ゴダイゴ
2016/10/03
思いがけないところで、昔の古いポップスがかかっていて、「ああ、やっぱりいいなぁ」と感激し、帰宅後改めて聴いてみると、もう納得しちゃっているからあまり感激しないことを、泉昌之の名作『ダンドリくん』では、「お祭りの焼きそばの原理(ウチに持って帰るとおいしくもなんともない)」と分析しているが、なかなか言い得て妙だ。
私の場合、「焼きそばの原理度」を感じてしまうのが、「ゴダイゴ」だ。
カラオケで誰かが歌っているのを聴いて「いやー、懐かしいなぁ、やっぱりいいよなぁ」と感激するが、帰宅して改めて聴きなおしてみると、カラオケで聴いたときほどの感動と興奮がない。
つまり、もう醒めてしまっているという……。
いや、だからといってゴダイゴのこと嫌いなわけじゃなくて、むしろ、大好きなんだけどね、《モンキー・マジック》とか《ガンダーラ》とか《銀河鉄道999》なんか……。
小学生の頃は夢中になって聴いていたものです。
聴くたびに興奮していたもんです。
今聴くとミッキー吉野のシンセの音色なんか、かな~りチープなんだけれども(リードシンセのフレーズも)、いやチープだからこそ脳裏に何十年も焼き付いているのかもしれませんね。
記:2000/06/21