カフェモンマルトル

text:高野雲

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ジオングHGUC 1/144

      2017/02/22

数ヶ月前に息子が作った「ジオング」を取り上げて塗ってみたのがコレ。

SANYO DIGITAL CAMERA

かれこれ3~4ヶ月前から折に触れて、ちょこちょこと塗っている。

バンダイが発表している作例が下の写真だから、発売元がイメージする完成イメージに比べると、かなりボロっちくなってしまっている。

HGUC 1/144 MSN-02 ジオング (機動戦士ガンダム)HGUC 1/144 MSN-02 ジオング (機動戦士ガンダム)

素組の段階で、顔のモノアイの部分の支柱が破損していたが、補修はせず、そのままの状態で塗装を開始した。

支柱がなければないで、ジムみたいなバイザータイプの顔になるかもしれんからいいか、と思ったので。

塗装はすべて筆で行った。

というより、現在我が家にはエアブラシはない。

ずいぶん前に処分してしまったんだな。

ブラシを使えば、一瞬にして成型色の色彩が均一な塗膜とともに変貌してゆく様を視覚的に確認できる楽しみがあるのだが、筆塗りにも筆塗りならではの楽しさがある。

特にこのジオングの場合は、スカートの面積が広く、曲面のカーブがセクシー(?)なので、平筆を走らせる気持ち良さといったらなかった。エアブラシでプシューッと吹き付ける楽しさとは別種の楽しさが筆塗りにはある。

薄めたライトグレーを、まずは下地が透けるほどに薄めて全体に塗ってみた。そうすると「あらま太平洋戦争時の米海軍機? あなた、グラマンのワイルドキャットの人型バージョンですか?」というような色調になった。

これはこれで、ぬっぺりとしたメリハリの無さが逆に巨大観を醸しだしていなくもなので、それはそれでいいかとも思ったが、そうは問屋が卸さない。せっかくだから、色々な色を塗り重ねてやれ、となる。

あとは、基本的には下地に塗ったグレイに他の色を混ぜ、少しずつ塗り重ねていく段取りに。

何度も色々な色を塗り重ねまくったので、正直、何色をどう塗ったのかはほとんど覚えていない。

赤や黄や青や茶色、シルバーの箇所は、塗料そのままの色ではなく、グレーやマホガニーなど、なんらかの色が混色された状態で塗り重ねられている。

そうこうしているうちに、だんだん塗るのにも飽きてきて机の上に放置。

その間、他のプラモを塗っている際、塗料皿に余った塗料をティッシュで拭き取るのも勿体無いので、ボディのいたるところにチロチロと塗りつけているうちに、なんとはなしに、このような汚い色味になっちゃいました、って感じ。

この「何度でも塗り重ねまっせー」な精神は、横山宏センセ・著の『Ma.K.モデリングブック』による影響が大きい。

横山宏Ma.K.モデリングブック横山宏Ma.K.モデリングブック

著書の前半に登場するシュトラール軍の「メルジーネ」などは、机に飾っている間にチョロチョロと何度も筆を入れているうちに、なんと6年も経ってしまったというもの。

センセはそれを「6年塗りと呼びますよ」と書かれているが、なるほど、これぐらいの年月を塗り重ねてもいいのか!と『Ma.K.モデリングブック』からは勇気をもらった。

塗り重ねていくうちに、なんともいえぬコクが模型に出てくるとも書かれている。

なるほど、私もコクのある模型をたくさん部屋に飾っておきたい。

このジオングも、横山宏センセの「6年塗り」を目指して、まだまだ塗り重ねますよん。

SANYO DIGITAL CAMERA

じつは、これを撮影した後も、スカートのグレイなど、違う色で塗り重ねているため、数段ボロっちくなってきている。

でも、いいのだ。

ボロッちくなったらなったで、耐水ペーパーかけたり、また上塗りしたりを繰り返して、よりいっそう味わいを増やしていけばいいのだから。

ボロっちいジオングは、脚がないので、なんだか幽霊のようにも見える。

キョンシーのように手をぶら~りと前に突き出して、前かがみのポーズで台座に飾れば、夜は結構怖いかもしれない。

モノアイに電球を仕込んでおけば良かった!と、ちょっぴり後悔しています。

記:2011/08/19

>>MSN-02 ジオング(HGUC)



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