カフェモンマルトル

text:高野雲

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超時空メルヘン「ババジ君」第4話

      2016/12/11

第3話のつづきです

hamono

ババジ君は、

「君、だあれ?どこから来たの?」

とその女の子に聞くやいなや、バシッと強烈な張り手をくらいました。

「くわ~、ヘンね、へんね、あなた!!」

突然の出来事に何が何だかサッパリ分からなくなったババジ君。右の頬っぺたを真っ赤にして呆然と立ち尽くしています。

「女の人のつける、女の人のつける!」

と、懸命にその女の子はババジ君が片手に持っているものを指差してわめいています。

そう、ババジ君は、デリーのランジェリーショップからかっぱらってきた、ピンクのブラジャーを握りしめていたのです。

ババジ君は、ランパブ遊びなんかを平気でしている子供でしたから、別に女の人にスケベだ変態だと言われても動じるタマでは無いのですが、突然現れた、見知らぬ、しかもヘンな格好をした女の子に言われるとちょっと恥ずかしい気もします。

かといって、無理にその場を取り繕っても、かえって不自然なので、話題を変えて誤魔化すことにしました。

「それよりさぁ、君、何か食べ物持ってない?ボク、お腹すいてるんだよね。」

と、口に手を持っていきながら、口をパクパクさせるジェスチャーを交えながら話しかけました。女の子は目を凝らしてババジ君を見ていましたが、ようやく意味が飲み込めたのか、ますます大声でわめき始めました。

「食べ!?女のつける、食べ!?」

「?」

ババジ君は怪訝な顔で、女の子を見ています。

「この国な、ヘンね、人んが、女のつけるまでんたら喰うからに、カリバニ、エスケス」

何だか言っていることはよく分かりませんが、相手は自分に対して不愉快な感情を抱いていることだけは、何となく分かります。

「ごめん、ゴメン、君も食べ物を持っていないんだね。」

ババジ君は、初対面の人間にいきなり食べ物をねだったことにちょっぴり反省しました。

すると、何とその女の子は腰につけていた短刀を抜くやいなや、ババジ君に襲いかかってきました。

つづく

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