雑想 2001年10月

      2022/03/01

パウエル パリ

『バド・パウエル・イン・パリ』は、秋に聴くとなぜか元気をもらえる1枚だ。

他の季節じゃダメなの。
なぜか秋。

なぜなんだろね?

《ハウ・ハイ・ザ・ムーン》のデッカい音シンバルがいいのかな。

とにもかくにも、今日も聴いたぜい。

世評では《ディア・オールド・ストックホルム》を聴くためのような感じのアルバムとなっているが、個人的には、もちろん《ディア~》も好きなんだけど、むしろ《ディア~》の前後の演奏が好きですね。

そう!

《ハウ・ハイ・ザ・ムーン》と
《ボディ・アンド・ソウル》です。

いいよね~。

ロイド・マクニール アシャ

酩酊スピリチュアル風味。

ちょっとエコーがかかり気味のフルートと、バックのハッスル、ハッスルなリズムが微妙な懐かしさを呼び起こす『アシャ』。

黒人フルート奏者、ロイド・マクニールのファーストアルバムで、録音は1969年。

なるほど、なんだか昔の映画やテレビをプレイバックしているかのように感じるのは、時代の空気が音にこびりついているからなのかな?

マッコイ・タイナー、あるいはハロルド・メイバーンを甘口にしたようなジーン・ラッシュのピアノと、常に硬い低音を堅持するスティーヴ・ノヴォースのベース、パワフルなエリック・グラヴァットのドラム。

基本、肉厚モリモリなリズムセクションなんだけれども、グサグサエッジが立ったものではなく、抒情的な甘口メロディをパワフルに奏でるマクニールのフルートと、ある時は鼓舞し、ある時はやわらかく溶け合っている。

酩酊気分にクラりひょん。

ある意味、ドロシー・アシュビーや、アリス・コルトレーンの酩酊スピリチュアル(?)にも通じる心地よさがある。

ジャケットも可愛くてグー!

▼収録曲
1. Asha
2. As a Matter of Fact
3. Two-Third's Pleasure
4. Dig Where Dat's at!
5. St. Margarets's Church
6. Effervescene
7. Warmth of a Sunny Day

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ジャズ 入門 最初の1枚

※ジャズ初心者対象に、できるだけ分かりやすく書いてみます。

ジャズに入門したいと考えている多くの方は、おそらく「ムード」に憧れてという理由が大きいのではないかと思います。

あるいは、知的好奇心。

今まで聞いてきた音楽とはまったく違う体験を味わってみたいという欲求ですね。

入門したての私も、まさにそうでした。

大人のムード、そして、「お、なんだ、これはすごい!」と自分を驚かせてくれる別世界の音楽。

歌謡曲、クラシック、ロック、テクノなど、これまでいろいろな音楽を聴いてきていたつもりの私ではありますが、それだけでは飽き足らず、さらに自分の内面をもっと驚かせて欲しいという動機が強かったと思います。もちろん、それだけではなく「見栄」みたいなものもありましたが……。

しかし、おそらく自分が聴いている音楽の守備範囲だけでは飽き足らず、未知の領域に突入しようというエネルギーがあるのであれば、最初から思いっきり「異世界」に突入していくのもアリなんじゃないかと考えています。

しかし、だからといっていきなり難解すぎる音を浴びて、最初から拒絶反応を起こし、ジャズを嫌いになってしまうのは勿体ない。

なので、刺激にあふれ、なおかつ多くの人が「こんな感じがジャズだよね」と納得できるアルバムを紹介したいと思います。

ものすごくたくさんのアルバムをリストアップした中、「ベタだけど、やっぱりコレだよね」となったのが、アート・ブレイキーの『バードランドの夜 vol.1』。

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ユニバーサル ミュージック (e)

エネルギッシュ、そして楽しい。

なにより、トランペット、サックス、ピアノ、ドラム、そしてウッドベースと、「ジャズ」という言葉から思い浮かぶ代表的な楽器による演奏だということが大きいです。

最初はジャズマンたちが繰り広げるアドリブがわからなくても良いです。

時間をかけてだんだんわかってくると思いますので。

それよりも、これはライヴ録音なんですが、ライヴ演奏特有の熱気や、エネルギッシュで、なんだかわからないけれども、とにかくパワーをこちらに与えてくれるような音の塊を前進に浴びてみてください。

ジャズといっても様々な種類やスタイルがあるのですが、極論してしまえば、このアルバムに封じ込められた様々な要素が「ジャズの中心」だと私は思っています。

このエッセンスを理屈ではなく、身体で感じてもらえれば、きっと「次」に進めるはずです。

騙されたと思ってトライしてみましょう。

また、ベテランのジャズマニアもたまにはこのアルバムを聴いて、「感性のチューニング」をしてみるのも良いんじゃないかと思います。

>>バードランドの夜 vol.1/アート・ブレイキー

アンドロー梅田 山田康雄

中学の時にはじめて『装甲騎兵ボトムズ』を観た時、主人公のキリコをサポートする良き仲間の一人、バニラが誰かに似ていると思った。

長い間、誰に似ているのか思い出せず、喉に魚の小骨が引っかかっているような時期がしばらく続いたが、ようやく『宇宙の騎士・テッカマン』に登場するアンドロー梅田に似ていることに気が付いた。

しかし、似ているのはアフロな髪だけで、性格はまるで違うことに気が付いた。

バニラは底抜けに陽気だが、アンドロー梅田はニヒルだ。

そのニヒルな喋り方で、思い出したのがルパン三世。

ルパンとアンドロー梅田、なんとなく話し方が似ているなと調べてみたら、両方とも声優は山田康雄だった。

なるほど。

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