カフェモンマルトル

ジャズと映画とプラモの日々:高野雲

金曜ドラマ『執事 西園寺の名推理』観ながらメモ

      2018/07/03

Pocket

第1話

『BG』ではキムタクの上司を演じ、凶弾に倒れ死亡した上川隆也が今度は執事となって蘇った!

さすが元シティ・ハンター・冴羽獠!

それにしても、執事モノの作品って多いですよね。

前クールのドラマ『もみ消して冬〜わが家の問題なかったことに〜』に登場した浅野和之と千葉雄大をはじめとして、月9の『貴族探偵』も相場くんは執事に推理させていたし、ディーン藤岡が執事を演じた『IQ246~華麗なる事件簿~』や、櫻井翔が執事を演じた『謎解きはディナーのあとで』という作品もありましたね。

映画(や漫画)では『メイちゃんの執事』や『黒執事』という作品がありましたね。

そういえば『リーガル・ハイ』の服部さんも執事、……いや、事務員という設定でしたね。
いや、事務員というよりは仕事ぶりが超・執事級なところもあったので。

その服部さんを演じた里見浩太朗は、今回のドラマで上川隆也が執事を務める伊集院家の当主・八千草薫の亡くなった旦那役でした。

いずれにしても、「執事モノ」って、刑事モノ、法廷モノ、医療モノほどではないにしても、ドラマや映画などでは一定の間隔を置いて取り上げられるネタの一つではあります。

このドラマでも刑事役の佐藤二朗が作品に対してのセルフ突っ込みと思しきセリフがありますが、現代の日本において執事を雇える家ってどれくらいあるんでしょうかね?って感じではありますが、逆に多くの人が執事と執事を雇っている家のことを知らないからこそ興味をかき立てられる題材なのかもしれません。

さてさて、第一話から完璧な執事っぷりと、推理力を見せつける上川隆也には何やら過去がありそうです。
ラスト近くで古谷一行が手にしていた彼の過去の写真は、なにやら犯罪チックな匂いと目つきが冴羽獠チックでありました。

まさかスナイパーから転職して執事になったとか?(なわけはない)。

関連記事

>>『BG~身辺警護人~』観ながらメモ
>>『もみ消して冬〜わが家の問題なかったことに〜』観ながらメモ

第2話

ダイイングメッセージの話したね。
血で床に文字を書くという、アレですね。
探偵モノには定番のネタの一つではあります。

今回の事件の場合は、星座の知識が必要といえば必要なんだけど、ふたご座の星の知識と逸話を知っていたとしても、分からない人は分からないだろうし、むしろ気づかない人のほうが多いんじゃないかな。

というより、むしろ死ぬ直前に犯人を暗示する星座を用いたダイイングメッセージを思いついた平岳大はスゴい。
たとえ子どもの頃から星座の知識が豊富だったとしても。

同じような感じで、たとえば死ぬ間際にブルーノートの1500番台や4000番台の何かレコードを掴んで死ぬというネタは使えるかもしれないね。

ジミー・スミスの『プレイズ・ファッツ・ウォーラー』を掴んで死んでいたジャズマニア。⇒このアルバムの番号はブルーノートの4100番。⇒そうか!犯人は携帯番号の下4桁が「4100」の人間か!……みたいな。

でも、さすがにジャズオタクな私でも、死ぬ間際に、咄嗟にそこまでジャズの知識と犯人の情報を結び付けたアイデアが浮かび、なおかつそれを血染めのメッセージを床に書いて残す体力、残っているかな?

きっと、フラッシュバックに酔ったままポックリあの世に旅立ってしまいそう。

第3話

誘拐事件を即日解決。

と同時に、病院内の不祥事や犯罪までセットで暴きだす。

田中美奈子を放置して、一緒に誘拐されたご主人様の八千草薫をお姫様抱っこ。

いやはや執事・上川、いや西園寺は完璧人間過ぎますわ。

第4話

しまった、見逃した!
録画されていなかった!

第5話

1話見逃していたけれども、相変わらずストーリーは1話完結で進行していますね。

西園寺が超人なみの推理力で事件を解決し、最後は必ず、なにやら上川隆也の過去を知っていそうな古谷一行が出てきて、「西園寺は危険だ」とか「分かってない」とか、意味ありげなことを呟く。
そして、視聴者に「西園寺っていったい何者?」という興味を抱かせて次回につづくって感じが繰り返されております。

第5話は、絵の話。

里見桂の『ゼロ』を思い出しましたね。

というか、上川隆也よ、あんたはゼロかいな?!

ホンモノそっくりの贋作までちゃちゃっと描いちゃうんだから。

なんでそんなことまで出来るのかというと?
⇒執事だから

はぁ、そうなんですか。

執事になれば、本物そっくりの作品を作れるのであれば、オイラも執事になりたいわ。
だって、フランソワ・バーリンデンとか、横山宏とか、松本州平とか、平田英明とか、憧れのモデラーが作った模型とそっくりのプラモを再現したいから。
特に、最近の松本州平氏・作のマッチボックスのメッサーシュミットは本当に素晴らしく、真似でもいいから、そっくりなものを作ってみたいです。
執事になって、あの機種の黄色の塗装が美しい戦闘機を作ってみたいものです。

というのは冗談ですが、『ゼロ』という「本物」を「贋作」する男の話はけっこう好きで、弟がコミックの新刊が出るたびに買っていたので、私も読ませてもらっていました。

美術の勉強にもなるしね。

以前、雑誌編集部にいた頃、美術特集を組んだときなど、その筋の人と、なんとか会話できる程度の美術の知識を持てたのは、このマンガのお陰です。

活字だらけの美術書を読むのは面倒という人も、『ゼロ』を読めば、美術の知識が頭の中にすいすい入ってきますよ。
そして、「承知した」が口ぐせになるかもしれません。

第6話

今回も芸術ネタ。

前回の絵画に続き、今回は音楽。

クラシックピアノですな。

そして、山中千尋登場!

あ、嘘、ジャズピアニスト・山中千尋本人が登場!というのではなく、将来、山中千尋的なピアニストになりそうな、クラシックピアノを弾く女子高生が出てくるのです。

「あなたは本当はクラシックじゃなくてジャズを弾きたいのですね?」と女子生徒の本音を見抜くスーパー執事・西園寺。

その根拠が、「モーツァルトの時代にはない7thや9thなどのコードを織り交ぜてピアノを弾いているから」なのだそうな。

えーと、ジャズ以外にも今日びフツーのポップスでも、いやそれ以前に60年代とかのフォークソングとかでも、セブンスやナインスの使用なんて当たり前なんですが、そこで「あなたはポップスをやりたいのですね?」とならないところが、西園寺らしいところ。

ジャズだったら、セブンスやナインスどころか、イレブンスやサーティーンスなんて当たり前のように出てきますし、フラットフィフスや代理コードなんかも当たり前の世界で、これらの音使いから「ははぁん、こいつジャズやな」と推測するのならわかるけど、たかだか(失礼!)7thコード程度で「ジャズですね」はないでしょう……。
「クラシック以外のポピュラー音楽に関心があるのですね?」だったら分かるけど。

それはそうと、なぜ山中千尋だって?

これを聴けば分かります。

「のだめカンタービレ」ではなく、「モルト・カンタービレ」ね。

発売されたときは賛否両論噴出してましたね。

既存のナンバーを「素材」として自分流に料理しオリジナリティを創出することがジャズにとって大事な要素の一つだとすれば、「クラシックなのにけしからん」云々ではなく、クラシックすらジャズマンという料理人にとってはいち素材に過ぎない。

そう考える私からしてみれば、賛か否かと問われれば、もちろん「賛」です。
だって、聴いてて楽しいじゃん。
ちゃんと楽しませてくれるだけのアイデアと技量を持ってますよ、彼女は。

そんな未来の山中千尋になるかもしれない女子高生が登場したエピソードが第6話でした。

第7話

今度は警察犬ですか。

西園寺氏の鋭すぎる観察眼と推理力と行動力には恐れ入るばかり。

第8話

わりとあっさり終了。

毎週、最後に古谷一行が登場し、上川隆也に「注意しろ」と忠告したり、他の人にはあの男(西園寺一=上川隆也)は危険なオトコだなどと色々と意味ありげに語っていて、彼には大層な秘密と過去があり、最終回はなにかドデカい事件がおきるのかと思ったら、なんだグループ企業のリーダー交代劇レベルのエピソードだったのね。

それも日立や三菱や松下規模の大きなグループかと思えば、総会に出席する役員の数は10人に満たない小規模のグループで、あらら、壮大なスケールのラストを勝手に期待していたわりには、わりと小気味良くまとまってめでたしめでたしって感じでしたね。

おそらく、昼の午後2時あたりから再放送されれば映えるドラマなんじゃないかと思います。

記:2018/06/09

 - ドラマ