カフェモンマルトル

text:高野雲

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ももいろスナイパーZ/ザクI・スナイパータイプ

      2017/05/23

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sniper

ピンクがいない

私の中では、作ったプラモの中で「完成品」とみなしているものってほとんどないんですよ。

ほとんどが「現在製作中」。

「このへんでいいかな」と思ったら、しばらく飾って、眺めて、他のプラモを塗っている最中に、余った塗料をチョコチョコっと乗せてみたりして(横山宏センセの「6年塗り」ってやつですな)、そうこう繰り返しているうちに、気持ちにひと段落がついたら、プラモをしまう箱の中にストックするようにしています。

先日、昔作ったプラモを塗り直したくなって、プラモをストックしている箱を開けてみたら、意外と自分はザクをたくさん作っていることに気が付いた(笑)。

そして、それらのザクの色を見て気が付いた。

「並べたら戦隊モノになるやん」。

赤、青、緑、黄色が揃っている。

しかも、黄色はデブっちい(笑)。

しかし、唯一足りないカラーがあった

ピンクでした。



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ピンクのザクを作ろう!

さすがに、ピンクでザクを塗るには度胸がいります。
というか、そもそもピンクで塗ってみようという発想がなかった。

でも、ピンクのザクを揃えれば、「機動戦隊ザクレンジャー」が出来るわけで、「よし!ピンクのザクを作ろう!」と思い立ったわけです。

映画『女子ーズ』なんかを見ると、「ピンク」がいなかったりもするので、べつにピンクがいなくても、戦隊モノは成立するとも思うのですが、劇中では電車の中で男から「ねぇ、ピンクは? ねぇ、ピンクはいないの?」と突っ込まれているシーンがあったので、やっぱりピンクは必要かな、と思い立ったわけです。

「女子ーズ」DVD 片手間版「女子ーズ」DVD 片手間版

問題は、ものすごい数のバリエーションが発売されている1/144のザクの中から、何のザクを作って「ピンク」に塗るかです。

▼ザクのバリエーションの多さ、ご覧ください
ザク 1/144

戦隊ヒーローの「ピンク」は女性が多いので(というか、女性ばかりなので)、やはり、細身のルックスのものが良いと思いました。

最初に思い浮かんだのが「ヅダ」でした。

HGUC 1/144 EMS-10 ヅダ (機動戦士ガンダム MS IGLOO)HGUC 1/144 EMS-10 ヅダ (機動戦士ガンダム MS IGLOO)

細いし、MSイグルーでは、女性パイロットもヅダを操縦していましたからね。

しかし、ヅダはザクを作ったジオニック社の競合会社・ツィマッド社のモビルスーツなので、ザクとは競合してしまいます。
だからNG!

次に思い浮かんだのが「ザク・マリーナー」でした。
水中用のザクですね。

HGUC 1/144 RMS-192M ザク・マリナー (機動戦士ガンダムZZ)HGUC 1/144 RMS-192M ザク・マリナー (機動戦士ガンダムZZ)

これは、わりとルックス的にもコンパクトにまとまっているし、大昔に、HGUCバージョンではない、普通の1/144を作ったことがあるのですが、なんというか地味で小ぶりな感じがしたので、これは「アリ」なんじゃないかと思ったわけです。

というわけで、プラモ屋へ。

ももいろスナイパー

ガンプラコーナーを物色したのですが、残念ながらザクマリナーの在庫がありませんでした。

じゃあ、他には何のザクがあるかな?と思ったら、ザクスナイパーが数箱積んであった。

ザクスナイパーといえば『ガンダムUC』で結構活躍していた機体です。
改造前のベースになるMSが旧ザクというのも渋いですね。

しかし、プラモ屋にあったザクスナイパーは「ハーモニー・オブ・ガンダム」のバージョンでした。

HGUC No.071 1/144 MS-05L ザクI・スナイパータイプ (ハーモニー・オブ・ガンダム)HGUC MS-05L ザクI・スナイパータイプ (ハーモニー・オブ・ガンダム)

カラーリングがダークイエローっぽい色なのが気に入りました。

ダークイエローは、砂漠で使用する戦車などの車両に塗る色です。

砂漠といえば、私が真っ先に思い浮かぶのが「砂漠の狐」。つまり、ロンメル将軍。
北アフリカ戦線で大活躍し、ナポレオンの再来とまで言われたドイツの軍人です。

そして、次に思い浮かぶものといったら、イギリスのSASです。

昔、値段が安いわりには、パーツの数が滅茶苦茶多くて作り甲斐があった、タミヤの「SASジープ」を思い出しました。

1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ SASジープ 350331/35 ミリタリーミニチュアシリーズ SASジープ 35033

さらに、SASといえば、ピンクパンサー。

ピンクで塗られたランドローバーです。

1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ ピンクパンサー1/35 ピンクパンサー

砂漠においては、ピンク色も迷彩効果があるのでしょう。

となると?

デザートイエローが似合うということは、ピンクも似合うに違いない!

ということで、私はザクスナイパーをピンク色にすることに決定!

しかも、ピンクといえば、桃色ですよね?
ゴレンジャーもピンク色の隊員は「モモレンジャー」でしたから。

桃色?

ももいろクローバーZ?

ということは、ももいろスナイパーZ(笑)。

語呂もなんとなくいいし。

よし、俺はザクスナイパーを「ももいろスナイパーZ」にするんどぁ~!と心の中で雄たけびをあげてプラモをレジに持っていきました。

塗装

とはいえ、「まっピンク」で塗るのも、なんだか兵器っぽくありません。

「砂漠の狩人」という設定にして、ダークイエロー、もしくはデザートイエローと、ピンクの中間色っぽい色にしようと考えました。

だいたい私は、プラモを塗る際は、いきなり基本色を塗ることはなく、マホガニーやジャーマングレーなどの色をプラスチック上に万遍なく下塗りしてから、イメージしていた色を重ねていくのですが、今回も例に漏れず。

プラスティックの地肌がすべて隠れるよう、作りながらマホガニーを塗り、少しずつ組み立ていきました。

zaku_sniper

全体をマホガニーで塗った後は、薄めたダークイエローを筆で塗り重ねていきました。

うん、いいぞいいぞ、砂漠使用の機体に見えてきた。

乾いたら、今度は、ピンクとデザートイエローを混ぜた色を上に重ねていきました。

しかし、どうも、ピンクの色の成分が黄色っぽさを和らげるだけで、あまり、ピンクっぽいニュアンスが出せません。
赤味が足りないのです。

それなら仕方がないってことで、今度はダークイエローに赤を混ぜて、要所要所を上から塗り重ねていきます。

するとどうでしょう? 今度は、おいしそうなピンク色になってしまいました。

ようやくピンクとしての色味が出てきたことは良いのだけれども、あまりピンク過ぎてしまうと、今度は、ぬいぐるみっぽくなってしまい、あまりメカというか兵器という感じがしません。

うーむ、もう少し「デザート感」が欲しいぞ。

でも、また全体を塗り塗りするのも面倒なので、要所要所にドライブラシをかけました。

デザートイエローやダークイエローのような砂漠色に「つや消し」ホワイトを混ぜた色を筆につけます。

筆についた塗料をふき取り、ほとんど筆の毛に塗料が乗っていない状態で、軽くササッとピンクが強い箇所をこすっていくのです。

すると、少しずつホワイトを足し、その都度、筆から塗料をふき取り、本体をササッとドライブラシ。

たまには、ピンクを混ぜてみたり、ごくごく微量に赤を混ぜたりして、またまたササッとドライブラシ。

このような作業を十数回繰り返して、あとは半日から1日ほど放置します。

忘れた頃にザクスナイパーの色味を見てみると、淡くピンクな感じだけれども、なんとなく砂漠で使っている兵器に見えないこともないという、私が意図していた色味に近い状態になってくれていました。

ssna1

ちょっと白っぽい気もしましたが、まあ取り合えず、ピンクのザクにはなったかな、と。

大昔のガンプラのザクでは「膝立ち」が出来なかったものですが、最近のザクは当たり前のように「膝立ち」が出来ます。

そして、このザクスナイパーは、膝立ちをさせる際は、右足のヒザについているジャッキを立てるのですが、これがまた、いい感じなのですよ。

ssna2

zaku_sniper

なかなか、ユニークな機体だなと思いました。

そして、記念撮影、ザクレンジャー!

zakurenger

最短制作記録

おそらく、このザクスナイパーは、これまで作ったガンプラの中では、もっとも短期間で作ったプラモだと思います。

まだ「完成」とは言いがたいのですが、まあ、これ以上手を加えなくてもいいかな?というレベルになるまで、たったの1週間!

私にしては、とても短い制作期間なのです。

時間の隙間を見つけてチョコチョコッと作ってますし、塗った塗料もわりとゆっくりと乾かすほうなので。

それを7日間で仕上げたということは、それだけ、早く5体のザクを並べて記念写真を撮りたかったんでしょうね。

同じザクたちといえど、タイプが違うとカタチが全然違うので、統一感、全然ありませんね……(苦笑)。

zzaku5

口がタコで、モノアイがあって、パイプがあって(ないものもあるけど)、ヒートロッドがなければ(グフになっちゃうから)なんとなくザクッ!っていう世界なんでしょうね。

記:2016/05/15



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