ブルージー・バレル/ケニー・バレル


Bluesy Burrell

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ホーキンスとタレンタイン

1曲目の《トレ・パラブラス》では、アコースティック・ギターも弾くケニー・バレル。
だから、いつものケニー・バレルのアルバムとはちょっとムードが違う。

しかし、エレクトリックギターを奏でるナンバーになると、いつものバレルに戻り、落ち着いて聴くことが出来る。

曲によっては、大御所コールマン・ホーキンスがテナーサックスで参加している。

ケニー・バレルの潤いあるブルージーなテイストに、さらに大人のコクが加わる。

ここで思い出すのが、スタンリー・タレンタイン。

ケニー・バレルがブルーノートに吹き込んだリーダー作に『ミッドナイト・ブルー』があるが、このアルバムではスタンリー・タレンタインがテナーサックスで参加している。

潤いのあるケニー・バレルのギターとテナーサックスはよく似合う。
スタンリー・タレンタイン参加の『ミッドナイト・ブルー』を聴き、コールマン・ホーキンス参加の本作を聴くと、しみじみそう感じる。

そして、さらに気付くのが、タレンタイン独特の例の「こぶし回し」だが、これはコールマン・ホーキンスの影響を受けているのではないかということ。

同じギター奏者との共演で、はじめて両者の共通点に気付いた私だが、もちろんホーキンスのこぶし回しは、タレンタインほど露骨ではないにしろ、フレーズの随所に登場するタフなニュアンスは、「テナーの父」ホーキンスならではの貫禄。

この、骨太で大らかな表現にタレンタインは憧れていたのかもしれない。

そんなことを考えながら、このアルバムのホーキンスのテナーを聴くと、やっぱり貫禄たっぷり。のみならず優しさも忘れていない。

穏やかなムードを大切にしたトラックが並ぶ。

タイトル通り、ブルージーなバレルであり、リラクシンなバレルでもある。

記:2019/12/07

albud data

BLUESEY BURRELL (Prestige)
– Kenny Burrell

1.Tres Palabras
2.No More
3.Guilty
4.Montono Blues
5.I Thought About You
6.Out of This World
7.It’s Getting Dark

Kenny Burrell (g) 
Coleman Hawkins (ts) #1,4,5,7
Tommy Flanagan (p)
Major Holly (b)
Eddie Locke (ds)
Ray Barretto (conga) #1,4,6,7

1962/09/14

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ジャズ

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