カンダッチが書いた小説『お金と正義』

   

roppongi

私が家にいるときは、息子が寝る前に、いつも本を読んであげています。

つい先日は、北杜夫の『船乗りクプクプの冒険』を読み終わったので、次は何を読んであげようかな、と思っていたところ、息子は、床に積み上がっている本の山の中から、「これ面白そう」と言って持ってきた本が、神田昌典・著の『お金と正義』でした。

お金と正義(上)お金と正義(上)

お金と正義(下)お金と正義(下)

ポップで可愛い表紙が、息子好みなのかもしれませんし、それよりも、息子は以前、神田さんのマインド・マップのセミナーに参加させたこともあるので、神田さんのことを「カンダッチ」と呼び、親しみを覚えているみたいです。

大好きなカンダッチが書いた本。

しかも、そのカンダッチが講演した小説の技法に関してのセミナーの音源も息子は聞いており、まったく小説を書いたことのない人が、いくつかのルールやセオリーにのっとって「人に読ませる内容」を書く手法を聞きながら、「まるでハリウッド映画のような作り方だよね」「うーん、そうだな、執筆というよりは、これは編集&プロダクトの世界だなぁ、こいつは参考になるぜ」なんて親子でいいながら聞いていたことを思い出し、その技法にのっとって書いた小説がまさに『お金と正義』なので、息子は前々から興味津津なようだったのでした。

とはいえ、TOBとか、株主総会とか、プロキシファイルなどといった小学生にはなじみのない言葉がたくさん出てくるので、朗読しながら、説明するのが、結構タイヘンです(笑)。

しかし、細かい用語よりも、物語の大きな大枠に興味があるようなので、
息子が「つまらねぇ~」と言わないかぎりは読んであげようと思っています。

とはいえ、この本、面白いけど、上・下巻あるんだよな。

読み終わるまで、いったい何か月かかることやら。

喉を枯らさないようにがんばろう!

そして、『沈黙の艦隊』では、なんといっても、「独立国・やまと」と海江田艦長が宣言するところが、「ク~っ!たまらん!」なのですが、それと同じような感覚で、『お金と正義』においては、やっぱり、「フリーター五右衛門参上!」の描写が、「ク~っ!たまらん!」なので、そこのところをどうボルテージを上げて、声の調子と身体のパフォーマンスをどうするのかを考えことが、今の私の頭の中では最重要課題です。

記:2008/05/12


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