大豆田とわ子が面白かった理由 2021/06/16 wed

今回のクールで比較的面白かったドラマの一つが『大豆田とわ子と三人の元夫』だったが、その理由は出演陣の顔ぶれが豪華だったことや、脚本の緩急の妙、伊藤沙莉のナレーションが良かったり、ラストソングが毎週異なるヒップホップのアーティストとコラボしており、けっこう良いトラックもあることなど様々な理由が挙げられるが、ものすごくざっくりとした総論的なことをいえばフランス映画(ザジとかアメリ等)を見ているような気分の豊かさを味わえるということがあると思う。

つまり、超大前提として衣食住足りており「生活すること」に関しては不自由ない人たち(基本、生活基盤が確立されている最低限豊かな人たち)が織りなす「生きること」に関してのそこはかとなきエトセトラを軽妙なタッチ(コミカルですらある描写を中心に)で、軽やかに活写していることの気持ちよさにあるのではないかと。

だから、その後の時間帯に放送される『着飾る恋には理由があって』を観ると、まだ大人になりきれていない、ある意味未成熟な人たちが織りなす物語ゆえ、まあドラマとしてはこちらのほうが王道かつベタなのだろうけれども、なんとはなしに物足りなさを感じてしまうのは、それはきっと年齢のせいだということも大きいと思うし、若い人たちからしてみれば『大豆田~』よりも『着飾る~』のほうによりシンパシーを感じているのではないかとも思う。

三文日記

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