雑想 2000年11月

      2022/10/13

ドラム

もっとも音量があるゆえに、もっとも知性が必要とされる楽器。
ゆえに、バカが叩くとそれこそ「キ●ガイに刃物」となる。

サウンドのボトムを支えるのは確かにベースで、締まりのないベースのアンサンブルも興醒めだが、それ以上にアンサンブルの方向付け・色付けは、もっとも音量と場の支配力の強いドラムに左右されるので、ドラマーは演奏全体を見渡して当意即妙にナビゲートし、なおかつ山場と谷間をつくり出すことが出来るよう「音楽」を深く理解している必要がある。

アート・アンサンブル・オブ・シカゴのリーダーだった故レスター・ボウイが知ったかぶりな記者から「ドラムはプリミティブな衝動と~」と言われた途端、「冗談じゃない、ドラムこそ知性が必要な近代的な楽器なのだ」と一喝したのも頷ける話だ。

お愛想?

飲み屋で会計の際に、店の人に「お愛想して」と言う人をよくみかけるが、「(お)愛想」とは、店が客に対して「粗末な酒肴ではございましたが、代金なんかを頂戴いただけると嬉しいです(ニッコリ←愛想)」というニュアンスの言葉なので、客が使うべき言葉ではない。

また、人さし指をクロスさせて額の高さで×印を作ったり、気取って「チェックしてください」という人もいるが、なんて言うか個人的には非常に格好わるいような気がする。

何もヘンなところで格好をつけようとせんでも、普通に 「お勘定してください」と言うのが、正しく、スマートなのだと思うのだが。

オールド・クロウ

松田優作が生前下北沢のジャズ・バーにボトル・キープしていたバーボンがオールド・クロウ。

バーボンといえばワイルド・ターキー党な私だが、先日あるバーで初めてオールド・クロウのロックをオーダーしてみた。

切れ味と腰が予想以上に強くて、ターキーのような豊饒なコクはなく、そのかわりに棒を切ったように武骨で攻撃的な感触は、まるで遺作となった『ブラック・レイン』で優作演じる、どこまでも鋭利な"サトー"そのもののような気がした。

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オールドクロウ

牛丼

皆さんにも、こういうことってあると思うんだけど、時々無性に牛丼を食べたくなることってありませんか?

私の好みは「吉野家」で、「松屋」のほうは、あまり好みではない。

そういえば、「牛丼・営業マンA氏の場合」といった「ネギだく」を勧めるキャンペーンを行っていた「なか卯」で「ネギだく」を頼んだところ、本当に丼の上はタマネギだらけ、肉が3片しかのっていない牛丼を出されたことがある。

サンダーバード 非アメリカ的ヒーロー

ピンチの場面に遭遇したとき、きっとアメリカン・ヒーローならばブシツケに、そして派手で恩着せがましく颯爽と登場するところだが、初登場のサンダーバード1号の場合は、空港の管制塔に着陸許可を求め、着陸希望滑走路を伝えた。

その律儀さと、現実的な描写が好きだ。

事故現場、移動指令室、国際救助隊本部との「ほう・れん・そう(報告・連絡・相談:ビジネスの基本中の基本)」が終始徹底していて、スタンドプレイ無しの緊密なチームプレイが救助成功の鍵となっているところが良い。

国際救助隊のロケットの秘密を暴くために、あの手この手と作戦を考えるだけではなく、実際に何から何まで全て一人で行動し、どんなに手痛い目にあってもメゲずない悪役・フッドのマメさと、ヘコタレなさも敬服に値する。

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浪費

遊び過ぎだ、ムダなお金と時間を使い過ぎだと人からよく言われる。

しかし、無駄なお金と時間を使わなければ人間は成長することが出来ないと思うし、歌舞伎役者や小説家などは、その昔からムダなお金と時間を使っているから、それなりの成長をすることが出来たのだと思っている。

自己弁護かもしれないが、私自身はそう信じているし、今のムダ(だとは思っていないけど)が、必ず将来のより大きなステップになると信じて、今日も夜の街へと繰り出すのであった(笑)。

兵法

孫子の兵法や宮本武蔵の戦法は、意地悪な見方をすれば「卑怯」な戦い方だ。
孫子は用間(スパイ)の重用を力説しているし、武蔵は勝てる相手と勝てる戦い方しかしていない。
自分と相手の実力を正確に把握した上で、「では、どうすれば勝てるか。そして今の自分には何が出来るか」と、考えを冷静に煮詰めてゆくと、良く言えば“合理的”、悪く言えば“卑怯な”戦法に辿り着くのだろう。

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誘惑~口説き上手

具体的な言葉は何も発しないし、行動や表情の変化も見せないのだが、微妙な空気の濃度だけを自由にコントロール出来る「口説き上手」な女性が、たまにいる。

彼女の発する微妙な「空気の揺れ」を注意深く察知し、具体的なアクションを起こすのは男の側で、あくまで決定権と主導権はこちら側にあるのだ、という振るまいは崩さないことが肝要だ。

お釈迦様の手の中の孫悟空のように、一見イニシアチブは男が握っているかのようだが、実はその逆で、少しずつ蜘蛛の巣に絡め取られていく獲物を、ただただ「口説き上手」な女性は動くこともなく、しなやかに男の為すがままな状態の中で、心の中では妖しい微笑を浮かべているのだろう。

マッコイ・タイナー サハラ

言い方悪いが、ムダにアツい!!!!

だから大好きヽ( ̄▽ ̄)ノ

▼収録曲
1. エボニー・クイーン
2. ア・プレイヤー・フォー・マイ・ファミリー
3. ヴァレー・オブ・ライフ
4. リバース
5. サハラ

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