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ジャズと映画とプラモの日々:高野雲

『もみ消して冬〜わが家の問題なかったことに〜』観ながらメモ

      2018/07/03

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第1話 華麗なる兄弟

日テレの土曜ドラマ『もみ消して冬〜わが家の問題なかったことに〜』の第一話を観てみた。

山田涼介⇒生まれ育ちは、以前、月9の『カインとアベル』で主演をしていた時と似た境遇の設定。またまた金持ちの坊ちゃん路線の役。とはいえ、今回は真面目過ぎるオマヌケかつヘン顔連発で、コメディ路線を狙っているようだけれども、第一話を見るかぎりでは、それが功を奏しているかどうかは微妙。

小澤征悦⇒弟からは「胡散臭い」と思われているとおり、うん、胡散臭いナルな医者の役がよく似合う。おマヌケさとコミカルさでは、山田涼介を喰ってしまいかねない存在感ゆえ、役作りの匙加減とオマヌケさの塩梅の調整、意外と現場では苦労しているのかも?!

波留⇒以前も岡田将生とダブル主演で弁護士の役をやっていたが(『北風と太陽の法廷』)、こういうキチッとした潔癖、鉄壁っぽい役柄が定着してきとりますな。

以上が、東大卒で警視庁刑事部刑事総務課、天才心臓外科医、司法試験を1位で合格した敏腕弁護士と、世間的には、それぞれ「超」がつくほどの学歴、経歴、実績を持つエリート街道を歩んでいる(かのように見える)3兄弟。

そして、3人の子供を東大に進学させた著書がベストセラーとなり、抜群の進学率を誇る中学の学園長が、
中村梅雀⇒劇中でベースを弾いてジャコ・パストリアスを弾き始める、なんて演出は……ないだろうなぁ。

千葉雄大⇒上記北沢家に最近勤務しはじめた執事見習いで、相変わらずクルリとした目線の動きと、ぷくっとした頬っぺたで独自の表情を醸し出す顔芸は健在。

第一話を観ただけでは、面白いかそうではないかは何ともいえない段階だけど。

第2話 ラブラドール・レトリバー

第2話で「ピンチに陥る人」は、主人公・山田涼介の兄の小澤征悦。

「ゆきよし」と読む征悦という漢字をなんて読んでいいのか分からなくて、「せいえつ」って言っていたことがあったんだけど、スイマセン。

ベテラン外科医の兄が、病院の院長が可愛がっている犬を行方不明にしてしまった、さあ大変! というのが今回の「ピンチ」。

笑えたのが、「院長、今回の大臣の手術、無事終わりました」という報告に対し、「そんなことより、うちの犬が行方不明になった」というやり取り。

「そんなことより」って、院長先生は、病院のイメージに直結しかねない大臣の手術よりも自分の犬のほうが大事なのね。

ちなみに行方不明になった「ジョン」という犬は、ラブラドール・レトリバー。
探偵会社AGのポスターに使われている黒い犬ですね。

次週のピンチに陥る人は執事の浅野和之のようで。

第3話 カレー

カレーが食べたくなる回だった。

千葉雄大の背中の刺青が気になる、というか気にならせて終了。

第4話 ワイン

千葉雄大の背中の鯉の刺青、「若い頃やんちゃしちゃいまして」で済んでしまった感。

父親の中村梅雀(広島カープファンという設定)も、それを知っていて執事として採用したようだ。

イギリスの執事養成学校で修行し、実家も北沢家を上回るほどの資産家ということがわかり、前回ラストで撒かれた不穏な要素も「な~んだ、そのスジの者でも、北沢家を脅かす存在でもなかったのね」で終了。

それはそうと、今回スポットがあたるのは山田涼介の姉の波瑠。

赤ワインを飲みたくなる回だった。

次回は、恒松祐里をめぐって、小澤征悦と山田涼介の兄弟バトルが勃発か?!

第5話 恋のダウングレード

だんだん「もみ消し」ネタからは遠ざかっていっている感じがしなくもないんだけれども、今回は兄・小澤征悦と、弟・山田涼介の恒松祐里をめぐる取り合い(?)の話。

毎回、山田涼介が職権乱用というか軽犯罪を犯し、自責の念に駆られながらも、なんとか目的を達するという流れが定着してきているが、この罪悪感を感じ、心の中で独白を繰り返す山田涼介というイケメンが見せる情けない表情が好きな人にとってはたまらないのだろう。

というわけで、第5話。

今回は面白かったね。
2回観ちゃったよ。

山田涼介の「ヘン顔」もだいぶサマになってくるようになったと思う。

しかし、それ以上に、あいかわらず小澤征悦、良い味出しているね。
あの油ぎっしゅな感じ、こすズルくセコいところなどなど、個人的にはかなりツボであります。

「恋のダウングレード」ねぇ(笑)。

第6話 眉毛と表情

このドラマの売りのひとつに、山田涼介のヘン顔、というより情けない顔が売りになっている。

私の場合、第一話を観たときは、なんかちょっと無理してコミカルな感じを出そうとしているところが若干苦しそうな気がすると思ったものだが、エピソードが進むにつれ、だんだんと、表情のバリエーションも広がり、無理している感もなくなり、ずいぶんと自然な感じでヘンな顔を見せるようになってきていると思う。

今回のエピソードを見て気が付いたんだけれども、ポイントは眉毛だね。

ある就活塾の面接指導の人から聞いた話なんだけれど、彼曰く、面接は表情だ。

どんなに立派なことや高邁なことを言おうが、話し手の表情が無表情だと説得力が半減してしまうのだと彼は主張する。

たしかにその通りだと思う。

そして、表情を左右すう大きなポイントは眉毛の動きなのだという。

どんなに目が小さくても、口角が下がっていても、表情筋が衰えていても、眉の動きで豊かな表情を作ることは可能だ。
だから、自宅では鏡の前で眉毛を動かすトレーニングをしなさいと指導しているという話を思い出した。

今回も片方の眉をピクッと上にあげる表情のシーンがあったけれども、今後『もみ消して冬』の山田涼介を見る場合は、眉毛の動きにも焦点を当てて見ると面白いかもしれないね。

第7話 小澤征悦とパジャマ

エリート街道まっしぐらで、おそらくはこれまでの人生の中で初めて挫折のようなものを味わうことになった小澤征悦は、弟・山田涼介の部屋で一緒に寝ることになる。

互いの傷を舐めあうかのように。

山田涼介の部屋で最初に寝る日に小澤征悦が着ていたパジャマは、白地にブルーの太いストライプという典型的なパジャマ。

これ以上パジャマらしいパジャマは、この世に存在しないのではないかと思うほどのパジャマの王道ともいえるパジャマを小澤征悦はまとっており、それがあまりにも彼の濃い顔に似合っていないためにおかしかった。

パジャマといえば、フレッド・カッツを思い出す。

彼のリーダー作に『フレッド・カッツ・アンド・ヒズ・ミュージック』というアルバムがあるのだが、このジャケットがなんとも奇妙。

ちょっと見てみてくださいよ(笑)。

Fred Katz and His Music: Soul Cello / 4-5-6 Trio / Fred Katz and His Jammers海岸の岩場でチェロを弾くのは分かるのだけれど(潮で楽器が傷むからあまり良くないのだが)、なぜにパジャマ?!

パジャマを着て海辺でチェロを弾く姿もかなりおかしいが、左側に立つグラマラスな女性は、いったい何の意味があるんかい?!

しかも無意味にカッコいいポーズをとっているぞ?!

両者の接点はいかに?

よく分からんジャケットではあるが、中身はマトモ。

うーん、『もみ消して冬』を観ていてフレッド・カッツを思い出すとは。

そういえば、最近の『もみ消して冬』は、何ももみ消してませんネ。

第8話 アガサ・クリスティー

なんとはなしにアガサ・クリスティーの作品を彷彿とさせる小ミステリーチックなコメディに感じた。

ちなみに全然関係ないけれど、中学生の時から高校生の時にかけて、クリスティの代表作はひととおり読んだけれど、そして、何度か読み返した作品もあるけれども、いまひとつ好きになれないんだよね、彼女の作風。

第9話 加藤諒

赤ん坊のころに秀作と取り違えられたという加藤諒が出現。

どうでもいいけど、やっぱり加藤諒の顔の濃さはキャラ立ちしまくり。

このエピソードというか設定、『キン肉マン』の王位継承権戦編をふと思い出した。

第10話 欧風カレー

めでたく終了、最終回。

しかし、父親や弟のスキャンダルで、心臓移植など天才的な腕を持ち、要人たちの手術も無難にこなせる外科医(小澤征悦)をクビにする病院って……。

とりあえず欧風カレーが食べたくなった。

記:2015/03/18

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