プロデューサー行方均さんの思い出

日本の「ミスター・ブルーノート」(と、私は勝手に思っている)、行方均氏が先日お亡くなりになられました。

突然の訃報に驚いてしまいました。

ご冥福をお祈りいたします。

レコードプロデューサーである行方さんは、数々のジャズのおいしい音楽を精力的に私たちに紹介し、届けてくれました。

中でも、数ある行方さんの功績のひとつに、「大西順子という才能」を発見し世に紹介したことなんじゃないかと思っています。

デビューアルバムの『WOW!』は、今聴いても強烈かつ鮮烈ですからね。

また、過去に私がTFMで収録していた番組でもゲストに登場していただき、ブルーノートについて色々と丁寧に教えてくださいました。

あと、じつはその前から行方さんと私は不思議な縁があって、私が住んでいたマンションに一時期行方さんが住んでいたこともあるんですよ。

まだ、中学、高校生だった頃のことですが、エレベーターで何度か会ってはいるんですよね。
もちろん、その時の私はジャズを聴いていなかったので、行方さんという東芝EMI(当時)のプロデューサーと同じマンションに住んでいるなんてことは知りませんでしたけれど。

それと、私が大学生の頃。
『スイングジャーナル』誌上で、各レコード会社やジャズ関係者が提供した景品が懸賞で当たる「お年玉プレゼント」の中に、行方さん制作のレコードがあったんですね。

抽選で1名にしか当たらないレコードです。

社内用にプレスしたブルーノートのヒット曲のベスト盤レコードなのですが、このレコードのジャケットが行方さんの手書きだったのですね。
青クレヨンで蝶とかテントウムシが書かれていたような記憶があります。

これ欲しい!と思った私は、妹にイラスト入りの応募ハガキを書かせ、「女性からの応募」ということを強調したところ、見事当選しました(笑)。

ジャズ喫茶でアルバイトをしていた学生の時も、時折マフラーを巻いた行方さんがいらして、もちろん会話はしませんでしたけれども(当時の私からしてみれば、恐れ多すぎる存在だったので)、マスターと話している行方さんの姿を遠巻きに見ていることがよくありました。

また、昨年出版された行方さんの著書『ジャズは本棚にあり』の編集者は、私の『ビジネスマンのための(こっそり)ジャズ入門』と同じ方でした。

このように、なんとはなしに付かず離れずの距離感だった行方さんですが、まさか68歳というご年齢でお亡くなりになるとは……。

謹んでご冥福をお祈りいたします。

記:2020/03/14

ジャズ

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