレンのピアノは重たい。
後ろに引きずるような粘り気がある。

いっぽう、ヘイデンのベースも重いが、ジェリのピアノのような湿気の成分は少ない。

だからこそ、この2人の音色が合わさると、ちょうど良い按配の湿度感が生まれるんですよね。

ドラムスのポール・モチアンも含め、このピアノトリオ、3人のプレイも素晴らしいのですが、彼らそれぞれの持ち味である「音色」がブレンドされた時に生じる、なんともいえぬメランコリックな空気感がタマらんわけです。

メランコリックで少々重いけれども、彼ら3人のしなやかな感性が「重苦しさ」に陥らずに、最後まで聴かせてしまうのです。

このトリオ、未聴の人は、これを機会に是非聴いてみよう!

記:2008/06/20

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