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ジャズと映画とプラモの日々:高野雲

『めしばな刑事タチバナ』見ながらメモ

      2018/01/09

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佐藤二朗の魅力満載のドラマ

佐藤二朗のぶつぶつ喋りの真骨頂は、なんと言っても私が大好きな映画『女子ーズ』で発揮されていると信じて疑わない。

「女子ーズ」

桐谷美玲、高畑充希、有村架純、山本美月と、今思えば、かなり豪華な女優揃いの戦隊モノ(?)でしたな。

あと、最近だと月9ドラマの『ようこそ、わが家へ』でも、怪しくいい加減な熟女パブのシルビアちゃん(山口紗弥加)にハマッているタウン誌の編集長も良い味を出していた。

ようこそ、わが家へ

そんな佐藤二朗の独特な佇まいと喋りを堪能できるのが、彼主演の『めしばな刑事タチバナ』だろう。

観ながら一気に感想を書いてみた。



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第一話 立ち食いそば大論争

第一話は、立ち食い蕎麦に関して。

「富士そば」に「ゆで太郎」。

うむ、喰いたい。

たしかに「富士そば」は実験的なメニューを店舗ごとに出している。

旨かったりまずかったりだが、富士そばを含め、多の様々な立ち食い蕎麦の特徴を食欲を刺激するような言い回しと映像でカタログ的に羅列されており、なかなか食欲を刺激しまくってくれた。

蕎麦、いや立ち食い蕎麦な日本人のソウルフードであると実感できるフードドラマだ。

テーマソングがクレイジーケンバンドというのもハマり過ぎだね。

第2話 袋入りラーメン大捜査線

第2話は、「袋めん」に関しての論争。

そう、「サッポロ一番」や「出前一丁」、「チャルメラ」などの袋めんだ。

それと忘れてはいけない「チキンラーメン」。

一人暮らしの友ともいえるし、もはや日本の食卓に浸透している上記ラーメンの他、ご当地ものラーメンまで様々なラーメンのウンチク話が登場する。

佐藤二朗のライバルである韮沢課長(小沢仁志)が強烈に明星のチャルメラを推す気持ちはよく分かる。

1話と同様、取調室で事件とはまったく関係のないラーメン論争が勃発するが、それが呼び水となった容疑者の一言が事件解決につながるという流れは変わらない。

このどうでも良い論争のくだらなさが、時として「わかる、わかる」と頷きながら身を乗り出してしまうので面白い。

こういう役に演じさせれば佐藤二朗の右に出る者はいないだろう。

第3話 カンヅメ大舌戦

第3話は、缶詰に関して。

次から次へと取調室の机の上に、バン!バン!ドン!と缶詰が置かれてゆく。

持ち歩いているのか、こいつらは?!(刑事なのに……)

焼き鳥缶の話から、話題はじょじょに魚系の缶詰へ。

魚系の缶詰の定番といえば、やはりサバ缶だ。

たしかにサバ缶は旨い。

しかし、それほどまでに種類が出ているとは知らなかった。

個人的にはイナバのサバの水煮が好みではある。

微妙に他の缶よりも大きさは違うが。

サバ缶が家にあると妙に安心するという話には頷ける。

第4話 カップ焼そば大捕物

第4話はカップ麺の「焼きそば」。

これはかなり腹が減る回だった。

一平ちゃん、UFO、ペヤングなどなど、定番焼きそばから、事件(というか取り調べ)の発端となる北海道の焼きそば弁当など。

こう一つの番組で特集的にカップ焼きそばが紹介されると、日本のカップ焼きそばの数の多さに驚くと同時に、なんと恵まれた国に生まれ住んでいるのかと感謝の念を禁じ得ない。

この選択肢の多さこそが豊かさの証明なのだ。

個人的には、焼きそばのお湯を捨てるとき、キッチンのステンレスがパコンとなるという話にウケた。



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第5話 名古屋めし紛争

「めしばな刑事タチバナ」、次のネタは何かと思えば、なんと「名古屋めし」。

名古屋の食事は、見てくれよりも内容重視のような気がする。

旨いのだけれども、東京的感覚からしてみると、微妙にダサいというか、田舎っぽいというかセンスがないというか。

たとえば、トーストにカルボナーラをたっぷりかけまくった、カルボトーストなんかは、きっと喰えばうまいのだろうけれども、名前や見た目がなんか恥も外聞もない感じがするし。

同様に、ココイチのあんかけスパゲッティもそうだ。

実際に取材した際に食べさせてもらったが、マズくはないし、むしろ美味いぐらいなのだが、いまひとつ微妙だったし。

あと、昭和を感じさせる鉄板の上のナポリタンとか。

これは、恥も外聞もなくむしゃぶりつきたい。

でも、レトロというか最新な感じがしない。

しかし、味噌煮込みうどんは旨い。
しかし、番組中では中村屋は取り上げられていなかったのはどうしたものか。

あと、「ういろう」も嫌いではない。

嫌いな人も多いが、あの中途半端というか、微妙に眠たい感じが子どもの頃から好きだった。

鹿児島土産のかるかんにも通じる寝ぼけた甘さがグーなのだ。

それと、番組中で取り上げられていた「名古屋の」台湾めし、これも、あのベタさ加減が名古屋めしの完成とぴったりマッチしていると感じた。

くわえて、カレーうどんもね。

「見てくれよりも内容重視」ここに極まれりなのが、豊橋が猛烈にプッシュしている、とろろご飯の上にカレーうどんをかけたもの。

たしかに、美味そうだ。

しかし、ドンブリにご飯を盛り、その上にトロロをかけ、さらにその上にカレーうどんを盛るという京都的繊細な感覚の対局を行くセンスはどうだ。

名古屋めし、侮りがたしと感じた回であった。

第6話 ポテトチップス紛争

『めしばな刑事タチバナ』の第6話をポテチ。

題して「ポテトチップス紛争」。
いよいよきたか!って感じ。

いやあ、ポテトチップスって奥が深い。
というより、種類が多い。
多すぎる。

しかし、そのどれもが美味そう。

全部喰いたい!

そう思わせる内容ではあった。

特にポテトチップスマニアでない者同士でも、たまにある論争、コイケヤかカルビーか、あるいは「湖池屋ののり塩が最高か否か」的な論争から話がはじまるあたりもベタかつ導入としては巧みな掴みだった。

「コイケヤはのり塩が最高」と言っている人が多いが、個人的にはカルビーの塩味のほうが好きだ。

甘味系路線が弱い自分としては、後半の内容がかなり参考になった。

しかし、甘酒味のポテチが出ていたとは。

(今でも発売されているのか?)

なんでもアリだね、ポテトチップスは。

そう思わせてくれる回ではあった。

しかし、最近はあまりポテチは食べていない。

若い頃は一袋一気喰いが普通だったのだが、最近は途中で飽きてしまう。

年とともに好みが変わってくるものだなと思う。

第7話 牛丼サミット

第7話のテーマは牛丼。
題して「牛丼サミット」。

やはり定番の吉牛推しは課長のほうがごり押ししてきたか。

そして、タチバナ(佐藤二朗)のほうは変化球攻め。

というか、副所長の温水洋一のほうが変化球過ぎて閉店した店ばかりを推していた。

変化球といえば、この回ではなかったと思うが、タチバナは課長からナックルボールと指摘されていたが、たしかにその通りかもしれない。

個人的には牛丼といえば吉野家であり、すき家は嫌いではないが、肉があまり好きではない。

味も吉牛のほうが好みで、すき家の牛丼の味付けはトッピングありきな塩辛さがある。

つまり、トッピングに負けないための存在感を醸し出す味とでもいうか。

したがって、トッピングなしでソロで食べると、いまひとつ煮詰まった煮物を食べているような気がするのだ。

しかし、松屋に比べればまだマシかもしれない。

松屋に関しては牛丼屋というよりは定食屋という認識なのだが、肝心の牛丼の牛は硬くて筋ばっている。

むしろ松屋は夏限定のトマトカレーのほうが好きだったりする。

そのようなことを思い浮かべる第七回「牛丼サミット」だった。

第8話 レトルトカレー捜査網

第8話は、レトルトカレー。
やはり、きましたか、って感じ。

定番のレトルトカレーの紹介は手堅くおさえていたが、個人的に好きなグリコの「LEE」の10倍や20倍についてのウンチクは短めだった。

「辛い」以外に紹介するネタ、ほかにはなかったのだろうか。

むしろ、レトルトカレーの楽しみ方、たとえばウドンにかけると旨いというようなネタはなるほどとは思ったが……。

温水洋一おすすめのカレーマルシェ。

これ、うどんに合うのだそうだ。
今度試してみようか。

それと。

序盤で出てきた、カレー曜日のレトルト、そういえば食べたことが無かったのだが、煮込まれた野菜に汁が染み込んでいるのであれば、食べてみようかと思わせる内容だった。



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第9話 中華チェーン緊急配備

第9話のテーマは中華チェーン。

「王将」以外、あまり中華チェーンって行ったことがない。

特に、今回大きく取り上げられていた「バーミヤン」に関しては、過去に人に連れられて1回くらいは行ったような記憶もあるが、正直あまり覚えていないし、自発的に行こうとは思わない。

ただ、まさかの「福しん」が紹介されていたことには驚き。

しかも店舗の写真は、たまに行く西新宿の店舗ではないか。

ここの炒飯はわりと好き。

もちろんチャーハンなだけに作る人によって個体差があり、塩気のない時もあれば、しょっぱい日もあったりするが、まあまあ許容範囲ではある。

宇都宮を中心に展開している「ぎょうざの満洲」にも行ったことがないしな。

少しだけ興味アリって感じではあるけど。

ラストのスイーツ紹介について

ラストのオマケコーナーで、なんか蛇足かなと思うのが、河西智美が中心となっている3人の婦警のスイーツ女子会だ。

スイーツは嫌いではないし、そそるスイーツも少なくないのだが、どうも個人的には河西智美がものすごく好みではないということも手伝い、みていてなんだかイライラしてくるのだ。

それを察してか、スイーツ女子会がない回もあったが、それは尺の関係なのか。

オカマのB級食事のタレコミ情報も悪くはないのだが、情報の面白さはあっても、オカマの演技が鼻につかないといったらウソになる。

もっとも、スイーツ女子会があるからこそ、次のエピソードが楽しみになり、かつ引き立つのかもしれないが。

男は塩辛いもの、女は甘いものが好きだねぇ。

第10話 東京みやげ一斉捜査

第10話のテーマは「東京みやげ」。

正直、東京に住んでいると東京のみやげを食べたことがないので、今回のテーマは刺さらなかった。

ひよこ饅頭は食べたことがあるけれども、東京ばな奈などは食べたことがない。

一度食べてみようかとも思うのだが、残念ながら、自分で食べるためにわざわざ買って食べようとは思わない。

ごまだんごなんかもそそるのだが、残念ながら以下同文。

しかし、エピソードを観ていると、最近の(といっても放送な2013年だが)土産菓子事情も随分と進化してきているのだなということは分かった。

第11話 うどん広域手配

第11話のテーマは「うどん」。

うどんといえばコシが必ず話題になるが、必ずしもうどんの価値は腰にあらずということがよく分かる回だった。

「アンチコシ包囲網」には笑ってしまった。

ただ、はなまるうどんを出すのなら、なぜ麺通団や丸亀製麺が登場しなかったのかが疑問。

それはともかく、口の中でうどんの触感がよみがえり、腹がグーグー音を立てて鳴るような内容ではあった。

蕎麦も良いが、うどんも良いね。

きしめんも食べたくなってきた。
名古屋だね。

名古屋といえば、中村屋の味噌煮込みうどんも絶品だ。
食べに行きたくなってしまう。

もっとも店舗のうどんも良いが、たまにはマルちゃんの赤いきつねや、きつねどん兵衛のようなカップ麺うどんも嫌いではない。

たまに食べたくなってしまう。

第12話 コンビニアイス大捜索

『めしばな刑事タチバナ』の第12話。
最終回。

12話まであったということは、人気だったのだろう。
少なくとも打ち切りはなかったはず。

テーマは「コンビニアイス」。

やっぱりガリガリ君が占める割合は高いね。

がりがり君世代と非がりがり君世代の壁、たしかに分かる。

珍妙なポタージュ味もチラリと出てきたが、人によって好みの差が大きすぎるこのシリーズに関しての言及は必要最小限になっていた。

タチバナが本署に戻ってしまっても物語が終了だが、相変わらず富士そばで油を売っているシーンでドラマ終了。

やっぱり佐藤二朗しか出来ない刑事役のドラマだった。

続編があったら観たいかもしれないけれども、大方のB級フードのネタは掘り尽くされた感じはする。

探せばまだあるのかもしれないが(回転寿司とか)、まあ、これぐらいの分量がバランス良いのかもしれないね。

記:2017/08/23

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