【三文日記】2001年5月

      2022/03/28

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5/1(tue)

暦通り出勤。

原宿で、替え玉が150円と安くなっていたぼんしゃんラーメンを喰い、口直しに千疋屋でクリームの層が厚く、上にイチゴが乗ったモンブランを食べ、リニューアルしてからまだ一度も足を運んでいなかったラフォーレ原宿を覗き、表参道~青山をウインドウ・ショッピング。

P嬢と品川のトンカツ屋でカニクリームコロッケ定食、プリンスホテルのトップ・オブ・シナガワで夜景、というより怪獣のようなクレーンを見下ろし呑み。

5/2(wed)

昼間から、ダイヤモンド・ホテルで特上寿司の昼食をとってみたりする。

カール・ウォイデック・著/岸本礼美・訳 『チャーリー・パーカー~モダン・ジャズを創った男~』読了。

Y嬢と六本木で蕎麦。

5/3(thu)

HPの主に「雑想」のフォントなど、痒いところを手直し。

ベースの練習。

『実例ジャズ・ベース・ランニング104』の2巻の練習を終える。

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5/4(fri)

午前中に、林檎バンドのギタリストが家に遊びに来て、私がいつもやっているメトロノームを使った練習方法を教えたりして、ひとしきり翌日にスタジオで会わせる予定の曲のトレーニング。

午後よりベーシスト少年が遊びに来て、こんちゃんと3人でビデオやLDを鑑賞。

夜、ギタリスト帰り、少年家に泊まる。

5/5(sat)

最近開店した、渋谷「蔓○屋(まんまるや)」で味噌ラーメンを食べるが、まずまずの合格点。

最近結成したバンドの練習を渋谷のスタジオで午後の2時から夜の8時まで、みっちり6時間やるが、以前やっていたバンドのように、ただ漫然と曲をダラダラと合わせるような練習ではなく(このようなやり方が続いたから、メンバーの遅刻や無断欠席が生じたのだろう・だってツマンナイもんな)、きちんとしたトレーニングメニューを設定&こなしたので、かなり充実した練習内容だったと思う。

ヴォーカルの女の子と六本木へ行き、チャールストン・カフェの屋外で食事をしたが、頼んだフローズン・マルガリータの量の多いこと多いこと、洗面器のようなカクテル・グラス(誇張です)に注がれたストロベリー風味のマルガリータは、いくら飲んでも中々減らず、ワインのボトルを空けた後にはちょいとキツイ感じではあったが、乾いた喉を心地よく冷やしてくれ、真夏に飲むともっと良いだろうなと思った。

5/6(sun)

日中はCDに合わせてベースの練習をしたり、自分が出演した過去のライブの映像を息子と一緒に観たりしたが、自分で言うのもヘンだけど、昔の私は目がイキイキと輝いていて、カワイカッコ良かったなぁ、と思った。

息子&女房と買い物に出かけ、女房はまるでガッチャマンが身に付けているようなカタチのフェンディの腕時計を買っていた。

夕飯は、近所のイタ飯屋で、かんぱちのカルパッチョ、ソーセージとキノコのカルツォーネ、エンドウ豆とジャガイモのソースのかかったパスタ、真鯛のポテト包み焼きなど。

5/7(mon)

連休明けで、やはり、というべきか、仕事が細かくダラダラと忙しい一日だった。

矢野顕子の『Piano Nightly』をかけて、リラックスしながら遅い晩飯。

北方謙三『夜の終り』(講談社文庫)読了。

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5/8(tue)

雨。

お茶の水で明治大学の二部に通うベーシストと、Y嬢と呑み。

何故だか猛烈にウッドベースが弾きたくなった。

5/9(wed)

楽器屋で「アッシュボリー・ベース」を試奏、想像以上に低音は出るが、いかんせんボディが小さすぎて弾くときのポジションが定まらないので購入を断念。

先日訪れた渋谷の「蔓○屋」の味噌ラーメンの味を思い出し、Y嬢と食べに行った。

今回は醤油を頼むが、醤油と味噌では麺の太さが違うことを発見し、醤油味もウマイことはウマイが、どちらかというとこの店のラーメンは味噌の方がウマイと感じ、二杯目のラーメンは味噌つけ麺。

5/10(thu)

先月出た小説と、その広告の打ち上げを市ヶ谷の魚料理屋の座敷にて。

次々と運ばれてくる魚料理と日本酒を堪能しつつ、ニューハーフ、オカマ、変態、三島由紀夫などの話で盛り上がる。

二次会は、私が学生時代にアルバイトをしていたジャズ喫茶へ移動し、マスター、マスターの本の編集者、そしてデザイン事務所の社長と店の閉店後から盛り上がる。

5/11(fri)

前日に強い酒をペースを崩して呑み過ぎたせいか、昼から夕刻にかけてはかなり調子が悪く、歩くのも億劫なほど気持ちもカラダもダレていた。

が、夕方からの代理店のクリエイターを交えての広告のコンセプトに関する会議の内容が「注目を惹く女性のカラダの部位を広告表現にどう落とし込むか」のようなテーマになってきたので、つまり具体的にいうと女の人の胸やらお尻に関しての熱い議論が始まったところあたりから、俄然元気になってきて、今までの不調はどこ吹く風、元気復活、気づけば熱く持論を展開している自分がいた(呆)。

本人は熱いし一生懸命なのだろうけど、文章のせいか、はたまた散漫な編集からなのか、著者の「鼻息の荒さ」が半分しか伝わってこなくて非常に残念だった、柿沼康二『熱血書道塾~正しい常識のはずし方~』読了。

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5/12(sat)

オールドのプレシジョンのハードケースをA嬢に貸したままだったので、彼女とお茶の水で落ち合い、返却してもらい、ナポリの下町食堂で“下町ランチ”を食べる。

先日から猛烈にウッドベースが弾きたくて弾きたくて仕方がなかったので、オールドのプレシジョンを下取りに出し、オリエンテのウッドベースを購入。

夕飯は女房&息子といつものイタ飯屋へ行き、ついさきほど入荷したてだという岩手県宮古産の幻の鮭・トキシラズの前菜(うまい!)をはじめとして、ソーセージと南瓜のカルツォーネ、カジキマグロのグリルなどを食べる。

5/13(sun)

午前中、いつも行く美容室へ行き、トップの髪は切らずにそのまま残し、かわりに後頭部とサイドを地肌が見えるぐらいの限界まで刈り上げてもらった。

バックステージの「ヴォーカル・ナイト」に、先日結成した「おひるねまくら(仮称)」で出演、椎名林檎5曲にラブ・サイケデリコ1曲の構成のステージ。

ライブ後、見にきてくれたQ君と息子と一緒に「真希蕎麦」にて呑み。

5/14(mon)

昨日の夜に蕎麦を食べたはずなのに、また夕方近くから猛烈に蕎麦を食べたくなる。

帰宅後、昨日おみやげで貰った善光寺近くにある蕎麦屋「大和屋本店」の蕎麦が300gほど残っていたので、それを夕食に。

ラブホテルの設計者の話以外は、面白くも参考にもならなかった、中谷彰宏 『「裏」恋愛論 風俗王に学ぶ153の成功法』読了。

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5/15(tue)

深夜3時帰宅、空腹通り過ぎインスタント・コーヒーのみの夕食(?)。

ウッドベースの練習。

後藤雅洋『新ジャズの名演・名盤』(講談社現代新書)読了。

5/16(wed)

Y嬢とカレー屋、次いで、よく行くバー。

このバーには、オールド・クロウのボンデッドが置いてあるので、ついつい足を運んでしまう。

北方謙三『水色の犬』(徳間文庫)読了。

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5/17(thu)

せっかくウッドベースを買ったのだから、ウッドベースでライブに出たくなるのは人情だ。

だから、バックステージに交渉して、来月のアタマのヴォーカルイベントの中のワクをもらい、ライブをさせてもらうことに。

Y嬢と大学1年生ベーシストを誘い、四谷のこうやでワンタンやラーメン。

5/18(fri)

Y嬢と、六本木のチャールストン・カフェで食事。

後、バックステージへ行き、蛍博士を店に呼び出し、博士と二人で「芸術的な」即興ステージをやったら、演奏途中に店の女の子と客が帰ってしまった。

店の閉店後、六本木の路上で、トランペットとベースとドラムのトリオが演奏していた《ストレート・ノー・チェイサー》《リズマニング》《バイバイ・ブラックバード》を聴き、始発電車が始まるまで蕎麦屋で蕎麦を喰って楽しいひとときを過ごす。

5/19(sat)

昼間で就寝。

午後、息子を連れてミスター・ドーナツへ行き、メルマガ用の原稿をiBookに打ち込む。

息子が、ミスター・ドーナツのスクラッチカードを周囲の席に座っていた何人もの女性から貰ったため、あっという間にポイントが集まり、ライオンのリュックとランチセットと交換した。

5/20(sun)

ビデオ屋で『装甲騎兵ボトムズ』をレンタルし1話から16話分までを一気に観る、懐かしい!

ウッドベースの練習は毎日少しずつ続けているが、音程が相変わらず怪しい。

女房&息子と、天ぷら屋で夕食。

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5/21(mon)

あー、忙しい忙しい、なんでこんなにグルグルしてるんだろ、俺って。

斉藤綾子『良いセックス、悪いセックス』読了、ラストに収録された4篇の短編が、蛇足な上につまらなかった。

それに比べて芥川龍之介の『桃太郎』は面白いねぇ、比較の俎上に載せる作品が違いすぎるのだけど、最近読んでみたら予想が覆るほどに残虐であり、しかし文学的でもあったので。

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5/22(tue)

肩凝りと、右腕が腱鞘炎の一歩手前状態だったので、会社近くの「手もみ屋」で、自称「スポーツ系マッサージ」なゴリゴリマッサージをしてもらい、容赦のない揉み揉み攻撃の痛さにひたすら耐える。

昼飯は、渋谷の「蔓○屋」の味噌らーめん。

夜は、Y嬢とお茶の水の「藩」で、がんもや金目鯛の煮付けなどをつっつきながら、呑み。

5/23(wed)

落合真司『椎名林檎の求め方』(青弓社)読了。

「椎名林檎は、ミュージシャンなのだから、彼女の音楽を語るべきだし、それ以外何を語れというのだ」というイントロが、椎名林檎を聴き始めた頃に私がHPに書いた考えと一致しているので、「おお、面白そうだぜ!」と思って読み始めたのだが、ありきたりなライブレポートと、邪推と思い込みの域の出ない、主に歌詞を中心に分析した楽曲紹介に終始しているという、意気込みだけが空回りしている内容と、考察の薄っぺらさが期待はずれで、単なる「解説付きの活動記録」と呼んでも差し支えがないのでは?とも思ってしまうほど、読み応えの無い本だった。

久々に再会することが出来たセクシー看護婦(最近結婚)のE嬢と六本木で呑み。

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5/24(thu)

現在住んでいるマンションが、近々専用回線を引き、インターネットの常時接続サービスを導入するようなので、仕事を速攻で片づけ定時に退社をし、説明会に出席した。

江國香織『都の子』(集英社文庫)読了。

このエッセイから感じる自然体で飾らない優雅さと、庶民的な視線が絶妙にブレンドされた爽やかで透明な空気感は、まさに都会的なセンス。

5/25(fri)

最近、会社の近所に出来たイタ飯屋へ行くが、サラダとムール貝の塩味パスタと牛肉のオニオンソースがけとライスとソフトドリンクのランチセットが、なんと1000円!!

料理自体も、かなりおいしいし、この量で、この値段はかなり安いので、贔屓の店にしよう。

Y嬢と六本木で呑み。

5/26(sat)

下駄を新調した。

ついでに息子にも子ども用の下駄を買ってあげた。

息子と二人で近所のスタジオへ行き、個人練習。

5/27(sun)

新しく加入したドラマーの女の子を加えて、林檎&ラブ・サイケデリコのコピーバンド(名称未決定)の練習を渋谷で。

とにかく、色々な曲を合わせてみながら、7月のライブの選曲をしようという趣旨で4時間、数えてみたら35~6曲も演奏していた。

姫野カオルコ『ブスのくせに!』(新潮文庫)読了。

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5/28(mon)

ジョーヘン(ジョー・ヘンダーソン)のサックスのプレイは、くすんだ音色に突き抜けきれないフレーズが多いので、今ひとつ捉えどころのないサックスだ、というようなことを以前ジョーヘン・ファンのデザイン事務所の社長に話したら、そんなことは無い、このアルバムの《インヴィテーション》を聴いてみてくださいよ、とディスク・ユニオンでわざわざ買ってきてくれたジョーヘンの『テトラゴン』というアルバムを頂く。

早速自宅へ持ち帰り、耳を通してみるが、確かに曲によってはかなりエグいプレイを繰り広げるジョーヘンのプレイは、聴き込めば病みつきになりそうな要素を持っているのかもしれない。

別冊宝島編集部編『エアライン戦争』(宝島社新書)読了。


>>テトラゴン/ジョー・ヘンダーソン

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5/29(tue)

デザイン事務所の社長と、魚料理の店、学生時代アルバイトをしていたジャズ喫茶と、メキシコ&スペイン料理の店で呑み。

この人、団塊の世代で、私より20近く年上の方だが、私との会話の波長合いっぷりから、私のことを自分と同世代だと言って譲らない。

昔はロックファン、今は非常に趣味の良いジャズの選曲をするメキシコ・スペイン料理屋のマスターに頼んで、この店に行く度に、いつもかけて貰っているミッシェル・カミロとトメティートのデュオ、《スペイン》をかけてもらったが、やはりチック・コリアのリターン・トゥ・フォーエバーの演奏よりも深みがあって、泣けてくる…。

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5/30(wed)

晩飯は、女房と息子を連れてイタ飯屋へ行き、唐津産の水ダコのマリネや、オーソドックスなピッツァ、カジキマグロのグリルなどを食べる。

リアルタイムでしか見ていないため、抜け落ちている細部の記憶の補完を目的に、『装甲騎兵ボトムズ』のビデオを17話から32話までを見倒す。

ガンダム好き君から借りていた『ガンダム・マテリアルズ』(樹想社)読了。

5/31(thu)

息子が、昨日の夜から鼻水と咳が出て、少し調子が悪いようだ。

ゼリ→の2ndアルバム『No Need』をかけて、元気になってもらおうと思ったのだが、あまりお気に召さないらしく、CD棚から取り出したアルバムは、セシル・テイラーとラズエル・ラッドのエグいフリー・ジャズ……。

朝日新聞東京本社企画報道室・編『一から分かる朝日新聞“ニュースな言葉”』(宝島社)読了。

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