カフェモンマルトル

text:高野雲

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エヴァンゲリオン3号機改修レポート

      2017/07/31

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eva_senaka

そうだ紫で塗ってみよう

私は基本、プラモの下地は、ラッカー系塗料のマホガニーで塗っています。
この上に色を重ねると、深みというかコクが出るからです。

Mr.カラー C42 マホガニーMr.カラー C42 マホガニー

ちょうどオスカー・ペティフォードやサム・ジョーンズが奏でる堅実なベースラインの上に、ピアノや管楽器が乗っかると引き締しまって聴こえるのと同じようなものなのかもしれません。

私にとってマホガニーという色は、ジャズに置き換えればベースのようなものなのです。

しかし、時には違う色で下地を施したらどうなるだろう?
ジャーマングレイを下地塗装をすることもあるけれども、それ以外だと?

よし、冒険として紫を塗って見よう!
ある日突然、そう思い立ちました。



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余った紫

紫を選んだのは別段深い意味はないのですが、ストックしているクレオスの「パープル」がなかなか減らないので、在庫処理をしちゃおうという意図が大きいですね。

Mr.カラー C67 パープルMr.カラー C67 パープル

ちょうど、シャアザクがなんでピンク色になったのかというと、『機動戦士ガンダム』の放送前の日本サンライズにはピンクの塗料がたくさん余っていたからという逸話があるのですが、それと同じような感じです。

あと、何かの本で読んだのですが、印象派って、影の色を塗る際は、黒ではなく紫を使っているということを思い出し、よし、それなら紫にしてみよう!と思い立ったわけです。

でも、小心者の私ゆえ、いきなり新しいキットに紫を塗るのも気がひける。まずは、自分の中では失敗作だと思っているプラモの完成版で実験してみようと思ったのです。

最近作ったプラモの中で私が失敗作だと思っているのは、エヴァ3号機。
使徒バルディエルに乗っ取られた後の方のバージョンです。

随分昔に買ったキットなのですが、押し入れのなかで「死蔵」されていたので、もったいないので急いで作ったのです。

筆塗りの伸びがよくて、発色も良いエナメル系の黒と白で塗り分けて仕上げたのですが、どうもメリハリというか立体感がない。

だから、とりあえずは一応は完成ということにして、あとは押し入れの中に放置していました。

eva3up

eva3_black

これを実験材料にして紫の下地を塗ってみようと思い立ったわけです。
どうせ、エヴァ初号機も基本色は紫なので、失敗してもなんとかなるだろうというかる気持ちで。

怪獣エヴァ

最初に紫を塗ったのですが、もろ紫エヴァになりました。
当たり前ですけど。

purple_eva

そのあと、ロシアングリーンやオレンジ、ジャーマングレー、マホガニー、艦底色、黄色、黒、ニュートラルグレーなど、いろいろな色をランダムで筆塗りしていきました。

色を重ねるように。そして、下地の紫を消すように。

それぞれの塗料にリターダーを混ぜて塗ったので、乾くのが遅く、塗料が乾く前に新しい色を重ねて行くので、色が面白いように溶け合い、こちらが全く意識をしていないようなヘンな色合いになってしまいました。

そうしたら、まるで怪獣のようなエヴァに。

eva3_2

全体的に緑っぽいボデイになってきたので、じゃあその緑を活かすかってことで、さらにダークグリーンなどをランダムに筆で重ねていきました。

eva3

ただ全体が緑っぽいとメリハリに欠けるので、二の腕のところを黄色いラインで塗ってアクセントとつけてみました。

eva_yellowline

敵味方を識別するための色表示というようなニュアンスで、これはもう完全に横山宏先生のマシーネンクリーガーのパクリですね。

基本塗装はラッカー系の塗料で塗ったのですが、ここの部分は、タミヤのアクリル塗料のイエローで塗りました。

タミヤカラー アクリルミニ XF-3 フラットイエロー つや消しタミヤカラー アクリルミニ XF-3 フラットイエロー つや消し

どうもクレオスの黄色は隠蔽力が弱いので、黄色い色が発色するまでは、何度も塗り重ねないといけないのですよ。

ところが、アクリル塗料のイエローは一回の筆塗りで、ほぼ黄色の色が主張してくれました。乾かして二度塗りするときは、まだ下地が透けて見えるところを塗り重ねる程度の作業。うん、助かりますね、アクリル塗料のイエローは。

赤でメリハリ

腕に黄色を塗ることでなんとなくメリハリというか変化はついたのですが、今度は、黄色い方にばかり目がいってしまう。

もう少し他の色もあた方が良いかなと思い、今度は、足のアーマーや、背中のエントリープラグを挿入するハッチの部分などを赤で塗ってみました。

一度、エナメル系の塗料でウェザリングをかけた上に、ラッカー系を塗っているので、セオリーからしてみれば掟破りです(通常、ラッカー系の後に塗るのはエナメル系で、エナメル系の後にラッカー系は塗ってはいけないことになっている)。

しかし、良い具合に下地の塗膜をラッカーの顔料?あるいはシンナーが犯してくれたので、ザラザラとした風合いのある表面になってくれました。

redarmer

もっとも赤と言っても、いきなりレッドを塗ってしまうと、そこの部分だけが目立ってしまうと思い、最初は艦底色を下塗りし、その上に薄めたレッドを重ねました。その方が暗い感じでコクが出ると考えたからです。

ドイツの秘密兵器風?

で、色々な色を乗せたりすると、こんな感じになりました。

eva3_parts

そして組み立てると、こんな感じです。

完成!

eva3

なんだかよく分からないエヴァンゲリオンになってしまいましたが、ドイツが極秘裏に開発していた人形 兵器のようなニュアンスにはなったのかなと思っています。

結局、紫を下地に塗った意味ってあまりないような?

こんな感じだと、おそらくマホガニーを下地で塗っても同じような出来になったんじゃないかな、などと思っております。

記:2016/11/30

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