雑想 2000年6月

2022-01-04

プリンス ジョイ・イン・レペティション

プリンスの『グラフィティ・ブリッジ』収録の《ジョイ・イン・レペティション》。

曲後半の「情念の」ギターソロがなかなかグー。

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マイルス 黄金のクインテット

マイルス・デイヴィスの黄金のクインテットのメンバーといえば、言わずとしれた以下のジャズマンたちによる編成だ。

テナーサックス⇒ジョン・コルトレーン
ピアノ⇒レッド・ガーランド
ベース⇒ポール・チェンバース
ドラムス⇒フィリー・ジョー・ジョーンズ

ところが、当初マイルスは、上記メンバーでの結成を考えてはいなかった。

ベースのチェンバースは、マクリーンの紹介で雇ったものの、残りの3人は、ある意味「仕方ないから、この人たちを雇った」というような成り行きに近いものがある。

まず、テナーサックスのコルトレーンだったが、マイルスはソニー・ロリンズを使うことを考えていた。

ピアノもアーマッド・ジャマルの起用を考えていたし、ドラムスもジミー・コブを使いたかった。

つまり、

テナーサックス⇒ソニー・ロリンズ
ピアノ⇒レッド・ガーランド
ベース⇒ポール・チェンバース
ドラムス⇒ジミー・コブ

というのが、当初のマイルスが頭の中に描いていた編成だったのだ。

しかし、それぞれのジャズマンたちは、もろもろの事情で参加できなかったり、参加そ固辞したりで、結局のところ、コルトレーン、ガーランド、フィリージョーという布陣で固まったのだ。

結果オーライというわけではないのかもしれないが、結局のところ静と同のダイナミクスのギャップが功を奏したのか、この面子での活動は大成功を収めている。

とはいえ、もし、ロリンズ、ジャマル、コブを擁したクインテットだったら、どんな演奏を聞かせてくれたのだろうかという興味もぬぐえない。

もう少しまとまりがあって、落ち着いたハードバップになっていたんだろうな。

エリック・クラプトン

ヤードバーズやクリームの時代から、最近の『アンプラグド』、『チェンジ・ザ・ワールド』まで、一通りエリック・クラプトンの代表作を聴いたのはつい最近のことだ。

ジェームズ・ブラッド・ウルマーやマーク・リボーの「捩れギター」、チャーリー・パットンやブラインド・ウィリー・ジョンソンのボトルネック奏法、マイルスバンドに在籍時のジョン・マクラフリンやピート・コージーなどの個性的でアクの強いギタリストに親しんでいた耳にとっては、分かりやすい教則模範演奏を聴いているような気分だった。

曲自体はメロディアスで、ニクイほどセンスの良い曲が多いのだが、ひとたびギターソロに耳を向けると、フレーズは教科書的で分かり易くちょいと喰い足りないが、ギタリストにとっては、お手本の宝庫なのだろうな、とは思った。

そこに魅力を感じる人も多いのだろうが、どんな時においても破綻が無く、優等生のように几帳面で丁寧な演奏を聴かせるクラプトンのギターは、私にとっては刺激が足りなくてあまり面白いものとは言えない。もちろん、好きな曲、好きな演奏はあるんだけどね。

フィニアス・ニューボーン Jr.

女房が好きだというアルバムの一枚にドラマーのロイ・ヘインズがリーダーの『ウィ・スリー』がある。

ピアノがフィニアス・ニューボーンJr.のトリオ編成で、何の大仕掛けも大上段に構えたところもないアルバムなのだが、とても洒落たフィーリングに溢れていて、私も最近はよく聴くようになった。 私はフィニアス・ニューボーンのピアノは、高音部のタッチがとても美しいと思っているし、圧倒的なテクニシャンと謳われてはいても、ただ単に指が動くだけではなく、「聴かせる」ピアノをきちんと弾くことができる非常にツボの抑え所が巧みなピアニストだと思う。

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広く浅く

職業柄そうなっちゃったのか、それとも生来の集中力がなくひとつに留まっていられない気質なのかはわからないが、とのかく、「広く・浅く・たくさん・楽しく」が私の信条だ。

いや、信条というと、常に自分に言い聞かせているようなところもあるので、「そうであろうとしている」わけではなく、天然にそういう自分が生まれたときから現在に至るまで、ここにいるという感じなのかもしれない。

ヴィンテージフェンダー 塗装

ジャコ・パストリアスが使っていたフェンダーのオールド(ヴィンテージ・フェンダー)はボディの塗装がボロボロだった。

カッコいいと思う人もいるだろう。

私もその一人だ。

しかし、現在、楽器屋さんの店頭に並んでいる新品のベースをあのようなボロボロな状態にするのは難しい、というより不可能なんじゃないかと。

もちろん、自分で手を加える(レリック)は別として。

あのような自然の剥がれは最近の楽器では不可能だ。

なぜかというと塗料が違うから。

60年代のギター、ベースに使用されていた塗料と、現在の塗料は違う。

ニトロセルロースラッカー塗装とポリ塗装の違い。

そう、昔のフェンダーは、ニトロセルロースラッカーで塗装されていた。

だから、良い意味で塗装がはがれやすく、あのような風合いを生み出しているのだ。

どの時期からポリ塗装に変化したのかは定かではないが、少なくとも、オーダーメイドをしない限り、店頭にあるベースはほぼすべてがポリ塗装なので、あのような「カッコいい剥がれ方」は期待できないのだ。

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