『知らなくていいコト』最終回の手短感想(ネタバレなし)

   

キャバ嬢大学生、東大卒の刑事、売れない脚本家、横浜地検の検事、IT企業のディレクターなど、もはや「職業コスプレか?!」と思うほど、ドラマでは様々な「仕事人」を演じてきた吉高由里子だが、今回のクールのドラマ『知らなくていいコト』では、『週刊文春』のような雑誌の記者の役だった。

今度の「衣装」は編集者なのかぁ、なんて軽い気持ちで観ていたんだけど、次第に引き込まれてゆき、あっという間に先日、最終回を迎えた。

なかなか良かったと思いますよ。

すべてのピースが綺麗にビシッとはまったり、真実が明らかになったりといった「出来すぎ大団円」ではないところが一番のポイント。

ちょっとしたタイミングの差や、思わぬ要因によって、人々の「こうなるといいな」や、「かくあるべし」は、そうそう思ったようにはいかないものだ。

エンディングに、ある種のもどかしさを感じる人もいるかもしれないけれども、決してアンハッピーエンドではないし、最上ではないかもしれないけれども、吉高由里子も柄本佑も、「自分が選んだ選択肢」の上で、ちゃんと生きている。

そんな終わり方が良いと思いましたよ。

テーマ、設定、ストーリー、内容、演技などはさておいて、
「これでいいのか?」⇒「これでいいのだ!」
と、それぞれの登場人物たちの選択肢を力強く肯定したい気分になれましたね。

記:2020/03/12

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