【三文日記】2001年4月

      2024/08/07

4/1(sun)

祖父二周忌の法事。

『ジョジョの奇妙な冒険』のビデオを観ていたら、息子がイギーとフール(イギーのスタンド)を観て「わんわん!わんわん!!」と大喜び&大騒ぎ。

場面が変わるごとに「おお!おお!おおお!」とブラウン管に食いついていたぐらい、かなり『ジョジョ』のことを気に入ったようだ。

4/2(mon)

週末から目を通し始めた近々発売になる某作家の四百数十ページゲラの束、今朝の通勤中に漸く読み終わる。

C君&Y嬢と六本木で呑み。

話が弾み、ワイン2本をあっという間に空けてしまう。

4/3(tue)

帰宅すると、息子がラリー・ヤングのブルーノートの初リーダー作『イントゥ・サムシン』をかけてくれとせがむので、オマエはなんて「通」なヤツなんだ!と大笑いしてしまった。

渋谷で買ってきたタイニー・グライムスのご機嫌にスイングする『タイニー・イン・スゥイングヴィレ』を聴きながら晩飯、というよりはもう夜食と言った方がよい午前2時。

息子と一緒に『ジョジョの奇妙な冒険』を観るが、ラクダを見て「わんわん!わんわん!」と喜ぶのは良いが、ディオを見て「あ、パパ!パパ!パパ!!」と大喜びするのは一体どういうことか……。

4/4(wed)

大阪へ日帰り出張。

行きの新幹線でコーヒーとサンドイッチ、名古屋を過ぎたあたりでウナギ弁当を食い、新大阪到着後すぐにきつねうどんを喰い、アメリカ村の甲賀流でたこ焼きを喰い、代理店の人と昼からビールをガブ呑みながらしゃぶしゃぶに興じ、その後なんば~心斎橋にかけての大きな商店街のマクドナルドで休憩がてら新発売のなんとかバーガーを喰い、椎名林檎ファンサイトの管理人氏を尋ねてガンダムのプラモデル(百式)をいただいて、その後やっぱり呑んで、帰りの新幹線でビールを呑みながら幕の内を食って幸せ気分。

えーと、何しに大阪へ行ったのかというと、そうそう、仕事をしに大阪まで行ってきたのです…。

4/5(thu)

息子にせがまれて、再び『ジョジョ』のビデオを観るハメに。

1時間ほどソロベースの練習。

小川隆夫『知ってるようで知らない ジャズおもしろ雑学事典~ジャズ100年のこぼれ話~』読了。

4/6(fri)

大好きなベーシスト、ジョージ・ムラツとポーランドのピアニスト、アダム・マコーヴィッチがデュオで《コンファメーション》や《イエスタデイ》、《チェロキー》などのスタンダードをやっている『Together Wherever We Go』というアルバムを見つけて購入。

仕事を10時半ばに終え、近所のデザイン事務所に遊びに行き、早速購入したばかりのCDをかけてもらいながら仕事の邪魔をするが(笑)、ピアノがアート・テイタムのそっくりさん奏法で、物凄いテクニックの持ち主だということは分かるのだが、どの曲のアプローチも判で押したようにワンパターンで、CD半ばで「お腹一杯」になってしまった。

先日亡くなったジョン・ルイスを偲ぼうということになってMJQの『ザ・シェリフ』をかけながら打ち合わせ半分の雑談半分、《カーニバルの朝》が終了する頃に終電タイムになり帰宅。


>>トゥゲザー・ホェアエヴァー・ウィ・ゴー/アダム・マコーヴィッチ&ジョージ・ムラーツ


>>ザ・シェリフ/モダン・ジャズ・カルテット

4/7(sat)

『機動戦士ガンダム第08MS小隊』のビデオを5話まで観る。

ボトムズのクメン編など、陸戦、ことにジャングル戦を観るのが好きな私にとっては、こたえられない魅力のシリーズだといえる。

息子とミスター・ドーナツへ行き、深夜までこのページ用のネタをパチパチと入力。

4/8(sun)

桜吹雪の舞う近所の公園を息子と散歩していたら、花見の一座から声をかけられ、日本酒や焼き鳥を貰い、しばし一緒に花見酒。

後、パワード・バルタン星人のフィギュアを息子に買い与えるためにトイザラスへ行ったら、なんとタミヤから「夜間戦闘機・月光」のキットが発売されていたのね、今度買わなきゃ。

女房が育児関係のネットで知り合った主婦たちと夕方焼肉パーティに出かけたので、息子と二人で実家へ遊びに行き、アワビの肝や白魚のムニエル、干し鰯などをご馳走になる。

4/9(mon)

新たにラブ・サイケデリコや椎名林檎のコピーバンドを結成しようと思い立ち、いくつかのメンバー募集の掲示板に書き込みをした途端、何人ものヴォーカル希望の女性からメールが届いてビックリ。

ドラムスも同時に募集しているのだが、ドラマーからのメールが全くないのが少し気になるが、気長に待とう。

Q君&Y嬢と渋谷で呑み。

4/10(tue)

学生時代ピアノレス・トリオでよく演奏していた曲がモンクの《オフ・マイナー》と、タッド・ダメロンの《ホット・ハウス》。

ちょっと懐かしくなり、パーカーやモンクのアルバムに合わせて延々とベースを弾いて遊ぶ。

森永卓郎『文庫版・悪女と紳士の経済学』(日経ビジネス人文庫)読了。

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4/11(wed)

昨日頂いた、ポリーニがショパンとシューベルトを弾いているCD『さすらい人幻想曲』を聴く。

家の中では一人で酒を呑む気がしないので、昨日も今日も酒を飲まず。

酒を抜いた方がアルコールが体内に無い分、カラダが敏感になっているのかどうかが分からないが、眠気と疲れが襲ってきて、早い時間に就寝。

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4/12(thu)

昨日の40度を越える熱はどこ吹く風、復活した息子は一段とパワーアップをしていて、うるさいうるさい。

夜の公園へ「ガス抜き」に連れ出し、しばし一緒に遊ぶ。

一人ですべりだいに登り滑れるようになっていたのには、少し驚いた。

4/13(fri)

新聞広告の撮影で代々木上原のハウススタジオへ。

バブルの頃に日本に住んでいた外国人が建てた家なのだが(調度品や畳部屋の多さからしてかなり日本趣味)、買い手がつかず、不動産屋が1日10万円でスタジオとして貸し出しをするようになり、生活感のある風景の撮影に使用されるほか、大人数でのパーティや、結婚披露宴にも利用されているようだ。

欧米人が自宅でパーティを開くのが好きなのは、その気質もあるのだろうが、だだっ広い居住空間から生まれてくる嗜好なのかもしれないなと、学生時代に読んだ、人間の性格や嗜好は我々の想像以上に環境や居住空間の間取りによって規定されることを説いた『かくれた次元』という現象学の本に書かれてあったことを思い出した。

4/14(sat)

春の日差しが眩しく爽やかだったので、ヒゲを剃り、美容院で髪の跳ね上がったところをカットしてもらう。

息子とお散歩したり、『ガンダム第08小隊』を6話から8話まで観たり、ベースの弦高を微妙に調節してみたり。

稲岡邦彌『ECMの真実』(河出書房新社)読了。

4/15(sun)

渋谷のスタジオにて新バンドの音合わせ。

『ガンダム08小隊』の残りを全話観る。

これで少しは練習にも身が入るだろうと「ベース練習日記」なるものを立ち上げる。

※「ベース練習日記」は、一年ほど続けてやめてしまった。

4/16(mon)

午前0時に帰宅。

0時半に晩飯を食べ終え、1時から2時までの1時間ほど息子とお散歩。

これってすでに16日の日記だな…。

4/17(tue)

先日女房が買ってきた及川光博のDVDの新譜『誰にも言っちゃだめだよ…。』のバックの演奏、かなりタイトにまとまっているので聴いても観ても面白い。

C君と六本木で呑み。

始発で帰宅。

4/18(wed)

突然の雨。

むぁ~っと、アスファルトから強烈な埃の匂いが。

Q君、Y嬢と銀座で呑み。

4/19(thu)

メルマガ用にいくつか書いていた下書きを間違って上書きしてしまい、それがかなりの分量だったので、しばし呆然、気を取り直して少しずつ書き直している。

バンドのメンバーが決定したので、10件ほど来たメールに断りの返事を書き送る。

簡単なプロフィールも書かず、名前すらも名乗らずに、ただ「自信があります」「やってみたいです」だけのメール(このタグイが一番多かった)には簡単な返事、詳細なプロフィールと現在の自分の状況やレベルや希望を丁寧に書き送ってきた人には、丁寧な断りの返事を。

4/20(fri)

夕刻の新宿通り、そして東京駅の八重洲口付近を歩いていると、重くねっとりと潮の匂いを含んだ夏独特の空気が風にのって運ばれてきている。

仕事、徹夜で始発3本目で帰宅。

別冊宝島Real13『小学校がたいへん! ~教師たちが語る学力低下問題の本当の事情』読了。

4/21(sat)

息子と二人でスタジオへ行き、息子はドラム、私はベースの練習。

帰りに近所のイタ飯屋へ寄り、私はカンパリ・オレンジ、息子はブラッド・オレンジ・ジュースで喉を潤し、ようやく手に入れたラブ・サイケデリコのスコアを吟味。

クリンスト・イーストウッド監修のモンクのドキュメントフィルム『ストレート・ノー・チェイサー』のDVDが、なんと2500円で売り出されていたので、あまり好きではない作品ではあるが、個人的には何度も繰り返して観たい映像も収められていることだし、何より一応は「セロニアス・モンクのホームページ」の管理人としては、持っていた方が良さそうな気もしたので購入。

4/22(sun)

いずれ新しいバンドで演るかもしれないので、宇多田ヒカルの新譜『ディスタンス』を購入した。

耳ざわりが良く、非常に綿密に作り込まれたサウンドは心地良いことは良いのだが、エッジも刺激も私にとっては物足りない手応え。

それでもアルバム全体のトーンだけでもカラダに馴染まそうと思い、また、ディスクを交換して他のアルバムをかけるのも面倒くさかったので7~8回ぶっ通しでアルバムをリピートさせていたら、ついに息子が飽きたのか、自分のパーカッションを台座にしてCD棚の上の方にある椎名林檎コーナーに手を伸ばし、ピンク色のCD・『勝訴ストリップ』を取り出し、私の方に差し出し、<積み木遊び>の“嗚呼しくじった踊り”をしながらこのCDをかけてくれと言わんばかりの視線を送ってきたのには笑った。

4/23(mon)

渋谷のディスク・ユニオンで、ポール・チェンバースの『ファースト・ベースマン』と、レッド・ミッチェルの『プレゼンティング・レッド・ミッチェル』を購入。

最近の村上龍のハードカバーは、以前一度だけ仕事をしたことのある鈴木成一デザイン室による、ワンポイント凝った装丁のものが多いので、ついつい買ってしげしげと眺めてしまう。

オレンジ色のカバーが美しく、装丁と本文レイアウトにも凝っている村上龍『すべての男は消耗品である。vol.6』読了。

4/24(tue)

仕事が早く片づいたので、女房&息子を呼び出し、よく行くイタ飯屋で晩飯。

かわはぎの肝と切り身のムニエルなど、産地直送の魚づくし。

息子に学研の図鑑ニューワイド版『動物』を買ってあげるが、一番欲しかったのは、実は自分だったりする。

4/25(wed)

修学旅行のシーズンで、この時期になると中学生がうちの会社に見学に来るようになるのだが、たいていそのときの窓口、案内、面倒見は私がすることになっているのだが、昨日も宮城県の中学生13人ほど相手をした。

子供相手は物凄く面倒くさいなぁと、いつも思うのだけれども、真摯な目で私の目の奥をじーっとのぞき込む子供たちはやっぱり可愛いと思ってしまうので、気が付いてみると、エラそうにベラベラと楽しそうに説教(?)している自分がいるので心の中で笑ってしまう。

P嬢と六本木で寿司。

4/26(thu)

ここ数日、気持ちの良い天気の日が続くが、多少肌寒くもある。

Y嬢と六本木でパスタ。

ケリー・グリーソン〔著〕・楡井浩一〔訳〕『なぜか、「仕事がうまくいく人」の習慣』読了。

4/27(fri)

1曲目の《メロウ・ムード》の素晴らしさ故、「欲しい!買いたい!」と私が騒いでいたドド・マーマローサの『ドドズ・バック』、デザイン事務所の社長が、新宿のCDショップを何軒もかけずりまわって見つけてきてくれたのでとても嬉しい。

Y嬢と六本木の創作家庭料理屋で食事。

後、久しぶりのバックステージへ行き、「淋しい歌」をテーマにスティングの《イングリッシュマン・イン・ニュー・ヨーク》、ギルバート・オサリバンの《アローン・アゲイン》、さだまさしの《吸い殻の風景》、ザ・モッズの《バラッドをお前に》、松任谷由美(心の中では麗美のつもり)の《ノー・サイド》などをカラオケで歌い、いただいた『ドドズ・バック』のCDをかけて、マーマローサの乾いてメロウなピアノにY嬢と「カッコイイ!!」を連発し、上機嫌に。

>>ドドズ・バック/ドド・マーマローサ

4/28(sat)

女房と一緒に息子を上野動物園に連れて行った。

動物が入っている檻の中や、猿山の中に入りたいとせがまれて大変だった。

KAWADE夢ムック『文藝別冊 ビル・エヴァンス』読了。

4/29(sun)

女房と息子と一緒に女房の実家へ遊びに行く。

女房の妹夫婦も遊びに来ていた。

帰宅後、一人ミスター・ドーナツでメルマガの原稿を執筆。

4/30(mon)

朝早めに起床し、このサイトの細かいところを少しずつ修正。

女房&息子ととんかつ屋で晩飯。

かわぐちかいじ『ジパング 3巻』、和田誠(絵)・村上春樹(文)『ポートレイト・イン・ジャズ2』読了。

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