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ジャズと映画とプラモの日々:高野雲

そういえば、作ります!バーザム(HGUC)

      2018/03/25

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HGUC 機動戦士Zガンダム バーザム 1/144

地味だが、しかし!

以前、バーザムがHGUCでキット化された時は狂喜乱舞したものです。

あの地味なバーザムが。

敬愛する関西のモデラー、らいだ~JOE氏のお言葉を借りると、

あの、ジム以下の扱いを受けてたバーザムが…こんなにもカッチョ良くキット化されるなんて…

まさにその通り!

ご覧ください、このボックスアート!

カッチョ良すぎではないですか!

たしかに、ゼータガンダム中、目立った活躍もなければ、操縦しているパイロットも無名。
仮面ライダーにおける「ショッカーの戦闘員」、カイジにおけるモブキャラ的な存在のバーザムではあったかもしれませんが、この独特な形状やカラーリングは見れば見るほど引き込まれるものがあります。

そして、そんなスタンスのバーザムだからこそ、一部のマニアからしてみれば「たまらん!」のかもしれません。

ジョニー・コールズ

地味な存在がマニアックな注目を浴びるということにおいては、ジャズでいえば、たとえばジョニー・コールズのトランペット、ミンガスやギル・エヴァンスのアルバムをよく聴くと、かなり良い味を出しているではないか、……というよりも、彼のトランペットなくしては、このアンサンブルは成立しないのではないか?的な、そんな感じかな?

おそらく、そのような考えをお持ちのマニアは全国には予想以上にいらっしゃるハズ。

だから、かつて『モデル・グラフィックス』誌においても、「まさかのバーザム特集」が組まれたんでしょうね。

参考記事:すごい!「バーザム特集」を組んだ『モデル・グラフィックス』誌

この特集は素晴らしかった。

そうそう、それで私も勢いでバーザムをたしかAKIBAのヨドバシカメラマルチメディア館で買ったんだ。

でも、買ったこと忘れてた。
押入れで眠っていた……。

可哀想なバーザム。

作らなければ。

東南アジア的アウト感覚

バーザムの魅力は、一にも二にも「微妙にアウトした感じ」だと思っております。
つまり、我々が暗黙に抱いている「モビルスーツの造形はこうである」という思いこみを、ちょっとしたところで意図的になのか、天然なのか、外しているところですね。

たとえば、アーマーに覆われていない剥き出しの太腿だったり、固定式のビームライフルだったり、異様に長い頭部のアンテナだったりと。

モビルスーツの文脈のようなものは踏まえているのだけれども、我々が無意識に抱いている「こんな感じ」を微妙に外しているところがバーザムの魅力かも。

つまり、やれ時代はグローバルだ、グローバル時代と叫ばれて久しいなどといいつつも、結局は、アメリカ的、トーキョー的、ヨーロッパの一部の国的な価値基準しか抱いていない私が、欧米よりも距離的には近いアジア諸国の価値観に新鮮さを覚えるというような感じ?

たとえば、同じジャンボジェットでも、JALやANA、それにノースウェストやルフトハンザ等に乗り慣れていた自分が、初めてタイ・エアウェイズ(タイ国際航空)のジャンボに乗った瞬間、紫色に覆われた内装にクラクラきて、軽いカルチャーショックのようなものを感じるみたいな、そんな感じかな?

そう、バーザムの魅力は、欧米的(アナハイム的)な価値観に知らず知らず毒された者の内側を軽やかに洗浄してくれる心地よさがあるのかもしれない。

だから、バーザムは、月面のアナハイム・エレクトロニクス社ではなく、地球のニューギニアで開発されたという設定にも頷けます。

そう、バーザムのモヒカン頭のパンク野郎のような頭部、金太郎みたいな腹掛けをかけたような胴体、重機のような脚部の造型、他のMSと比較すると異様に大きな手(マニピュレーター)、そしてオトコのおしっこ&子種の発射器官を彷彿とさせる股間のデザインなどは、いつの間にやらスタンダードとなってしまっていたグローバルスタンダードという名の欧米中心的な価値観の逸脱が力強く脈打っている東南アジア的な佇まいなのかもしれません。

つまり、非西欧、アジア的な価値観のようなもの。
見ようによっては西洋の甲冑を連想するかもしれませんが、外見ではなく造型のセンスや遊び心に、なぜだかアジア的なものを感じるのです。

というわけで、作ります!バーザム。

記:2018/03/22

 - ガンプラ