カフェモンマルトル

text:高野雲

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MSN-02 ジオング(HGUC)

      2017/04/18

ガンツ先生とジオング

「ガンツ」といえば、映画にもなったヤンジャンに連載されていたコミックの『GUNTZ』を思い浮かべる人が大半なんだろうけど、我々昭和生まれの世代にとっては、「ガンツ」といえば、『ロボコン』のガンツ先生だ。

「ロ~ボコン0点!」

お決まりのセリフで、一週間の行状ぶりを審査するロボット学校の親分、ガンツ先生。

このガンツ先生に、ジオングって似てませんか?
そう思っているのは私だけなのかな?



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足無しMS・ジオング

ジオングは、言うまでもなく『機動戦士ガンダム』のラストに登場するニュータイプ用のモビルスーツだ。
搭乗するのはシャア・アズナブル大佐。

整備兵の「あんなの飾りです。偉い人にはそれがわからんのですよ」というガンダムファンにはあまりにも有名なセリフが示すとおり、開発途中のジオングには足がない。

もっとも活動するフィールドは宇宙なわけだから、必ずしも足が必要というわけでもなく、また「80パーセント?冗談じゃありません。現状でジオングの性能は100パーセント出せます」という同じく整備兵のセリフ通り、シャアは始めての搭乗機でありながらも、次々と連邦軍のモビルスーツや戦艦を撃破している。

そして、主人公のアムロが操るマグネット・コーティングが施され、パワーアップされたガンダムとは相打ちに近い状態になった。

第一次ガンプラブームの抱き合わせ販売

その昔、まだ私が中学生の頃。
再放送で火がついたガンダムは、映画化されるなど空前のブームとなり、バンダイから発売されたプラモデルは、おもちゃ屋さんの店頭に並んだ瞬間に完売するという現象がしばらく続いた。

多くのおもちゃ屋さんは、売れ残った在庫の「ロボダッチ」のプラモデルを「抱き合わせ販売」をして、在庫処分も兼ねた販売をしていたため、社会問題になったこともある。

たとえば、その当時、多くの1/144のガンプラは300円が相場で、少し高めのゲルググなどは500円だったのだが、300円のズゴックを買うために、100円の欲しくもないロボダッチのプラモが2箱、紐で結わえつけてあったものを買わざるを得なかったのだ。

1/100で、当時700円だったガンキャノンを買うために、うちの弟は1000円を払って300円ぶんのロボダッチを抱き合わせで買わされていたなぁ、そういえば。

店側の態度も、「なかなか手にはいらないガンダムのプラモデルが入荷したよ? ぼやぼやしているとすぐに無くなっちゃうよ。え?いっしょに紐で縛ってある売れ残りのプラモはいらない? あ、そう。じゃあ他の人に売るわ。ロボダッチのプラモがついていても欲しいっていうお客さんはいっぱいいるんだからね」というような高飛車な態度だったので、中学生や小学生の「坊や」たちは、そんな横柄なおもちゃ屋のおばちゃんを論破することが出来ず、なくなく、欲しくもないプラモも抱き合わせで、定価よりも高めのガンダムのプラモデルを買っていたものだ。

やがてガンダムブームがひと段落し、おもちゃ屋の店頭にもガンダムのプラモデルが残りはじめた頃に、たしか1/144のジオングが発売されたのだと思う。

HGUCジオング

当時の1/144スケールの2倍の価格、600円を払って私はジオングを購入した。もうその頃は「抱き合わせ」はなかったように記憶している。

1/144 MSN-02 ジオング (機動戦士ガンダム)1/144 MSN-02 ジオング (機動戦士ガンダム)

今、アマゾンで見てみたら、940円になっていたけど。
30年以上経過しているのだから、それぐらいの値上がりはいたし方のないことでしょう。

さて、その「600円のジオング」は、今まで作ってきたモビルスーツを軽く上回るボディの大きさに圧倒され、さらに、足がないこともあり、比較的短時間で作れたと思う。

この「短時間で完成したわりには、完成後の喜びが大きい」ことを覚えていた私は、それから30年近く後に、HGUCとして新たにリニューアルされたジオングを、当時小学5年生か6年生だった息子に買ってあげた。

なにしろ、ちまちましたパーツがなく、ひとつひとつの部品が大きい。
おまけに部品の数も少ない。

ズゴックも同様だが、ジオングはガンプラ初心者にこそ向いているモビルスーツだと思っている。

予想通り息子はあっという間にジオングを完成させた。

リニューアルされたHGUCのジオングは、大昔に私が組み立てたジオングの印象は大差はないのだが(実際はプロポーションなどかなり違うのだけど)、パーツの成型色に工夫が施されているので、塗装をしなくても、そこそこの出来に仕上がっていた。

最近のガンプラは、色など塗らずとも、けっこう遊べるもんだな~、なんて最初は思っていたのだけれども、しかし、眺めているうちに、やっぱり物足りない気分になってきた。

ぬ、塗りたい!

塗ったらガンツ先生

そこで息子に「ジオング塗ってもOK」という許可をもらい、塗ってみたのが、こちら。

zeong

モノアイはピンクのシールだったんだけれども、さすがに安っぽい感じがしたので、シールは剥がして、モノアイが点灯していない状態にした。

ここでひとつ事故がおきてしまうんだけれども、モノアイのシールをハズす際に、モノアイのちょうどまん前にある支柱のような箇所を破損させてしまったのね。

本当は、モノアイが中央に来た時には、そのまん前に柱のような一本線が縦にないといけないのだけれども、この部分を壊してしまったため、「まあいいか、なくても」と開き直り、塗装をした。

zeong

それが、かれこれ今から4~5年ぐらい前かな?

しばらく、ペタペタと色々な色を重ねて楽しんでいたんだけれども、それもだんだん飽きてきて、タオルにくるんで棚の中に仕舞い込んだ。

久々に取り出してみたら、数年前に塗装をした状態とはまた違う色調と風合いが生まれていたので、「こいつは面白れぇ!」とばかりに記念撮影をしてみたのが、この記事に掲載した写真。

写真に撮ったジオングの顔は、やっぱりガンツ先生に似ているな、と思った。

グレーの箇所が多いからかな?

記:2016/04/24

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