カフェモンマルトル

text:高野雲

超時空メルヘン「ババジ君」第13話

      2016/12/11

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第12話の続きです。

近づけば、近づくほど馬鹿デカイ物体です。いったい誰がこんな空飛ぶクジラのようなものを作ったのでしょう?きっとババジ君の知らない遠い遠い外国の人たちが作ったんでしょう。外国の人ってすごいなぁ、あれ?

ババジ君の頭の中には、さっきのヘンな言葉を喋る、ヘンな女の子がよぎりました。

あの子も外国の子みたいだったな。

もしかして、あの女の子の乗り物では?

だとすると、あの女の子を迎えにきた乗り物かな?そうだ。そうに違いない!

ということは、あの女の子はあの乗り物の中にいる!

よくも、ボクをやっつけてくれたな。
よくも、ボクのお金を取ったな。

ババジ君は闘志がメラメラと湧いてきました。

今度こそ、あの子をやっつけて、お金と、高そうな剣の鞘を奪ってやる。

もう、草だらけの格好でコソコソと這い回っているどころではありません。

ババジ君はスクッと立ち上がり、大きな物体に突進していきました。

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ユニワノイナホは大きなアクビをしました。

やれやれ、やっと一人になれたよ、別に嫌いじゃないんだけどさ、隊長のあのイカツイ体とヒゲだらけの顔に睨まれつづけると、疲れちゃうんだよな。

そりゃ、歴戦の勇士だから、隊長の言うことには間違いないし、一緒にいると安心だけどね。

まぁ、しばし休憩、息抜きをするか・・・。

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盟神探湯号を運転している隊長は大きなクシャミを一つしました。

風邪か?

まぁ、卑魔螺野上空に迷い込んだりしたからな。聞くところによると卑魔螺野山脈の寒さはとてつもないものだという。

ワシが若い頃、一度富士山の頂上まで砦を築きに登ったことがあるが、その比では無いというからな。

あれ、でも別に卑魔螺野じゃなくても、高度1万を飛んでいれば零下40度以下にはなるか、それに産土号の操縦席の気温は一定だしな。

じゃあこのクシャミは、この暑さのせいだな。

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暑さ、そう、産土号の中との気温差だ。
気温差が著しいと筋肉にコリができる。このコリが引き金となって風邪が引きやすくなる。
印度にはヨガというものがあるらしいが、ああいうことをやっていれば少なくとも風邪は引かなそうではあるな...

などと考えながら隊長は、始めて降り立った土地を注意深く観察しあんがら、盟神探湯号を前進させていました。

つづく

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画:赤っぴ

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