コード巻取り機とドイツの88ミリ砲 - カフェモンマルトル

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コード巻取り機とドイツの88ミリ砲

   

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タミヤの88ミリ砲を思い出す

このクレーンのコード巻き取り機がなんともそそります。

こちらね。

ニョキッと突き出ている黒ミラーが、なんともカッコいいですね。

それから、整然と並んだ無数のパイプもなかなか立体大好き心をくすぐります。

このようなリール(ケーブル)を巻きとる円形の物体を見ると、必ずといって良いほど88ミリ砲を思い出します。
正確には、88ミリ砲を運搬する台車についているコードの巻き取り機ですね。

タミヤ 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.17 ドイツ陸軍 88ミリ砲 プラモデル 35017

昔、中学生の時にタミヤから出ている88ミリ砲を作った際、「意外と面倒だなあ」と思いながら、巻き取りパーツに黒いビニールコードを巻き巻きした記憶がよみがえってくるのです。

以来、路上ライブをしているアマチュアミュージシャンの足元にある電源コード巻き取り機や、クレーンなどの建機にコード巻取り機がついていると、ついつい食い入るように眺めてしまうんですね。

そして、タミヤの88ミリ砲を思い出すのです。

88ミリ熱が建機に向かう

88ミリ砲、カッコいいんだけど、細かい部品が多くて作るのに手こずった記憶があります。

組み立て細かい部品が多いため、組み立て説明書を見ると、練習用に最初はバイクを作ってみましょう、みたいな流れになっているんですよ。

でも、個人的にはバイクはいらんから、もっとお値段安くならないもんかなぁと思ったものです。

でも、バイクがあるとないとでは、あら不思議、かなり飾っているときの雰囲気が大違いなのです。

べつにジオラマのように地面を作ったりしなくても、机の上に88ミリ砲だけではなくバイクも一緒に並べるだけで、グッと臨場感が出てくるので、やっぱりバイクは付いていて正解なのかな?と思ったりもしました。

バイクを作って、台車を作って、そして本体の88ミリ砲がようやっと完成したら、細かいパーツを筆塗りで破損させるのも勿体ないので、エアブラシでジャーマングレーをぶわぁっと吹き、乾いたらエナメル形塗料(当時はパクトラタミヤ)のレッドブラウンとフラットブラックを混ぜた状態のものをスミ入れするのですが、溶剤と塗料を混ぜる比率がイイカゲンだったためか、拭き取りの際に、パキパキと細かいプラスチックのパーツが割れてしまったことも良い思い出(悪い思い出)。

最終的には「壊れた88ミリ砲」ということにして、ハルレッドやレッドブラウンで塗装を追加してサビを追加して、タミヤの情景スプレーを吹き付けて誤魔化したのも良い思い出(普通の思い出)。

88ミリ砲は、プラモマニアでもある漫画家・新谷かおる氏も漫画のタイトルにするほど(『エリア88』ね)、当時のミリタリーモデラーにとってはプラモ心をくすぐる要素満載のキットだったのです。

もちろん今でもそうなのかもしれませんが、私の場合は現在のところ、88ミリ砲は再び作ろうという気はおきないかな。パーツが細かくないガンプラをせっせと作っている(塗っている)今日この頃なのです。

しかし、88ミリ砲の造形には心奪われ続けていることは確かで、その細かなパーツの集積体を見るのが好きなエネルギーは、リアルに存在する建機の細かなパーツに注がれているような気がします。

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