ティエレンを建機のように塗ってみる

      2021/12/07

建機好き・サンダーバード好き

このサイトの他の記事をご覧になった方ならお気づきかもしれませんが、私はクレーンやブルドーザー、ショベルカーのような建機が大好きなのです。

小さい頃から工事現場で働くブルドーザーやショベルカー、『サンダーバード』では2号のコンテナに収納されている救助メカ、特に磁力牽引車やファイヤーフライ(ジェットブルドーザー)、吸着ハンド車や鉄の爪タンクが活躍する姿を興奮しながら観ていたものです。

ここで、お気づきのとおり、工事現場のブルドーザーも、サンダーバード2号のコンテナメカの多くが、オレンジ色か黄色です。

工事現場や救助現場の泥や砂にまみれて働く、これらメカの多くはオレンジ色か黄色が多いように感じます。

ですので、私の頭の中では建機・イコール・黄色かオレンジ。

建機・イコール・泥や砂やサビや油汚れが似合う。

つまり、オレンジや黄色のボディで汚れた建機はカッコいい。

そういうイメージが幼い頃から刷り込まれてしまっているようです。

ところで、先日素組で作ったティエレンの地上型。

参考:素組み!ティエレン地上型/HG 1/144 MSJ-06II-A ティエレン地上型 (機動戦士ガンダム00)

このゴツいボディは、戦車的でもあり建機的でもあります。

そうだ、ティエレンを建機風に塗ろう!

オレンジか黄色を基本カラーに設定して、ボロボロに汚せば、めちゃくちゃカッコ良くなるのでは?

ということで、ティエレンの地上型を建機風に塗装してみることにしました。

ラッカー系塗料で下塗り

まずはティエレンのボディに先日作ったラッカー系の下塗り用塗料を筆塗りしました。

参考記事:余ったラッカー系塗料で下塗り用の塗料作り

百均で買った平筆で、ラフに塗ったので、一回目の塗りではプラスチックが透けて見えますね。

最初の筆塗りはこんなもの。

一回で均等に塗ろうと勢い込むと、筆返しをしてしまいムラの原因になってしまいます。

乾いたらボディを分解できるところまで分解し、筆が届かなかったところにも下塗り用ラッカーを塗装します。

まだプラ下地が透けて見えていますが、ラッカー系塗料の塗装は、この段階でストップします。

今回ラッカー系を塗る目的は、その後に塗装するタミヤのアクリル塗料の食いつきをよくすることがですから、プラの下地が透けてみえても、塗料がプラスチックの上にまんべんなく乗っていればそれでOKなのです。

アクリル系塗料で下塗り

ラッカー系塗料が乾いたら、次はアクリル塗料で下塗りです。

先ほどの「ラッカー塗り」のコンセプトはプラスチックを覆うコーティングだとすると、これからの「アクリル塗り」は、下地が透けて見えることを意識した本当の意味での「下塗り」かもしれません。

まずは、フラットブラウンを筆塗り。

ラッカー系塗料を下地に塗っていたおかげか、塗料の乗りがとても良くて気持ちが良いです。

乾いたら、次はアクリル塗料のレッドブラウンを筆塗り。

先に塗ったフラットブラウンを塗りつぶそうとせず、暗い茶色の下地が残るよう、わざとムラムラに塗ります。

乾いたら、さらにハルレッドを筆でムラムラに塗ります。

べつに下地の茶色系の色は、フラットブラウンやハルレッドの一色でもかまわないのですが、基本色の下からかすかに透けて見える下地の茶色のバリエーションも単一の色ではなく、微妙に色味が異なる3種類の茶色のバリエーションがあったほうが面白いかなと思ってのことですが、実際はそれほど意味のある行為ではなかったりして。

どちらかというと気休めに近い行為かもしれません。

これが乾いたら、最後にNATOブラックを塗りました。

本当はハルレッドを塗った段階で下地塗りはストップするつもりだったのですが、よくよく見ると、パーツの奥や窪みに塗料が行き渡っていないところを発見したので、それらの箇所に影をつける気分でNATOブラックを丸筆で塗りました。

筆についた余った塗料を各パーツにランダム塗り。

なんか焦げた金属のような下地になりましたね。

これで下塗りは終了。

個人的には、この下ごしらえの段階で、塗装作業の7割は終了!って感じです。

スポンジ塗装

さて、下地が出来たら、いよいよ機体の色を塗っていきます。

まずは、タミヤ・アクリル塗料のフラットアルミをスポンジ塗装。

あまり深く考えずに、テキトーにスポンジをぽんぽんと各パーツに叩きつけます。

フラットアルミが乾いたら、お次のスポンジ塗装は、オーシャングレー2(イギリス空軍機色)で。

これも、ランダムに、気軽にぽんぽんと叩きつけます。

そして、いよいよメインカラーのフラットイエロー(これもタミヤのアクリル塗料)をスポンジ塗装。

わざと角を残すように、これまで重ねてきた色を塗り重ねないよう極力控えめに乗せていきます。

そして、仕上げは、クリアーオレンジ。

これをランダムにスポンジで叩きつけることによって色にメリハリをつけていきます。

だいたいイメージ通りの仕上がりになりました。

あとは細かなところの修正にとりかかります。

モノアイ

青にしようか赤にしようか迷ったのですが、モノアイは青にします。

センサー用メタリックシートの青を貼るだけ。

わずかな光でも敏感に拾って光ってくれるので、重宝しています。

頭部のパーツをかぶせました。

まるで黄色いゴリラです。

膝関節パーツの塗装

膝関節の箇所の大きな円形のパーツをグレーにします。

薄めたハルレッド(赤強め)を軽く筆塗り。

乾いたら、ジャーマングレーをスポンジぽんぽん。

エッジにアカ錆びが浮かんでいるような感じになりました。

いったん組み立て

全体の調子を見るため、分割された各パーツをいったん組んでみました。

後姿。

スミ入れやドライブラシをしなくても、けっこう立体感が出せるのが、スポンジぽんぽん塗装のおいしいところですね。

でも、全体的に黄色黄色しすぎているので、胸の箇所などを赤で部分塗装するなりして、もう少しメリハリをつけたいと思います。

胸の一部を赤塗り

胸の一部を赤で筆塗しました。

最初にハルレッドを薄く塗った後に、ハルレッドにフラットレッドを混ぜて下地が見えるほどに薄塗り。

サンダーバードのメカを見ると、4号にしろ、ジェットモグラにしろ、ファイヤーフライにしろ黄色いボディに赤が効果的なアクセントになっているものが多いので、その真似ですね。

グレイッシュブラウンでフィルタリング

各パーツに専用うすめ液で、うすく、うす~く薄めたグレイッシュブラウンを筆で撫でつけてフィルタリングしました。

そして再度組み立て。

後姿。

これで、各色同士の落差を少々抑えることができましたが、まだ少々インパクトが足りないですな。

完成!

窪み部を強調するために、一部、ハルレッドやレッドブラウンを塗り足し、フラットイエローの成分が足りないところには再度フラットイエローをスポンジぽんぽんして完成!

後姿。

工事現場の作業メカっぽく見えれば最初のイメージどおりなんだけど、やはりライフルを装備していたりするので、戦機っぽく見えますね。

光加減では、クリームイエロー、いや、ダークイエローっぽくも見える。

まっ黄色にも見える。

ユニオンのMS開発のベースというかコンセプトは戦闘機だとすると、人革連のMSのベースは完全に戦車や重機でしょうね。

所属するなら、どちらの陣営がいい?

作業量的には、それほど手数は多くなかったんですが、他の作業に熱中してしまっていたため、しばらく作業中断していたため、完成までけっこうな時間を要してしまいました。

たぶん全力集中で作れば、2~3日あれば出来そうな感じ。

このティエレン作りを通して、だんだんとスポンジぽんぽん塗装のコツを覚えてきました。

今度は戦車や飛行機にも試してみたいですね。

記:2019/02/17

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