カフェ・モンマルトル

高野雲の雑記帳。音楽・映画・読書・模型。

雑想 2001年9月

      2022/02/25

denchyu

ピッコロ/ロン・カーター

最初に、『ピッコロ』とか『プレイズ・バッハ』を聴いてしまった私は、はげしく仰け反り、腰砕け状態に陥ってしまった。

最初にマイルス・クインテットでベースを弾くロンのベースに触れていたら、評価は180度変わっていたかもしれない。

それぐらいマイルスのバックでベースを弾くロン・カーターは凄いのだから。

今では、ロン・カーターに対する評価、だいぶ当時に比べると変わってきたんだけど、でも、やっぱり、ピッコロはないよな~、あの音程で……、というのが、当時とまったく変わることのない感想です。

PiccoloPiccolo
▼収録曲
1.Saguaro (live)
2.Sunshower (live)
3.Three Little Words (live)
4.Laverne Walk (live)
5.Little Waltz (live)
6.Tambien Conocido Como (live)

記:2001/09/01

京極夏彦の革手袋

京極夏彦はいつも黒い革手袋をしている。

見ているほうとしては、暑そうな上に鬱陶しいし、ひょっとしたら、仮面ライダーかキカイダーぐらいには変身出来るのかなどと、あらぬ想像をしてしまうのだが、あれはあれで、彼なりの一種のトレードマークなのつもりなのだろう。

夏目漱石にしろ、芥川龍之介にしろ、我々がすぐに思い浮かべることが出来る有名なポーズと表情のポートレイトがある。

昔の作家は、今ほどメディアに露出する機会が少なかったし、当時は写真自体が貴重な時代だったので、彼らは世に出回るたった一枚の写真にも、ポーズや表情には相当な神経を使って、セルフイメージを構築していたのかもしれない。

そういえば、最近では、平野啓一郎は、写真を撮られるときは必ずピアスをしている側の耳を見せているな(カメラマンがそちらの角度から写したがるだけかもしれないが)。

現代の作家は、昔以上に自分の姿がメディアに露出する機会が多くなるので、同じポーズを取り続けたり、作った表情を崩さないで写真に映るというのは至難のワザ。だったら、サングラスや皮手袋のような小道具、あるいは、いつも黒い服を着ている、いつも帽子をかぶっている、といったファッションにセルフイメージを転嫁させてしまったほうが、ラクだし効率が良い。

作家はナルシストが多い(と私は思う)ので、今も昔も表現方法は変われど、自己イメージを読者にどうプレゼンテーションしようかということには、案外我々の想像以上に神経を使っているのかもしれない。

記:2001/09/15

黒谷友香

ドラマ『昔の男』、『非婚家族』でしか彼女の演技は見ていないので、彼女についての詳しいことはよく知らないが、黒谷友香の、ときにはドスが効いた迫力さえ感じさせる野太く低い声と、いくら笑っても心の底からは笑ってなさそうな三白眼っぽい目と、綺麗にすらりと伸びた細い脚と、キャバクラ嬢の役が全然似合っていないところが、個人的にはツボにハマリまくりで、彼女の持つそこはかとなく漂うダークなテイストが、個人的にはたまらなく魅力を感じている。

TANNKA 短歌 [DVD]TANNKA 短歌/主演:黒谷友香

こんなこと言うようになっちゃ、さながら暗闇の中のほのかな灯りに群がる蛾のように、柳美里の「いかにも」な雰囲気に惹かれる「薄幸好きオヤジ」どものことは嗤えないな……。

記:2001/09/30

ミン!とくりゃマレイ!

レーベルが「ブラック・セイント」じゃないですか。

で、ヘンリー・スレッギル(as)が参加しているじゃないですか。

編成は10人編成なんですよ。

ほら、もうこれだけで、人によっては「面倒くさそうな雰囲気」が漂ってきた。

まあ、ロフトジャズですね。

そして、きわめつけのリーダーは、デヴィッド・マレイなんですよ。

ほら、もうこれで、7割以上の人が「もういいっす」「遠慮しときます」とヘタり込むか去ってしまった(妄想)。

パワフル、重たい、うるさそう、フリージャズっぽそう、なんか色々とメッセージとか主張がありそう、要するに面倒くさそうなイメージが自動的についてくる類の音楽かもしれませんが、いやいや、そんなことはありません。

たしかにパワフルです。

たしかに重たいかもです。

たしかにうるさい、というよりも迫力サウンドです。

フリジャズっぽいかというと、どうなんでしょうねぇ? 単なる迫力4ビートですよ、単なる。

メッセージと主張? あるかもしれないけれど、よく分かりません(汗)。あっても無視して、サウンドに没入できますってからによって(謎)。

少なくとも、ミンガスの《フォーバス知事の寓話》のようなお説教くささはありませんのでご安心を。

マレイの奥さん、ミン(Ming)さんがジャケ写で、曲までささげて、おのろけアルバムなのかというと決してそんなことはなく、むしろタフで硬派。

どうだ、俺たちって強いだろ、凄いだろ、タフだろ?!と、中身のサウンドが問いかけてきます。

元気なパワーで受け止めましょう。

なぁに、大丈夫、怖くありませんから。

むしろ、生命パワーをもらえます。

どんな状況のときも、ヘコまず、イジけず、正しく前向きになれるエネルギーを注入してグワワッ!と(?)生き続けましょう!

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