『Missデビル 人事の悪魔・椿眞子』観ながらメモ - カフェモンマルトル

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ジャズと映画とプラモの日々:高野雲

『Missデビル 人事の悪魔・椿眞子』観ながらメモ

   

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第1話

菜々緒って、スタイルはいいけれども般若のお面のようだな~と以前から思っていたんだけど、今回、彼女が人事コンサルタント役を演じるドラマでは「般若」ではなく「悪魔(=デビル)」役柄。

保険会社の会長・西田敏行によると、アメリカでは「ミス・デビル」と呼ばれていたのだとか。
容赦なく人を切り捨てるところからそういうニックネームで呼ばれていたらしいです。

まだまだ彼女の過去はこれから少しずつ明かされるんだろうけど、物語の冒頭を見た限りでは、「あのキャラ」は、「素」ではないようなことは確か。

ざっくりとした印象だけど、天海祐希の『女王の教室』を思い出しましたね。

「女王」といえば、菜々緒はピンヒールを履いていたし、ムチのようなもので(ムチ?)教壇をバシッ!と叩いていたし、女王さながらのキャラを演じていましたね。

おそらくは色々あって、「ああいうキャラ」を演じているものの、じつは本当は深い理由(ワケ)があって……、という我々の想像内の範囲で収まるようなチープな展開にならないことを祈る!

第2話

う~む、やはりというか。

早くも「人のことを表面からではなく、根っこから見て、最善の選択肢を提示するじつは良い人」っぷりが発揮されていましたね。

表面的には冷酷非情なデビルキャラではあるけれど「じつは」というエピソードが今回の第2話。

長い脚でオトコをキックするのは、これから毎週続くのかな?
視聴者サービスとして。

まだ菜々緒の過去は明かされていないし、どうして、あんなデビルになってしまったのかなど誰もが気になる情報は、今後小出しにされてゆくのでしょう。

第3話

やはり今週も長脚回し蹴りが炸裂。

やはり今週も、一見もっともリストラ対象にならなさそうな頑張る社員を退職させ、結果的には「その選択のほうが、その人のために良かった」と思わせるオチでした。

結局、目に映ることすべてが真実ではない、目に見えない深い箇所をも把握しなければ、リストラ(人きり)は断行できないということを2話連続で示しているようですね。

菜々緒の場合「リストラ候補となる社員の水面下の事情」は既に情報として把握をしている。
つまり、社内にいるだけでは目に見えない部分を把握し、おそらくは結論を大方出した上で新入社員の佐藤勝利を部署に研修に出している。

純粋で真っ直ぐな性格の佐藤勝利は、職場内の「目に見える部分」だけで半ば感情的にリストラ候補者を選出しますが、結果は2話連続して間逆でした。

結局、彼が色々な部署に研修生として送られるのは、「目に見える部分」のナマの情報をもたらす情報収集係の役割としてなのでしょうね。

第4話

興亜火災の社内企画が、♪ハロー・チューリッヒ!のチューリッヒ生命に情報朗詠していたという話でしたね。

あ、共亜火災だった。
あ、バーゼル損害保険だった。

第5話

またもや、「首切り」が結果的には「その社員のためだった」ネタでした。

ところで、松田翔太って、セリフ回しが独特な俳優の一人だと思うんですね。
どの役を演じても、彼独特のイントネーションが出ており、特に『ライアーゲーム』では、その偉そうで高飛車なキャラと、あの独特なイントネーションは素晴らしくマッチしておりました。

今回のドラマで主役を演じる菜々緒ですが、他の役を演じている時とはかなり喋り方を変えています。

慎重、かつ偉そう、かつ全てお見通し的な喋り方。

どことなく、このイントネーションは、松田翔太のセリフ回しに似ているように感じます。

もしかして、「乙ちゃん(乙姫様)」としてAUのCMで共演している「桃ちゃん(松田翔太)」に影響されているとか?!

第6話

はい、今回も「あなたには会社を辞める権利があります」と言い渡される人登場。

今回は宣伝広報部の篠田真理子。

もっとも、彼女は最初から辞めたいと思って辞意を上司に表明していたんだけどね(会社の「顔」ということで突っぱねられていた)。

よって、いつものごとく「会社を辞めてめでたし、めでたし」オチでございました。

人件費削れて会社にとってもウィン、辞めたことによってかえって人間らしさを取り戻した人にとってもウィン。

悪魔といわれつつも、結局は「ウィン・ウィン」をもたらす天使じゃん、外見は悪魔チックでも。
……というのが、このドラマだからね。

毎週、意外なリストラ候補が浮上し、「なんで、なんで、どういう理由で?」と視聴者を引き込ませるのが巧みというえば巧み。
視聴者の疑問を佐藤勝利がうまく代弁しているからね。

『魁!男塾』でいえば、虎丸や富樫のような存在なのでしょう、Sexy Zoneの佐藤勝利は。

第7話

戦後から高度経済成長時代にかけては「産めよ増やせよ働けよ」。

バブル期は「24時間働けますか?」。

そして、現在は、「残業やめましょう、あんまり働くのやめましょう。だってまた電通のように自殺者が出て騒ぎになると面倒くさいから。働き方改革! 残業はしないように。そのかわり成果はちゃんと出せよ」。

日本人の多くがとまどっているという袴田吉彦の主張にも一理あるというか、頷けるところはありますな。

第8話

佐藤勝利と同期入社、そして現在は総務部で働く白石聖、いくらなんでもサボり過ぎなのでは?!

高校、大学時代は優等生だったか知らんが、サボってばっかいるんじゃないよ小娘が!って感じでありました。

第9話

まさか西田敏行と木村佳乃が親子だっただなんてね。

笑顔を絶やさぬ刑事役の小市慢太郎が胡散臭くて良い味を出しているね。

コンビを組んでる眼光鋭い関めぐみも好対照で、この2人、良いコンビなんじゃないですかね。

箱田忠明さんが唱える「良い子・悪い子法」というのがあるんだけど、面接や取り調べの時なんか、「鬼」の役と「仏」の役を演じる人がそれぞれ分かれていると、相手の本心を引き出しやすいんですよね。

就活の時なんかの面接で味わった人も少なくないと思うんだけど、ツッコミ役がいたかと思うと、フォロー役がいたり、あるいは無言でジーっと観察している不気味な人がいたりと、それぞれの役どころを分けると良いのです。

いや、分けないといけないと思う。

全員が突っ込み役だと、かえって相手は頑なになってしまう可能性があるから。

そうなると、引き出せるものも引き出せなくなってしまう。

鋭いツッコミが応酬されると、必ず相手は「まあまあ、いいじゃないですか」と笑顔でなだめる「仏」の役回りの人に本心を話はじめたりするから。

そういった意味では、今回のキャスティングと演じ分けはなかなかリアルで面白かったですね。

~つづく

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