雑想 2002年2月
2022/04/04
>弱いザコほど自己主張が激しい
弱いザコほど自己主張が激しい。
もうこれって、幼い頃からの私の中で凝り固まっている考え方ですね。
ザコほど自分を大きく見せようとする。
だから、必要以上に自己主張する。
自己主張する必要があるから。
自己主張しないと自分を大物にみせられないから。
すでに、大物っぽく見せようとしている時点で「小さい」んだけれどもね。
大物は、周囲が勝手に大物だと思ってくれているから、わざわざ声高に自己主張する必要ない。
自己主張するエネルギーを他のことに回すから、ザコよりも多くのことができる。
だから、さらに能力がアップする。
小物はとかく褒められたがるよね。
褒められたことがあまりないからかな?
大物は褒められることに慣れているので、べつだん褒めてもらうことにエネルギーを割かない。
だから、そんな余計なエネルギーを使う必要がない。
だからコセコセとしていない。
このザコな人って、子どもの頃は「大人になったら治ることだから」と、周囲に自己主張が激しいクラスメートなどがいても、仕方がないことだと思っていたんだけれども、どうやらそうでもないみたい。
大人になっても、やたら自己主張の激しい人もいるからね。
中には、60歳近くになっても、自分はいままでこうした、ああしてきた、かつてはこうだったと、聞いてもいないのに、やかましく自分がいかにスゴカッタのかということを(過去形というところがミソですね)、やたら捲し立てるジジーもいたりするので、これって生まれもった性格と、育った環境によってザコはザコのまま成長も老成もすることなく、老いていくもんだなと思った次第。
記:2002/10/19
細野さんの『フィルハーモニー』は、密室的閉塞感が心地よい
密室的閉塞感の心地よい細野さんの実験色の強い作品が『フィル・ハーモニー』だ。
ある意味、当時出回りはじめたサンプリングマシンで戯れているようでもあり、和風イーノというか、ワビサビの効いた環境音楽を目指しているようでもある。
唯一キャッチーでノリの良い《スポーツマン》がこのアルバムの目玉なのだろうが、個人的には、密やかでプライベートなポラロイド写真を覗き見しているような錯覚に襲われる《ピクニック》、《フィルハーモニー》、《エアコン》などが好きだ。
聴けば聴くほどハマる 高橋幸宏の『ロマン神経症』
ツカミとしては《ドリップ・ドライ・アイズ》でしょうね。
ダークでアンニュイなサウンドが続く中、
この曲は、アルバム中の一服の清涼剤。ロマンティックな歌詞、曲、アレンジです。
しかーし!
なんといっても私は次曲の《カーテン》ですね。
幸宏のドラムやヴォーカル云々以前に、過激な教授(坂本龍一)が冴えまくってます。
教授作のこの曲、『BGM』の《音楽の計画》を彷彿とさせるような、
ニヒリスティックでダークな曲調。
さらに、過剰に位相をずらしたプロフェット5(シンセです)の金属的な音色によるアクセント。
アルバム全体の中では目立たない曲なのかもしれませんが、実は一番当時の「坂本臭いYMO」的な要素が凝縮されているのが《カーテン》なのですね。
この1曲を聴くためだけでも、買う価値アリ!
幻想飛行 ボストン
うわっ、懐かしっ、このサウンド!
▼収録曲
1. More Than A Feeling
2. Peace Of Mind
3. Foreplay/Long Time
4. Rock & Roll Band
5. Smokin'
6. Hitch A Ride
7. Something About You
8. Let Me Take You Home Tonight
ダニーの声 ウィリー・ウィークスのベース
もちろん素敵ですが、煌びやかな光沢を放つエレピ(フェンダー・ローズのウーリッツァの音?)が、深く悲しいです。
そういえば、このライブには、ジェームス・ジェマーソンも観にきていたとか。
なんでも、このライブの前日にベースのウィリー・ウィークスと知り合ったらしいです。
あの歓声の中に、ジェマーソンの声も混ざっているのかな?
なーんて想像しながら聴くのも楽し。
それにしても、なんて素晴らしいライブなんだろう!
限りなき戦い レッド・ツェッペリン
ツェッペリンの『Ⅳ』。
《天国への階段》で有名な超定番アルバム。
たまぁに聴くと、「いいなぁ~」。
最近はあんまり聴いてないけどね。
このアルバムの中でもっとも好きなナンバーは、《バトル・フォー・エヴァーモア》。
《限りなき戦い》ですね。
最初に聴いたときは、かなりの衝撃だった。
民族色タップリのマンドリンが、幻惑的にゆらめき、ロバート・プラントの「お~にゃぁ~」な“絶叫にゃ~にゃー”ヴォーカル”が空間にトグロを巻く。
エスニックなメロディに浸る心地よさと、呪術的に繰り返されるマンドリンのリフが軽い幻覚症状を引き起こす。
少なくとも今聴いている場所は“日本のどこかの街”では決してありえない! と強く確信してしまうほどの凄まじい異空間度。
最初に感じた衝撃は今だに色褪せることはない。