ツヴァークよ、お前は何故に青なのだ?

   

結局作らずヤフオク行き

『装甲騎兵ボトムズ』の「クエント編」の最終エピソード。
そこに、うじゃうじゃと登場した秘密結社のAT(アーマード・トルーパー)ツヴァーク。

ワイズマンのところに向かうために、ラビドリードッグを駆るキリコとともに、砂漠だらけの星、クエント星を大量のツヴァークが疾走していました。

ドイツ語でツヴァーク(Zwerg)とは小人。
そのネーミングどおり、従来のATよりも身長が低く短足なライト級ATです。

また砂上を安定して走行するための外付けサンドローダーを装備しており、そんなところも記憶の定着率が高いATではありました。

また従来のATとはかなりデザインも丸っこくて可愛い感じになっており、異色のATといっても良いでしょう。装甲も金属ではなく強化プラスチックのようですし、いわゆる未来のAT?

このツヴァーク、なかなか愛嬌があって可愛らしいATだったのですが(それはさながらガンダムのアッガイが可愛いく感じるように)、残念ながら、当時『ボトムズ』のキットを出していたタカラからはキット化されませんでした。

しかし、20年ほど前かな? ユニオンから発売されていたのを見つけて買いましたね。
スケールは1/60。

うーん、ちょっと小さいかな?

だから、いざ作ろうと思うと、「うーん、ちょっと小さいかな」。

これを繰り返すこと十数年。

どんどん押入れの中の肥やしとなり、先日も久々にツヴァークの箱を取り出して作ろうかと思ったのですが、やっぱり「うーん、ちょっと小さいかな」。

で、結局作らない。

で、いま現在、ユニオンの1/60のツヴァークはいくらになったのかなとアマゾンで検索してみたら、なんとまぁ7千円以上の高値がついている。

いつのまに、そんな高値が……。
希少品になっちゃったのでしょうか?

であれば、そんな希少品のツヴァークを作ってしまうか、それとも意外と人気なATなので、本当にツヴァークのことを欲しいと思っている方のもとにお届けしたほうが良いのか。

結論は、私以上にツヴァーク愛をお持ちの方に「お譲りしよう!」ということで、ヤフオクで売りに出すことにしました。

本当はゼロ円で出品しても良いと思っているのですが、システム上、それは出来ない。
なので、最低開始価格の1円で出品しました。

良い買い手が見つかると良いのですが。

なにしろ、私なんかは、ツヴァークのデザイン自体は好きではあるのですが、やっぱり、「なんで砂漠なのに青い塗装やねん?」といまだに思っていますからね。

本来は砂漠上の運用を想定していなかったため青の塗装にしていたところ、急遽、砂漠の星、クエント星で使うことになったため、デザートイエローに塗り替える間もなく作戦に投入したということなんでしょうかね?

あとは、キリコが乗るラビドリードッグの色に合わせている、ということもあるのかな?


WAVE 1/35 装甲騎兵ボトムズ ラビドリードッグ ST版 プラモデル

よくわからないけれど、「ツヴァーク、お前はなんで青やねん?!」という思いはありますね。

ま、青だからこそ良いんですけどね、ツヴァークは。

記:2019/08/21

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