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ジャズと映画とプラモの日々:高野雲

ULTRAMAN/試写レポート

      2018/01/10

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ultraman

自衛隊のF-15Jイーグルが格好よく描かれた映画だと思った。

『トップガン』のパクリ映画で織田祐二主演の『ベスト・ガイ』に登場するF15もこれほど格好良く描かれてはいなかったのではないか?

私は、ウルトラマンと怪獣とのバトルよりも、どちらかというとF-15の発進シーンや、攻撃シーンのほうに興奮してしまった。

大人の鑑賞にも充分耐えうる新しいウルトラマンが今年の冬に公開される。
題して『ULTRAMAN』。

原点回帰というべきか、初代ウルトラマンの現代版リメイクとでもいうべきか。

ストーリーの骨格は初代『ウルトラマン』の第一話に近い。
べムラーを追いかけて地球にやってきたウルトラマンが、人間の身体にのり移って怪獣と戦うという設定は、初代ウルトラマンそのもの。

もちろん、従来の『ULTRAMAN』とは異なる設定もふんだんに盛り込まれてはいる。

まず、今回は、特別に組織された科学特捜隊やウルトラ警備隊のような“怪獣やっつけ部隊”は存在しない。 かわりに、宇宙から飛来した謎の生物体と戦うのは、先述したとおり、自衛隊。

ウルトラマンに変身する別所哲也は、元・航空自衛隊のイーグル・ドライヴァー(イーグルのパイロット)。

現在では病気がちな5歳の息子と少しでも一緒にいる時間を確保しようと、自衛隊を退役して民間のセスナ機パイロットになっている。

そう、今回のウルトラマンに変身する人物は子持ちなのだ。
裕木奈江という奥さんもいる。
今回のウルトラマンは、お父さんウルトラマンなのだ。

彼が戦うモチベーションは、“地球の平和を守る”ということよりも、むしろ、“息子との約束を守るために生き残る”ということ。
そのへんが、家庭を守り、子供を愛し、今日も家族のためにガンガン働くお父さんのハートにグッとくるのだ。

だからこの映画は、子供とお父さんが2人で同時に楽しめるウルトラマンだと思う。

ラストのセリフ“銀色の流星”という一言で、目頭が熱くなり、背筋がゾクッときてしまった私は、典型的なウルトラマンで育ったお父さん。
こういう人こそ、小さな子供を連れて劇場に足を運んで親子で楽しんでいただきたい。

記:2004/10/21
加筆修正:2004/12/08

movie data

監督:小中和哉
監修:円谷一夫
製作国 : 日本
製作年 : 2004年
出演:別所哲也、遠山景織子、大澄賢也、裕木奈江、広田亮平、隆 大介、永澤俊矢、草刈正雄 ほか

観た日:2004/10/20

追記

今回のウルトラマンの着ぐるみの造形のリアルさも特筆に値する。

仮面ライダーに対しての“真・仮面ライダー”、仮面ライダーアギトに対してのアナザーアギトと同様に、ツルツルなウルトラマンに対して、今回のウルトラマン・ザ・ネクストは、非常に生物的な表面処理のなされたウルトラマンといえる。

変身後の形態は2種類あり、完成体とでもいうべき“ジュネッス”と、イナズマンでいうところのサナギマン的な、未完成状態の“アンファンス”という形態がある。

とくに、アンファンス状態の、古びた甲冑を思わせるおびただしい“皺(しわ)”がウルトラマンを生物のようにリアルに見せていた。

この皺は、まるで、初代ウルトラマンのAタイプの皺くちゃマスクを連想させる。ストーリーだけではなく、造形のほうにも初代ウルトラマンを意識しているに違いない。

大怪獣シリーズ ウルトラマンAタイプ ファイティングポーズ 全高約23cm PVC製 塗装済み完成品フィギュア (一部組立あり)ウルトラマンAタイプ ファイティングポーズ塗装済み完成品フィギュア

記:2005/01/04

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