【三文日記】2003年11月
2022/08/12
11/1(sat)
息子と一緒に、『千と千尋の神隠し』と『攻殻機動隊』の1~4話と、『マクロス・ゼロ』の第一章“海と風と”を観る。
女房&息子と近所のパスタ屋で晩飯。
別冊宝島983『僕たちの好きな戦国武将織田信長「野望」編―TVゲーム&マンガ&史実で読み解く、戦国武将』(宝島社)読了。
11/2(sun)
来週より配属される編集部は、一週間近く家に帰れない日が続くこともザラなようなので、だとしたらせめて髪が寝癖でみっともなくならないように、そして髪の手入れがラクになるようにと近所の美容室で軽めのパーマ(C軽程度)をかけてもらった。
午後はベース教室を自宅で2時間、生徒様が帰られた後、部屋の中に散らばった本とCDを処分しに行こうと思い立ち、息子を自転車の後部座席に座らせ、いらなくなった本30冊程度を自転車前部カゴに無理矢理詰め込み、往復10キロの道のりを自転車を慎重にこぎこぎブックオフへ行き、商品知識が乏しく勉強不足な上に愚鈍な店員に本の相場を教授し、高めに本やCDを引き取ってもらった。
ブックオフで購入したり、タワーレコードやアマゾンの通販で家に届いたいたCDは、以下の通り。
杏里『マイ・ファイヴァリット・ソングズ』(For Life)
ジョルジュ・アルヴァニタス『ランコントル』(Sony Records)
ビリー・ホリデイ『ザ・コンプリート・デッカ・レコーディングズ』(MCA)
『ラスケ スペシャル①』(RMJ)
『ロック・アクション・プレゼンツ vol.1』(Toy's Factory)
佐野元春&ザ・ホーボーキング・バンド『ザ・バーン』(Epic/Sony Records)
11/3(mon)
風邪を引いて一週間以上、煙草はすでに丸3日も吸っていないのだが、なかなか風邪が直らず、咳と鼻水が治まらない。
息子と一緒に『紅の豚』、『マクロス・ゼロ』の第二章「地上の星」、ウルトラマン・タロウの第50~53話を観る。
結婚記念日だったので、よく行くイタ飯屋で、いつもよりもちょいとグレード高めのワインとコース。
11/4(tue)
新しく配属された編集部での第一日目。
噂にたがわず、やること多し、忙しさで目の回る環境で、早速初日よりタクシーで朝帰り。
もっとも、今週末の自分のライブのために行けなくなったコンコード・ジャズ・フェスティヴァルの招待券を美人OLに渡さねばならない都合もあり、会社の近所で彼女と待ち合わせをし、仕事を小一時間抜け出して、トンカツ屋で晩飯を喰ったりもしたが。
11/5(wed)
私の歓迎会らしき飲み会が会社近くの居酒屋で。
一青窈の『江戸ポルカ/夢なかば』、中尾論介の『好きです』をリピート聴き。
川田茂雄『社長を出せ!実録クレームとの死闘』(宝島社)読了。
11/6(thu)
取材で高円寺、久々に高円寺文庫センターに顔を出す。
ラーメンとジャズで吉祥寺、久々に「メグ」に顔を出す。
神保町の蕎麦屋、そしてビール屋で呑み。
11/7(fri)
創作文学専攻の女子大生を連れてお台場、某企業の第一線でバリバリ活躍し、なおかつ休日も趣味と家族サービスを精力的にこなす絵に描いたようなエリート・ビジネスマンを取材。
晩飯喰わず、終電にて帰宅。
丹生敦『林檎コンプレックス 椎名林檎的解体新書』(太陽出版)読了。
11/8(sat)
息子の音楽教室に付き添い。
御徒町の中田商店で米軍のパーカーM-1951を購入し、夕方は会社へ行き、ちょこっと仕事。
ボスタングが出てくる『ウルトラQ』の第21話「宇宙指令M774」と、ラストがちょっとホロリとくる『アイアン・ジャイアント』を息子と一緒に観、これまたホロリと男泣きなラストの『紅の豚』を再度観る。
11/9(sun)
ようやく65年ジャズベース・フレットレス指板の表面加工(エポキシを指板に吹き付けることによるコーティング処理)が終了したとの連絡があったので、オールド・ギターガレージに取りに行き、想像以上に素晴らしい仕上がりに驚き&感謝。
夜は六本木のバックステージにてボスタングのライブ、後、息子と相方と一緒にラーメン屋で飲み。
小林よしのり『新ゴーマニズム宣言 SPECIAL 戦争論3』、樋口健夫『図解 仕事ができる人のノート術』読了。
11/10(mon)
赤坂見附にて取材、後、渋谷へ行き「味源」にて極辛鉄火麺の大盛り、これは旨いので月に1回の頻度で食べているラーメン。
ディスク・ユニオンの中古コーナーで、リー・モーガン『イントゥロデューシング・リー・モーガン』(Savoy)、ソニー・スティット&ジャック・マクダフ『スティット・ミーツ・ブラザー・ジャック』(Prestige)を購入。
大須賀友一『まんが ヒット商品誕生物語』(宝島社文庫)読了。
11/11(tue)
赤坂にて取材。
公私共にいろいろと大変な女性編集者と六本木で飲み。
別冊宝島866『斎藤一人さんの言葉にもある!お金持ちになる成功法則』読了。
11/12(wed)
『図解 仕事ができる人のノート術』の著者、樋口健夫氏より“小生の本を読了いただきありがとうございます”とメールが届き、驚き&恐縮。
息子と『ウルトラマン・パワード』の最後の2話を観る。
先日、私が原稿を何本か書いている本、別冊宝島913『JAZZ“名曲”入門』の出来立てのホヤホヤの見本が届いたので、早速中身をチェックしたが、他のジャズライター諸氏に比べると、自分の文章って「いっしょーけんめい書きましたっ!!」的に肩に力の入りすぎた固さがあって、ちょっと違和感を感じたが、まぁいいか。
11/13(thu)
社長に誘われ、ランチはフレンチ・レストラン、生牡蠣と、海老にシェリー酢をかけたサラダを前菜、モロッコ風のクスクスをメインにして、デザートはチーズとレーズン、ケーキ2種にシャーベット、アイスにムース、エスプレッソで締め。
後、ホテルのバーへ行き、アルコール度数43度が喉にヒリヒリ焼きついて気持ちの良いジョニー・ウォーカー・ブルーラベルや、飲み心地がすっきりと気持ちの良い焼酎・吉四六を数杯ずつ飲み、夕方、仕事に復帰。
もちろん、ほろ酔い加減で気持ちよい気分で、きちんと深夜までお仕事いたしましたデスよ。
11/14(fri)
私がちょこっと曲のレビューを書いている別冊宝島913『JAZZ“名曲”入門!』の発売日なので、四ツ谷にてライター、編集者、編プロ陣が集まり、打ち上げ大会。
私は1次会の途中から参加、二次会は「いーぐる」。
気遣いの達人とも言える“日本一のマイルス者”中山康樹氏とはもっとマイルスの『イン・ア・サイレント・ウェイ』と、最近凝ろうと思っているボブ・ディランのお話を伺いたかったし、いつも文章を書く際の参考にさせていただいている村井康司氏とはもっと楽器の話をしたかったし、空手を始めたからだろうか、会うたびにどんどんルックスが精悍になってゆく後藤マスターとはほとんどお話が出来なくて残念だったし、森高千里と池脇千鶴とリロイ・ヴィネガーとコルトレーンと長谷川京子観が見事に私と一致していて長らく彼の書く文章のファンだったジャズ批評の原田和典氏は思ったとおりの柔和な方で嬉しかったし、私のメルマガを参考にしてレビューを書いてくださったという比嘉研さんのお言葉がとても嬉しかったし、てっきり昔「いーぐる」のレコード係を昔していた方だと思っていたら、昔にちょこっと組んだことのあるドラマーと瓜二つのルックスの依田潔さんとはもっとお話をしたかったし、私が呼んだNorah嬢はジャズオタクの男しかいないムンムンした濃い雰囲気の中をクールに鎮座し、場の空気に花を添えていたし、ジャコをでかい声で語り始めて止まらなくなった、後藤さんによれば私と同じ獅子座のB型のベーシストの伊藤氏とはジャコ以外のベーシストの話をしたかったし、いつも色々なところでレビューを書かれている都並清史氏は、まさかあんなに温厚なジェントルマンとは思いもよらなかったし、今回の本で100曲もの解説を書くという大仕事をこなした杉田宏樹氏は目つきの鋭いクールな方だったし、一次会で帰られてしまったがイラストレーターの笹尾俊一氏からは興味深いクラシックの話とたくさん聞けたし、と中々濃密な時間を過ごすことが出来た。
11/15(sat)
早朝に会社に戻り、ちょこっと仕事し、昼に帰宅、女房&息子とラーメン屋で昼飯を喰った後、再び仕事に戻り、お仕事、お仕事。
息子の調子が悪いようなので、9時ごろに仕事を切り上げ、途中スーパーでスペインのトーレス・サングレ・デ・トロ(赤)が安かったので、それを買って帰宅。
安原顯『「編集者」の仕事』(マガジンハウス)読了。
11/16(sun)
朝の9時に出勤、終電で帰るまで終日仕事。
昼飯・晩飯は中華料理屋の定食や牛丼屋、間食は、コンビニでついつい買い込んでしまうお菓子をボリボリ喰いながら、の繰り返しの日々。
意識的に節制してゆかないと、すぐにブクブクと太った豚になりそうだ、気をつけねば。
11/17(mon)
終日編集部。
会社に泊まり、徹夜でお仕事。
休む間もなく、ほとんど缶詰状態で、唯一の外出は、晩飯の牛丼屋のみ。
11/18(tue)
朝から晩まで終日仕事。
本日も会社に泊まってお仕事、お仕事。
唯二の外出は、昼飯と晩飯のみ。
11/19(wed)
会社のソファで目が覚めたら朝の9時を周っており、慌てて取材で西麻布。
数日ぶりに帰宅し、女房と息子とイタ飯屋へ行き、喰いすぎで歩けないほどのフルコース。
翌日の午前0時がボジョレー・ヌーヴォー解禁で、田中麗奈、白石美帆、堺正章らが出席する六本木のホテルで行われる解禁&乾杯イベントの招待券が来ていたので、出席するつもりでいたのだが、眠くて行くのを断念、そのかわり一足早く解禁されたイタリアのほうのヌーヴォー、ノヴェッロを飲む。
11/20(thu)
終日デスクワーク。
「蔵」という泡盛と、スーパーで買って帰った寿司を喰いながら一青窈の『姿見一青也』のDVDと、『釈由美子 in スカイハイ【劇場版】インタビュー、リハーサル、メイキング、アクショントレーニング集』を観る。
青木雄二『青木雄二のゼニと病気』(プレイブックスインテリジェンス)を観る。
11/21(fri)
午前中に息子と二人で東京ドームシティへ行った。
平日でガラガラだったため、どの乗り物も待ち時間無しで乗ることが出来、年齢や身長制限のある乗り物以外のすべてのアトラクションに乗ったが(その中のいくつかは2回乗ったりも)、それでも時計を見るとまだ昼前だった。
女房の帰りが遅かったので、晩飯は近所のチェーン店居酒屋。
11/22(sat)
編集長に呼び出され、夕方から夜にかけて企画会議。
息子と一緒に『もののけ姫』、『ヒカルの碁』の第10~15話、『新・北斗の拳』の第一話「呪縛の街」と第二話の「禁じられた拳」、『天空の城ラピュタ』を観た。
川村明宏『パソコンでトレーニング 6倍速読術』(宝島MOOK 874)読了。
11/23(sun)
本と雑誌を20冊ほどブックオフに売り、神保町ほか沿線の書店を数箇所廻り、10冊ほど新刊書籍を購入。
息子と一緒に『トリック 劇場版』、『ヒカルの碁』の第16~21話、英会話のてぃ~ちゃぁが、面白いから観ろ観ろとうるさい『マトリックス』を漸く観た(世評ほど面白いとは思えない)。
別冊宝島895『「成功力」を確実につかむ本』読了。
11/24(mon)
午前中にベース教室、のち息子を連れて新宿へ行き、一日25食しか作らないという“行者にんにくラーメン”を食べ、後、書店で書籍を数冊購入し、靖国通りの大道芸を見物。
息子はどうも先日立て続けに観た『トリック』と『マトリックス』のタイトルを勘違いしているらしく、書店やCDショップに貼られている『マトリックス・リローデッド』のポスターやDVDの販促用の什器を指差し「あ、トリックだ!」、携帯の仲間由紀恵ポスターを指差し「あ、マトリックスのお姉ちゃんだ!」。
女房&息子といつものイタ飯屋で鴨肉の香草焼きなどの晩飯。
11/25(tue)
アマゾンより椎名林檎のCD&DVD『りんごのうた』が届いていた。
『ヒカルの碁』の22~27話までを観る。
堀江貴文『100億稼ぐ仕事術』、パトリック・G・ライリー〔著〕/池村千秋〔訳〕『鉄則!企画書は「1枚」にまとめよ』読了。
11/26(wed)
代理店、デザイン事務所の社長と青山で呑み。
奄美大島の黒糖焼酎を飲みながら、あんなに大量にハマグリを食べまくったのは生まれてはじめてだなぁ。
養老孟司『バカの壁』(新潮新書)読了。
11/27(thu)
本日内辞が出て、来月の末にまた私の役職が変わるが、その内容にビックリ仰天。
シャカ・ラビッツのライブDVD『SHAKALABBITS Live and let live TOUR 2003~Half the battle~』を観る。
斉藤一人『斉藤一人の絶対成功する千回の法則』読了。
11/28(fri)
午前中は歯科で歯の検診、虫歯などの問題は特になし。
夕方、社長に呼び出されホテルのバーで結構な量のビール、ウイスキーなどを呑み、夜、女性編集者を連れて大井町へ行き、『仕事ができる人のノート術』『ベトナムの微笑み』『商社マンの冒険グルメ』『海外生活の危機管理―狙われる日本人』など多数の著書を出されている樋口健夫氏がネパールから帰国したところを待ちあわせ、マクドナルドでコーヒーを飲みながら打ち合わせをし、後、女性編集者と炭火焼きのバーへ行き、深夜3時頃まで鶏料理、ワインなどで食事&呑み、後、銀座のバーに移動し、朝の7時過ぎまで呑み。
石田雅彦『ロボット・テクノロジーよ 日本を救え』(ポプラ社)読了。
11/29(sat)
さすがに昨日は14時間以上も呑んでいたので、午後まで爆睡、昼飯を食べた後も疲れが取れないので寝床でまどろんでいたら、携帯電話が鳴りっぱなしなので、「フッ、どうやら仕事はオレを寝かせてくれないつもりだぜ」と嘯き、出社。
先日オーダーしておいた、地味だが生地のしっかりとした仕立てのスーツが2着出来上がったという連絡を受けていたので、会社帰りにスーツを受け取り、書店で本を買い、スーパーで晩飯の食材を買い、ツタヤでビデオをレンタルしてから帰宅。
荒谷慈『こんな女とは暮らせない~「好き」だけでは決められない、一緒に暮らす女の条件』(河出書房新社)、和田裕美『世界No.2のセールスウーマンの「売れる営業」に変わる本』(ダイヤモンド社)読了。
11/30(sun)
ペズ(PE'Z)って、今ひとつピンと来なかったインストバンドの筆頭だったが、新譜の『大地讃頌』中の《Please Come Here》のタソガレ感は中々気持ち良い(ただしこの1曲だけだが)。
秋葉原でぱぴヨンズの練習、後、和風パスタ屋さんで打ち上げ。
姜尚中・宮台真司『挑発する知~国家、思想、そして知識を考える』(双風舎)読了。