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ジャズと映画とプラモの日々:高野雲

池脇千鶴とサラ・ザビアロフ、そして『大阪物語』

      2018/09/18

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今日の『あさイチ』

本日2018年の9月14日。
NHKの『あさイチ』ではゲストに池脇千鶴が登場していた。

NHK、池脇千鶴といえば、やはり朝ドラの『ほんまもん』を思い浮かべる。
精進料理を極めんがとする主人公・山中(松岡)木葉を演じる彼女の姿に共感を覚えた人も少なくないだろう。

私も、この連ドラは毎日欠かさず見ていた。
オープニングの千住明が奏でるヴァイオリンの音色と旋律で毎朝寝床から這い出ていたものだ。

『ほんまもん』の他、『あさイチ』で紹介されていたのは、彼女が世に出るきっかけとなった三井のリハウスのCMと、いきなり主演の映画『大阪物語』の映像だ。

あと、『ジョゼと虎と魚たち』と『そこのみにて光輝く』のシーンね。

どれもが印象深い作品なのだが、えーとですね、女優としての彼女の側面は大筋捉えていたとは思うんですが、声優としての池脇千鶴の紹介も忘れてませんでしたか?

声優・池脇千鶴

そう、有名どころではジブリの『猫の恩返し』。

主人公の吉岡ハルの声をあてていましたね。
ちなみに、バロンの声優は袴田吉彦。

それと、個人的に「へぇ、こんなところにも」と思ったのが、映画『機動戦士ZガンダムⅡ -恋人たち-』のサラ・ザビアロフの声だ。

いまだガンプラ化されていない幻のモビルスーツ、ボリノークサマーンのパイロットだ。

これ、テレビ版の声優は水谷優子だったんだよね。
ところが、どういういきさつか映画版の声は池脇千鶴。
そういえば、フォウ・ムラサメの声も映画版では島津冴子から野上ゆかなにチェンジされていましたな。

なぜ、ふとサラのことを思い浮かべたのかというと、池脇千鶴の柔らかい声でずいぶんとサラの印象が変わったからだ。

テレビ版のほうのサラは、トゲトゲしく杓子定規な女兵士という感じだった。
とにかく上官であるパプティマス・シロッコに忠実で融通の利かない面倒くさそうな女。
それ以上でもそれ以下でもない、普通のその他大勢の登場人物という位置づけだった、個人的には。

しかし、映画版になると池脇千鶴に声がチェンジしたことによって、ずいぶんとサラのイメージが変わってしまった、個人的には。

トゲトゲしさが薄れ、どこか憂いを秘めた女性に変貌したように感じたのだ、個人的には。

同じキツめの顔でありながらも、声のトーンとニュアンスが変わるだけで、こうもキャラクターのイメージが変わるものだなと思ったものだ、個人的には。

しかし、なぜか続きの『機動戦士ZガンダムⅢ -星の鼓動は愛-』では、島村香織に声が変わってしまう。
声が柔らか過ぎたのかな?

戻るは大阪物語

そう、池脇千鶴の声は柔らかい。
そこに本来の大阪弁がミックスされたら最強だ。

『大阪物語』の冒頭とエンディングの語りを聞いてみんしゃい(みんしゃい?)。

撮影時は16歳だったそうだが、高校生になったばかりくらいの女の子が話すなんともしなやかで柔らかいイントネーションといったら。

それに加えてノスタルジックな映像よ。

これ、最初の10分と、最後の10分だけでも観る価値のある映画なんだよね。

と、書いたところで、再び大阪物語』を、観たくなってしまったではないか。

これ、名作なのに、いまだDVD化されていないんだよね。
うちにあるソフトはVHS。

もはやビデオデッキのない家も多いだろうに。
そろそろ、DVD化されても良いのではないかと思うんだけど。

記:2018/09/14

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