カフェモンマルトル

text:高野雲

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HGガンダムヴィダール制作レポート

      2017/06/07

『鉄血のオルフェンズ』の中ではもっともカッコいいMS

『機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ』の中では、主役機のバルバトスを除けばもっともカッコいいモビルスーツ(以下MS)なのではないかと個人的に思っているのが、ガンダムヴィダール。

MSにレイピアを持たせるというアイデアも秀逸ながら、猫ちゃんのアメリカンショートヘアのようなハンサムな顔立ちと、それと良い案配のバランスのボディもなかなかなのです。

「ヴィダール」ってどんな意味なのか調べてみたところ、北欧神話にてフェンリルを討ち倒し、ラグナロクを生き延びた「ヴィーザル」という神の別名なんだそうです。

なるほど、だから強そうなだけではなく、ストイックな気品のようなものも醸しでているのか。

なので、1/144のキットがバンダイから発売されたときは、すぐに購入し、比較的早めに制作を開始していたのです。

しかし、作っていくにつれて、だんだんと制作ペースが落ちてきました。

なぜか?

部品ポロポロなんですよ。

なので、組立ててからはしばらくの間放置していて、その間、他のガンプラがどんどん完成ていくって感じでしたね。

このまま放置していても仕方ないよな~と思い、先日、ようやく重い腰を上げて最後まで仕上げたのです。



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部品ポロポロ

先に、このキットの悪いところを書いちゃいます。

とにかく保持力のないパーツが多く、組み立てている過程で、パーツがポロポロと取れてしまう。

背中のスタビライザーをはめ込むと、腰のレイピアの剣を収納するホルダーがポロリ。

腰のホルダーに装着するビームライフルもポロリ。

これらを取り付けたかと思えば、手に握っているレイピアがポロリと、なかなか全てのパーツが完備された状態にはならないのです。

ま、接着剤でくっつけてしまえばそれで済むのですが、素組み&接着なしで作る派の人は、完成後のポージングには苦労するのではないでしょうか?

結局、左右両方の腰に装着するレイピアの剣ホルダーを片方だけにして瞬間接着剤でくっつけてしまいましたし、背中のスラスターも片方は破損したってことにして、これも片方のパーツのみを瞬間接着剤で固定してしまいました。

このシンメトリーにならないアンバランスな感じが、かえってカッコ良さを醸し出しているような気もしたので。

アンバランスなガンダムといえば、『ガンダムビルドファイターズ』のガンダムフェニーチェの背中もそうでしたね。

HG 1/144 ウイングガンダムフェニーチェ (ガンダムビルドファイターズ)HG 1/144 ウイングガンダムフェニーチェ

私、フェニーチェも結構好きなんですよ。

胴体が薄い

それと、もう一つ欠点を書くと、胸部に厚みがないんですね。

けっこう薄っぺら。

模型店の店頭に飾ってあった1/100スケールのほうは、ガッシリと厚みとボリュームのある胸部なのですが、1/144スケールだと、胸のボリュームがいまひとつ足りない感じが。

しかし、薄っぺらでありながらも、それは真上から見下ろしたときに若干感じる程度の不満なので、気にならない人にとっては、どうでもいいレベルの問題なのかもしれません。

プラバンをかませて改造しようかなと一瞬思ったのですが、我が敬愛するモデラー・松本州平氏の「改造しちゃアカン!」という言葉を思い出し、改造は踏みとどまりました。

……嘘です、面倒なので端折っただけです。

それに、ものは考えようで、逆にこの薄い胸が機体のシャープさを強調していると考えれば、それはそれでカッコ良く見えてくるものです。

ラッカー筆塗り、いつもの厚塗り

さて、塗装なんですが、今回もいつものようにラッカー系塗料の筆塗りです。

>>プラモは筆塗り、フデヌリンな私

下塗りをするときだけ、マホガニーのサーフェイサーを噴きましたが、それ以外の作業は、すべて筆で、薄めたラッカー系の塗料(クレオス)を何度も筆で塗り重ねてゆく作業を重ねています。

スカイブルーとミッドナイトブルーを基調とし、あとは、様々な色を塗り重ねて、じんわりと下に塗った塗料がシンナーで解けて泣いて滲み出るような効果を狙っています。

ま、思ったほど塗料は泣いてくれませんでしたが。

紫、オレンジ、赤茶系、緑系のカラーなど、直接、本体の基本色とは関係のなさそうな色も下地に塗ったり、上から塗ったりして、色調に変化をつけると同時に、塗膜の厚さを稼いでいます。

で、最後はつや消し白でドライブラシをして出来上がりです。

ネコちゃんを思い出す

作っているときは、部品ポロポロだし、他の1/144のMSと並べると小ぶりなボディが貧弱そうに見えたりもしましたが、いざ完成したものを撮影してみると、なかなか強そうに見えます。

後姿です。

使い込まれて草臥(くたび)れた感じが出ているでしょうか?

撮影しながら思ったのですが、ヴィダールのチャームポイントは、やっぱり紫メタリックの目ですね。

やっぱり、大人になったアメリカンショートヘアが不機嫌になったり眠くなったりしたときの目に似ている。

そういった意味では、ネコちゃん好きにもお勧めのガンプラかもしれません。

記:2014/05/02

 - 創作