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ジャズと映画とプラモの日々:高野雲

松浦亜弥の「期間限定スケバン刑事」に登場した斉藤由貴について

      2018/05/29

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決めゼリフ

「破裏拳ポリマー」の決め台詞は、「この世に悪のある限り、正義の怒りが俺を呼ぶ」。

かなりクサいセリフだが、主人公の鎧武士(よろい・たけし)のキャラに合ったセリフだと思う。

それと同様、『スケバン刑事 コードネーム=麻宮サキ』であややがクライマックスで放つ決め台詞もかなりクサい。しかし、松浦亜弥の劇中のキャラには合致しているセリフだとは思う。ちょいと長いけどね。

「傷だらけの街・ニューヨークから、ワケも分からず強制送還、今じゃ何の因果かマッポの手先、この身一人と覚悟のはずが、不意に出会ったダチのため(ヨーヨーを構えて)期間限定・スケバン刑事・麻宮サキ!」

カッコ良さとギャグの危うい境界線の合間に位置するセリフで、実際、周囲のザコたちは「ギャハハ」と笑っていたからね。

でもまあ、この映画の一番の見せ所なんだから、べつにイイんじゃないでしょうか?

現代風

ま、それは良いとして、現代版・スケバン刑事は、設定も物語の内容も昭和の「スケバン刑事」シリーズにくらべれば、犯罪の内容も今風で、まあ時代に合わせた内容で悪くはないと思いましたよ。

なんというか、着ぐるみのない特撮を観る感覚というのかな?
特に東映のヒーローアクションものを観る感覚でみればよろしいかと。

内容や出来に関しては、「まあこんなものかな度」が100%ゆえ、特にイチャモンや文句をつける気は毛頭ございません。

すさんだ斉藤由貴

ただ唯一、残念というかショックというか、鴨長明な気分になってしまったのは、斉藤由貴なんですよ。
初代スケバン刑事ね。

最終回の爆発の中で死なずに生き伸びていたということは目出度い。

その後も何か特命を帯びて危険なミッションに挑んでいたということも、まあ「らしい」ねって感じでイイと思う。

そのミッションの中で、きっと危険な捜査だったんだろうけど、斉藤由貴と組んでいた竹内力は彼女のことを守って脚に大ケガをしたようだ。
そして、そのことがキッカケになったのかどうかは分からないが、二人は結ばれた。
目出度い。

そして、松浦亜弥が生まれた。
それも、目出度い。

松浦亜弥が5歳の時に、斉藤由貴は娘の松浦亜弥を連れてアメリカに渡った。
そして、現在アメリカに移住して13年経っている。
それも、目出度いかどうかは分からないけれども、「そうだったんですね」。

これまでの生きていた初代スケバン刑事・斉藤由貴の生き様に関しては特に何もいうことはない。

しかし、ショックというほどではないけれども、ちょっと溜息をついてしまったのが、ラストの自宅のキッチンで、事件を解決した松浦亜弥と電話で話をしているシーン。

酒を飲んでいるのは、べつに構わないと思う。
タバコを吸っているのも、べつに構わないと思う。

しかし、キッチンがねぇ、汚い。

何かの粉とか食べ物のカスとかが散らばりまくっていて、調味料なんかも整理されていない。乱雑。

しかも、タバコをキッチンのカウンターにぐりぐりと擦り付けて火を消してるのも、なんだかなぁ。

短いシーンだけれども、その中に凝縮された、かつてのスケバン刑事の「現在」を垣間見てしまった感想は、一言「はぁ、すさんだなぁ」。

あとは、特にガッカリしたところはないんだけど、やっぱり、歴代スケバン刑事の中では、いちばんビシッ!シャキッ!としていた斉藤由貴が、タバコと酒とおばちゃん化で、往年のイメージを覆すとまではいかないけれども、ちょっと気怠くなっちゃった姿を見るにつけ「ゆく川の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。 よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし」と感じざるを得ませんでした。

記:2006/11/05

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