カフェ・モンマルトル

高野雲の雑記帳。音楽・映画・読書・模型。

こんなに素敵な日には、デューク・ピアソン

      2022/05/20

ビールとピアソン

ここ数日、暑いは暑いんだけど、カラッとした心地よい、まるで北海道の夏のような日が続いています。

湿度をあまり感じないんですよ。
いいことだ。
ベタベタしていない空気は、多少気温が高くても心地が良いものです。

なので、暑いのはイヤでありながらも冷房も嫌いな私としては、冷房なしで快適に過ごせる日が多くて嬉しいです。

ちなみに、我が家は今年になってからは、まだ3回しか冷房を使ってません。しかもドライしか使っていない。

今日の昼も先日より引き続き、心地よい暑さだったので、窓を開け放ち、昼間から缶ビールを飲みまくっていて、それはそれはとても良い気分だったのであります。
うーん、数日間アルコール抜きをした後に飲む昼ビールは格別ですな。
自分にご褒美という意味もある。
解放感にビールの苦みと炭酸がブーストをかけてくれているという感じです。

なにせ、「暑い日の昼間にビールを飲む日を作ろう」企画を勝手に自分の中で立てていたので、その日のために、冷蔵庫の奥にキンキンに冷やしたビールを2週間ぐらい前から入れておいたので、最初の一口が喉元を通り過ぎるときの快感は格別なのであります。

そう、ビールはキンキンに冷えてないといけない。
と、断言しても仕方ないのですが、やっぱり冷えていれば冷えているほど良い。

べつに『大市民』の山形センセではないけれども。
そして、山形センセのように、べつに私、冷えてないビールを出した店には二度と行かないようなこともしません。
でも、その気持ちは分かる。
やっぱり、冷えてないビール(ベルギー修道院ビールなどは別)は、飲んだ瞬間、ちょっと気分が萎える。

で、本日は、冷たく冷えたビールをゴクゴク飲む日。

夕方までに何缶空けたか忘れたけど、気分は片岡義男の『缶ビールのロマンス』の主人公きどりで、何をしていたのかというと、嗚呼悲しいかな、ずっとジャズを聴いていた(苦笑)。

そして、本日色々聴いたなかで、今日の気分にピッタリときたのが、なぜかデューク・ピアソン。

この人のピアノって、私が好きなフレディ・レッドにもいえることだけど、あまりピアノが上手くないところがイイ(笑)。

あ、もちろんウマイんですけど、滅茶苦茶なテクニシャンではない。

ピアノの音の細部にまで、ビシッ!と冷徹な視線が行き届いているわけでもなく、微妙に緩いところがいい。

語尾が微妙に濁るところとか、言いたいことを一応は言ってるんだけど、雄弁さとはほど遠い、なんとなく口ごもった感じがいい。

これこそが、彼らの持つ「味」なんだよね。
つまり、フィーリング。

いいフィーリングを持ったピアニストだと思います。ピアソンは。

そして、このフィーリングと、ビシッ!とし過ぎないテイストは、ホロ酔い加減でビール飲みながら聴くには最適な緩さ加減なんだよね。

あ、作曲は別だよ。

この人、いい曲いっぱい書いてます。

そういえば、フレディ・レッドもそうだけど、いい曲書くけど、ピアノはときおり甘くて緩いところがある。
そこがとてもいいのです。

ピアノの斬れ味はシャープ過ぎない。むしろ、ツメの甘さすら散見される。でも、スイートで愛らしい曲をいっぱい書いている。

こういうピアニストっていいですよね。

少なくともビールでほろ酔い加減で聴くには、とても心地よい塩梅。

最初は、『ハッシュ!』にハッとなって(ハッシュとなって?)、

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決め打ちで、『スイート・ハニー・ビー』をかけてみたりして。

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うーん、このイナたさ。心地よいぞ!
やっぱり昼ビールにピアソンの《スイート・ハニー・ビー》は最高ね!

というわけで、ピアソンデイを満喫したのでありました。

楽器弾き(ピアノ弾き)としても聴けるし、心地よいアレンジも楽しめるしと、ピアソンはその時々の気分によって、気持ちの琴線に触れるオイシイ部分を常に提供してくれるのであります。

記:2009/08/17

 - ジャズ