タミヤ M3グラント制作記

   

M3といえばリーばかり作っていたので、今回はアメリカのM3ではなく、イギリスのM3グラントを作ってみます。

M3グラントは第二次世界大戦中初期に活躍。
主に北アフリカ戦線やイタリア戦線などで使用された戦車です。

長砲身の75mm砲を活かしてイギリス軍の主力戦車の一つとして、戦争中期まで使用されました。

欠点としては装甲の脆弱性があげられ、敵の対戦車兵器や砲火から保護するには十分ではありませんでした。

また、車内が狭戦車乗員にとっては非常に狭く、特に長時間の作戦行動においてはかなりのストレスが強いられたようです。

それと機動力がいまひとづということもあり、たしかに75mm砲は、優れた射程と火力はあったものの、その分重量もあったため鈍重、さらに整備に時間がかかる複雑な構造を持っていたため、戦場での修理やメンテナンスには不向きであったとされています。

しかし、そのような欠点を補って余りあるカタチなんだよね~、というのが、実際にこれに乗るわけではないプラモ作り人間の無責任な感想です。

個人的には、M3リーとの大きな違いは砲塔の形状だと思います。
個人的には、M3リーの砲塔をぷくりと膨らませたような大き目な砲塔がグラントのチャームポイントなのではないでしょうか。

というわけで、タミヤ1/35・グラントの箱。

「70年代の傑作キット」と書かれたゴールドのステッカーが貼られています。

箱の中。

日本語と英語の組み立て説明書が2つついています。

ランナーなどのパーツ。

シンプルなパーツ構成ですね。
プラッツのガルパンⅣ号を作った後なので、なおさらパーツ数が少なく感じます。

ホイルの組み立て。

車体下部の組み立て。

組み立て後、塗装しにくくなると思われる箇所はあらかじめラッカー系塗料で筆塗しておきました。

黒系や茶色系の色ではなく、なぜかネイヴィーブルー。
なかなか減らない塗料の一つだからね。
光がとおりにくくなってくれればそれで良いのだ。

キャタピラ(履帯)を取り付けて車体下部が完成しました。

上下を接着するので合わせ目を消す必要があるため、接着時間を稼ぐために車体上部よりも先に砲塔の組み立てを優先。

砲塔の形状に合わせて、フィギュアも組み立てました。

車体上部の組み立てが完成しました。

砲塔の合わせ目を消し、フィギュアにサーフェイサーを吹きました。

ハッチを取り付けてグラントの組み立て完成!

つや消しブラックとマホガニーの缶スプレーで下地塗装をしました。

吹いては乾かし、吹いては乾かしを、黒、マホガニー、黒、マホガニーを交互に。
トータルで5~6回、少しずつ塗料が行き届いてないところをめがけて噴霧。

薄く溶いたタミヤアクリルのデザートイエローを乗せてみました。

さらに薄く溶いたフラットブラウンをぼんやりと重ねます。

そして、今度はピンクを薄くかぶせました。

タミヤアクリルのピンクはツヤ有りなので、フラットベースを混ぜてつや消しにしています。

そして、NATOブラックでふわりと影つけ。

薄めたオレンジをほんのりと乗せてみました。

薄めたダークアースを吹いてホコリっぽさを出しました。

ちなみに今回使ったタミヤアクリルのXF-52のダークアースですが、現在のXF-52はフラットアースという名に変わっているようですね、タミヤのHPの色見本を見ると。色味も変わったのかな?

で、フィギュアを塗って、油彩で軽く汚しをかけて、M3グラント完成です。

フィギュアはタミヤのアクリルミニを雑に塗ったら(2度塗り)あとは、エナメル系の黒でスミ入れ、乾いた後に、油彩の白で軽くドライブラシをかけただけという、手抜き塗装です。

ピンぼけ気味になってしまった画像。

タミヤアクリルのつや消しは、ラッカー系と比較するとマット感がより強く、つや消し度が高いぶん、カサカサと乾いた感じになるのですが、今回はこのカサカサ感が、砂漠の中のオブジェっぽくなってくれたんじゃないかと思っています。

油彩での汚しは、ピーチブラックをテレピン油(ターペンタイン)で薄くといたものを凹んだところを中心に流し込み、ところどころをカドミウムオレンジや、バーントアンバーを薄く塗りつけています。

そして、半乾きのうちにアイボリーホワイトで軽くドライブラシをかけました。

フィギュアにも軽くアイボリーホワイトでドライブラシをかけて筆ムラをごまかしています。

工具類の金属部分の塗装は、シルバーやガンメタルなどのメタリック系の塗料は使っていません。

タミヤのスミ入れ塗料(エナメル系)のダークブランを塗り塗りするだけで、あら不思議、なんとなくメタリック色っぽく見えてしまうという。

この技(?)を覚えてから、ずいぶんと基本塗装後の部分塗装の時間がショートカットできるようになりましたね。

エナメル系なので、塗料のノビも良く、塗りやすいのです。

実際に存在した車輛は、こんなに綺麗に汚れているわけではないけれども、まあ、リアルさの追求というよりは、私の場合は「オブジェの立体写真を作って塗っている」という感覚なので、あまりコテコテに汚れたものよりは、現実にはありえないけれども、ありえそうな感じの汚れ方のほうが、部屋に飾っておくには気分が良いんですね。

M3リーよりも大きめの砲塔。
そして、M3リーの砲塔が、ぷく~っと膨らんだ感じは、なんだかお饅頭のようで可愛いですね。

もう少し足回りの汚しというか、塗装は、本体とかけはなれた色でも良かったかもしれません。
それは、次回、戦車を作るときのテーマとすることにしよう。

M3グラントは、なかなか作っていて楽しいキットでした。

 - 模型