超高速?!最短でブログ記事を書く方法1

      2021/02/06

1記事1テーマ

基本、ブログは書きたいときに書きたいことを心行くまで書けばそれでいいと思っている派なんですが、中にはアフィリエイトで稼ぐためには1日にたくさん記事を書かなあかんという人や、ブログを立ち上げたばかりで、とにもかくにも早く書く練習のために1日最低3記事は書き続けたいという人も中にはいらっしゃると思います。

そのような方のために、参考になるかどうかは分かりませんが、私がやっている方法を何回かに分けてご紹介したいと思います。

まずは一番大切なことから。

1記事に言いたいことは1つに絞ること

はい、まずはこれでしょうね。

1記事1テーマ。

べつにすべての記事に、この原則を当てはめる必要はありません。

結果的にたくさんのテーマを書いてしまうこともあるでしょう。

しかし、早く書くことが出来て、願わくば、グーグルの検索の上位に表示されるような「立つ記事」を書きたいと考えているのであれば、常に念頭に入れておきたいことの1つです。

幹と枝葉の区別をハッキリとさせること

もちろん、言いたいことは1つに絞るとしても、書きたいことがあれば、たくさん書いてもかまいません。

しかし、大事なことは、記事を「木」にたとえるならば、「幹」と「枝葉」の区別をはっきりとさせることです。

あれも言いたい、これも言いたいと書きたいことを思いつくがままに書きなぐってしまうと、結局何がいいたいのかが分からない内容になってしまいます。

テーマに説得力を持たせるために、たくさんの固有名詞やエピソードを出もあるでしょう。ただ、その引き合いに出す固有名詞や出来事は、あくまで「枝葉」の部分であるという認識を持つか持たないかで、説得力がかなり変わってくるのです。

たとえば、私はすでにこの段階で700文字以上書いていますが、この記事で言いたいことは「1記事1テーマで書け」ということのみです。

これから先も、しばらく文字を打ち続ける予定ですが、書くテーマの根っこは「1記事1テーマ」で、それ以外の話は、あくまで「枝葉」です。

具体例を書いてみます

さて、枝葉というか「例」を挙げて話を進めていきたいと思います。

私の場合、ジャズのアルバムのことを書くことが多いので、マイルス・デイヴィスの『カインド・オブ・ブルー』を題材に考えてみましょう。


カインド・オブ・ブルー

以前書いたレビューの一部を拡大発展させた内容にはなるのですが、今回私が『カインド・オブ・ブルー』で言いたいことを1つだけ取り上げますと、「ドラムが良い」です。

このドラムが良いということを「幹」として文章を書いてみます。

私が最初に『カインド・オブ・ブルー』を聴いて、このアルバムの世界に引きずり込まれたのは、ジミー・コブのシンバルワークを聴いたからだ。深夜ヘッドフォンを耳に充て、絞り気味のボリュームでこのアルバムを聴き始めた私。細かなことは分からないが、一番鮮明に耳の奥にスッと忍び込んできたのは、ジミー・コブが叩き出すシンバル・レガートだった。マイルスのグループに在籍した前任のドラマー、フィリー・ジョー・ジョーンズのドラミングに比べれば、シンプルなドラミングではあるが、逆に、それが私の耳には心地よく響いた。しかも、シンプルではあるが、決して躍動感が乏しいわけではない。いやむしろ、シンプルだからこそ一打ごとにリズムが脈打ち、躍動感にあふれているのだ。この饒舌ではないドラミングが、かえって『カインド・オブ・ブルー』に通底しているスタティックな世界を形作ることに成功している。静かなのにエネルギッシュというある意味矛盾した形容を違和感なく共存させている立役者こそがジミー・コブのドラミングなのだ。さあ、「耳タコだよ」と言っている人も、いまいちど、ジミー・コブのドラムに耳をフォーカスさせてみよう!

はい、これで500文字前後。

原稿用紙だと1枚とちょっとの文字量ですね。

言っていることは「ドラムが良い」ということを因数分解して(?!)、ストレートに「良い」とは書いていませんが、言いたいことは「ドラムが良い」だけです(笑)。

で、もしこれをブログ記事にするとしたら、テキストの下に、アマゾンや楽天に飛ばすアフィリエイトリンクを貼っておけば、そこに飛んだ読者のうちの何人かはCD買ってくれます。

ま、最近は料率が下がっているので、売れたところで、10円かせいぜい20円程度ではありますが(苦笑)。

言い切る姿勢が大事

この「1記事1テーマ」って結構大事で、やはり私が「巧い!」と感じる書き手の多くは、このテーマの設定が面白いし印象的ですね。

たとえば、ジャズの好みは正反対ですが、寺島靖国氏のジャズエッセイ(ジャズ評論ではなく)が私はけっこう好きです。

他のジャズライターよりも、氏のテキストのほうが一歩抜きん出ている点は、潔く「言い切る」姿勢だと思っています。

「ジャズは見栄で聴け」
「ジャズはドラムだ」
「ジャズはベースだ」
「ビリー・ホリデイの歌は度し難く暗い」

などなど、読み方によっては誤解や誹謗中傷を受けそうな内容もバシッと言い切っています。

つまり「幹」の部分をハッキリと明確に主張をしているのです。

もちろん、寺島氏の中にだって例外もいっぱいあるでしょうし、そうとは言い切れない事例だってたくさんあるはずです。

しかし、いちいちこれらのことを論(あげつら)っていたらキリが無い。

潔く「その他の成分」をバサッと断ち切り、言いたいことにフォーカスさせる潔さ、これがジャズエッセイストとして寺島氏が人気を博し続けている理由なのでしょう。

この姿勢は、プレゼンや面接、小論文においても大切なことだと思います。

「一概には言えない」「例外だってたくさんある」「そんなの人それぞれ」

はい、分かった、分かった。
そりゃそうですって。

でも、多種多様な意見がある中、自分の場合は「こう考える」と主張することが大事だと思います。キャラを立たせたいのであれば。

知識が多い人、小頭が良い人ほど、あれこれと考えをこねくり回して、結局何を言いたいのか分からないことが多いのです。

たくさん知識があることは良いことですが、情報を選別できず、取捨選択に躊躇したまま表現をしてしまうと、受け手には刺さりません。

また、小頭が良い人は、枝葉末節に拘泥することに頭を使ってオシマイという感じがします。
文章を書くことで(プレゼンテーション、面接を通して)、自分は何を主張したいのかという根幹にある設計図を作るという発想がそもそも無いのかもしれません。あるいは小頭が良いゆえに、突っ込みとか反論のことまでをも先回りして考えてしまい、結局は無難な内容に落ち着いてしまうのかもしれません。

もちろん、それが悪いというわけではないのですが、読まれる文章、面白がれる文章というのは、良くも悪くもトピックスを一点に収斂させて打ち出しているものが多いと私は感じます。

このことに関しては、私があれこれ書くよりも、社会派ブロガーのちきりんさんの文章のほうが、分かりやすく説得力があるので、ぜひご一読下さい。

>>「AともいえるがBともいえる」とか言う人の役立たなさ

話戻って

結局のところ、早く書きたいのであれば、最初に書く内容を一点に絞ることがもっとも近道だと思います。

そうすることによって、「書くべき内容」と「書きたいが、今回は書か(け)ない内容」が自動的に選別されるからです。

たとえば、上記『カインド・オブ・ブルー』のテキストにしたって、本当は、ビル・エヴァンスのことやコルトレーンのことも書きたかったのですが、主要テーマは「ドラムが良い」なので、ピアノやサックスについては、最初から書かないと決めることが出来ます。

しかし、主張したい内容を曖昧にしたままライティング作業に移ると、結局のところ、あれも書き、これも書き、結果的に時間がかかるわ、印象に残らない文章になってしまうわと悪い方向へ流れがちです。

そうならないためにも、いきなり文字をタイピングするのではなく、10秒でも1分でもいいから方向性を考え、主張内容を決めてから書き始めたほうが、結果的には早く文章が完成するのです。

もちろん、私はいつもこの方法を使っているわけではありません。
うだうだと文字を打っては考えながら、寄り道の多い文章を書いていることのほうが多いかもしれません。

しかし、さっさと書きたい時や、原稿の依頼があった場合は、まずは一呼吸置いて切り口を考えてから、文字を打ち始めます。
切り口が思い浮かばずに数日考えることもありますが、主張の骨子がハッキリと決まれば、かなりのスピードで仕上げることが出来ます。

この経験からも、テーマをしっかりと決めてから書き始めたほうが、結果的に早く仕上げることが出来るのです。

今回の記事のテーマは、「ブログを早く書き手ければ1記事1テーマに絞れ」でしたが、まだまだブログを早く書く方法、考え方はありますので、続きは次回に送りたいと思います。

記:2019/02/21

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